バンダイナムコエンターテインメントは2月3日(金)、「台北ゲームショウ」の一環として公開された映像番組にて、メカアクションゲーム最新作『アーマード・コア6 ファイアーズ オブ ルビコン』のプロデューサーであるフロム・ソフトウェアの小倉康敬氏がインタビュー形式で本作を紹介する約20分の映像番組を公開した。なお、番組には実機映像や新規の情報は含まれず、これまで明らかとなった情報へ解説や補足を加えるものとなっている。
『アーマードコア』シリーズは、もともと農業系のアプリケーションを開発していたフロム・ソフトウェアが1997年から展開しているメカアクションゲームである。本シリーズでは番組の公開時点で2013年発売の『アーマード・コア ヴァーディクトデイ』を含めた計15作品がリリースされており、自由なパーツの組み合わせでオリジナルメカを作り上げる「アセンブル(機体構成)」の要素や、荒廃した世界設定を大きな特徴としている。今作ではサブタイトルにも含まれる惑星「ルビコンIII」を舞台に、独立の傭兵であるプレイヤーが謎の新物質を巡る企業や組織間の利権争いに巻き込まれながらさまざまなミッションをこなしていくという。
映像のはじめに、小倉氏はタイトル発表映像の反響について「前作(アーマード・コア ヴァーディクトデイ)から10年経つ。すごく長い間待ってくれているファンがたくさんいることを改めて実感したし、シリーズ25周年を迎えていたので(アニバーサリーイヤーに)滑り込んで発表できたのはホッとしている。皆さんを長くお待たせしてしまったなと思っているので、反響をいただけて嬉しい」とコメントした。
続いて、なぜ今作の発表までに10年もの時間を要したか尋ねられた小倉氏は、開口一番に「実際ここまで(間を)開けるつもりはなかった」と苦笑。社長を務める宮崎英高氏をはじめ、開発スタッフのなかにもシリーズ新作の制作へ意欲を持っている人たちはいたものの、社内で並行して進んでいるプロジェクトにリソースを配分するなかで「どうしても時間がかかってしまった」と述べている。
また、小倉氏は映像のなかでナンバリング前作にあたる『アーマード・コアV』とのストーリーのつながりを否定。シリーズ初心者向けの工夫については「今後改めて伝える」としつつ、なるべく素直にアセンブル(機体構成)のコツを掴めるような要素を収録しているという。
さらに、今作ではオンライン要素として1対1のメカで対戦する「アリーナ」などのゲームモードが追加されるほか、自分だけのマークを制作したり、ほかのプレイヤーと交換したりできる「エンブレム」の要素も前作から続けて楽しめる。シリーズ初心者向けの要素やオンライン要素に関する詳細は後日改めて紹介するようなので、楽しみに続報を待ちたい。
上記のほか、作中では過去作にも登場した「パイルバンカー」や「四脚」など、ロマンにあふれたパーツの数々も引き続き登場するようだ。小倉氏によるとタイトル発表映像には「いろいろなゲームの情報が隠されている」ようなので、考察やアセンブルがお好きな方は今作に登場するパーツを注意深く観察しておくとよいだろう。
『アーマード・コア6 ファイアーズ オブ ルビコン』はPS5/PS4、Xbox Series X|S/Xbox One、PC(Steam)へ向けて2023年に発売される予定だ。