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ソニーが手掛けるモーションキャプチャーデバイス『mocopi(モコピ)』の予約が本日12月22日にスタートした。価格は4万9500円(税込)で、2023年1月20日の発売を予定している。
『mocopi』の最大の特徴は、センサー本体とスマートフォンのみで、フルトラッキングのモーションキャプチャーやVRシステムへのリアルタイムなモーション入力が実現可能な点だ。大きなヘッドマウントディスプレイや高価なセンサー、電源やPCは不要で、屋外でも使用することができる。
センサーは直径32mm、厚さ11.6mm、重量8グラムという小型設計(500円玉サイズ)で、頭、両手、腰、両足の6点に装着する。
完全ワイヤレスで、マジックテープ式のバンドやクリップなどを使って簡単に装着できるようになっており、専用のスーツを着用する必要もなく、普段着のまま使用可能だ。動作時間はフル充電で10時間程度とのこと。
肘や膝といった関節の動きは、ソニー独自のアルゴリズムにより動きが補完され、少ないセンサー数ながらも高い精度のモーション計測を実現。センサー自体は加速度センサーなため、ゆっくりな動きよりも早い動きのほうが得意だ。
操作はスマートフォンのアプリから行い、センサー本体とスマートフォンをBluetoothで接続することで、簡単かつ直感的に操作することができる。
自身のアバター(VRM形式)をインポートすることも可能で、スマートフォン単体でアバター動画を制作できるほか、モーションデータをBVHとして書き出して保存することもできる。
なお、スマートフォンのマイクから声を拾うことでリップシンクを行えるが、フェイシャルや指の動きには対応しておらず固定となる。ただし、まばたきはランダムで入れることができる。
【主な仕様】
■対応スマートフォン
・モデル
(Android) Xperia 5 IV、Xperia 1 IV、Xperia 5 III、Xperia 1 III、Xperia 5 II、Xperia 1 II
(iPhone)iPhone 14 Pro Max、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Plus、iPhone14、iPhone 13 Pro Max、iPhone 13 Pro、iPhone 13、iPhone 12 Pro Max、iPhone 12 Pro、iPhone 12・対応OS
Android 11以降 /iOS 15.7.1 以降■センサー
・サイズ(直径×厚み)
32mm×11.6mm(センサー1個あたり)・質量
8g(センサー1個あたり)・測定方式
6DoF(加速度センサー 3DoF + 角速度センサー 3DoF)・充電方式(※1)
USB充電(充電ケース使用) ※USBType-C® ケーブル対応・電池持続時間 (連続モーションキャプチャー使用時間)
最大約10時間 ※使用環境等により動作時間が変動します。・充電時間
約1.5時間・防水/防塵
防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X)■Bluetooth
・通信方式
Bluetooth LE Ver.5.2・最大通信距離
10m・使用周波数帯域
2.4GHz帯(2.4000GHz-2.4835GHz)■出力データ
・モーションデータ
ファイル形式:BVH
フレームレート:50fps・動画データ
ファイル形式:MP4
動画形式:MPEG-4 AVC/H.264
音声形式:AAC Audio
解像度:1920×1080
フレームレート:30fps■同梱物
センサー6個、ヘッドバンド、リストバンド2個、アンクルバンド2個、クリップ、充電ケース、取扱説明書
バーチャルモーションキャプチャーを使ったデモ
さらに、VRSNS『VRChat』、そしてUnityやMotionBuilder、バーチャルモーションキャプチャーといったソフトウェアにも対応しており、いわゆるメタバース上でコミュニケーションを取る際に使用できたり、ゲームや映像制作時にも活用できる。SDKの配布も行われるため、その幅はさらに広がっていくことだろう。
より詳しい仕様などは、12月15日に行われた「XR Kaigi 2022」の特別セッションで語られているので、気になる方はチェックしてみるといいだろう。
なお、『mocopi』はインターネット直販サイト「ソニーストア」のみでの取り扱いとなる。
予約申し込みにはMy Sony IDでのサインインが必要で、予約は一人1台限り。予約多数の場合、商品のお届けが遅くなる場合があるとのことだ。