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マイクロソフトとソニーが『コール・オブ・デューティ』シリーズをプレイステーションにも提供し続けると正式に合意。アクティビジョン・ブリザード買収の一件がさらに前進

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 マイクロソフトのゲーム部門CEOであるフィル・スペンサー氏は日本時間の7月16日(日)、『コール・オブ・デューティ』シリーズ作品をプレイステーション向けに引き続き提供する、法的な拘束力を持った契約をソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)と締結したことを報告した。

 マイクロソフトは2022年1月、『コール・オブ・デューティ』や『ディアブロ』『オーバーウォッチ』などで知られる海外の大手ゲームパブリッシャー、アクティビジョン・ブリザードの買収が合意に達したことを発表。これを受け、特に『コール・オブ・デューティ』シリーズがXbox独占となるのではないか、という懸念が示されることも少なくなかった。

 マイクロソフト側は同シリーズを独占する考えがないことを伝え、任天堂プラットフォームやSteamへの10年間の提供を確約する合意を任天堂、Valveと締結済み。一方でSIEはマイクロソフト側の提案が不十分であるとして合意締結を拒否してきたが、今回ついに合意に至ったという流れである。

 また、先日には本買収に対して米連邦取引委員会(以下、FTC)が求めた仮差し止め命令の請求が棄却されていたが、さらにFTCの上訴も却下されたことを海外メディア「The Verge」が伝えている。アメリカでは買収の成立に向け、大きく前進したと言えるだろう。

 「The Verge」の報道でも言及されている通り、今後はイギリスの競争・市場庁(以下、CMA)との交渉が焦点になると見られる。CMAは取引の全体的な調査のため、最終期日を現地時間の8月29日(火)へと延期した。

ライター
1998年生まれ。静岡大学情報学部にてプログラマーの道を志すも、FPSゲーム「Overwatch」に熱中するあまり中途退学。少年期に「アーマード・コア」「ドラッグ オン ドラグーン」などから受けた刺激を忘れられず、プログラミング言語から日本語にシフト。自分の言葉で真実の愛を語るべく奮闘中。「おもしろき こともなき世を おもしろく」するコンピューターゲームの力を信じている。道端のスズメに恋をする乙女。

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