Appleは5月2日、「App Store」において、国際市場におけるアプリの価格設定の管理をシンプルにするグローバル平準化ツールのアップデートを5月9日に実施すると発表した。
グローバル平準化ツールはアプリの販売において、国際市場におけるアプリの価格設定の管理をシンプルにするもの。アプリ開発元が拠点としている地域を設定することで、国外向けの174のストアフロントと43の通貨で「有料Appや1回限りのApp内課金」に対して世界的に平準化された価格を設定することができる。
標準化された価格を使用することで、グローバルなユーザーに向けてより最適な価格でアプリなどを提供でき、税金および外国為替レートの変動が起きた際にもベースとなる価格に基づいた利益を維持することが可能となる。
くわえて、App内課金(サブスクリプションを含む)の配信の有無や各ストアフロントでの価格は希望に応じてデベロッパーが別途で設定することができ、コンテンツやサービスの提供を各市場に合わせてカスタマイズできるという。
くわえて、価格設定に関しては2000円までは10円刻み、2000円から1万5000円までは100円刻みなどのように、価格範囲全体で徐々に価格が増加する「900とおりの売価」をアプリに設定できるようになり、より柔軟な価格設定が行えるだろう。
なお、本アップデートにより更新が行われていない一部アプリの価格設定などが変更される可能性もあるため注意されたい。