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「使えない人間をリサイクル」し地球から脱出する非人道経営ゲーム『Organs Please』が配信開始。滅亡までの30日で無理やり宇宙船を建造、プレイヤーが行う数々の鬼畜な選択でエンディングも変化

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 パブリッシャー(販売元)のHeroCraft PCは4月6日、生き残った人類を選別するダークな経営シミュレーションゲーム『Organs Please』を配信開始した。

 対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は税込1420円。4月13日までの期間は10%オフの1278円で購入可能だ。

 なお、日本語には対応していない。

 『Organs Please』はダークな風刺を交えた作風の経営シミュレーションゲームだ。滅びゆく地球を舞台に、プレイヤーは人類最後の希望である宇宙船の製造工場を運営し、滅亡の日までの30日間で宇宙船の完成を目指していく。

 滅亡に際して地球の資源が枯渇しているため、限られた人材やコストを駆使して宇宙船の建造に励むこととなるという。

 なお、ゲームには偏見を抱えた従業員やユニークな癖を持った従業員などさまざまな労働者、労働志願者が登場するが、宇宙船の定員により全員を脱出させることはできない

 そこでプレイヤーは、箱舟に乗れる者、箱舟には乗せずに労働させる者、そして資源となる者へと選別する「リサイクル」事業も行っていく。仕事をサボる従業員などを特別な部屋に連れていき、「資源として」有効活用するのだ。ストアページの表現はやや抽象的だが、不穏かつ残虐な本作の特徴となるシステムと言えよう。

『Organs Please』が配信開始。人間リサイクル経営ゲーム_005
(画像はSteam:Organs Pleaseより)

 ちなみに、人間を出自や人種、年齢、セクシュアリティなどにより差別をしたり、ましてや虐殺することは、いかなる状況においても現実では絶対に否定され許されない行為および思想だ。つまるところ、本作は「絶望的な危機に瀕することで倫理が崩壊した最悪の世界での労働を体験する作品」と表現できるだろう。

 ストアページでも「ダークで風刺的な」経営シミュレーションと紹介されている。

 また、本作はプレイヤーの判断によって物語の結末が異なるマルチエンディング形式を採用しているため、禍々しい選別を経て迎える明日に注目したいところだ。

ライター
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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