いま読まれている記事

盲目の格闘ゲームプレイヤー「BlindWarriorSven」が『スト6』の最上位ランク「マスター」に到達。サウンドアクセシビリティ機能を利用し「エドモンド本田」で高みに至る

article-thumbnail-230927g

 『ストリートファイター6』にて、オランダ出身の格闘ゲームストリーマー・BlindWarriorSven氏が「エドモンド本田」で最高ランク「マスター」に到達した。

 BlindWarriorSvenはクラシック操作のエドモンド本田使いであり、その名の通り同氏は盲目のプレイヤーである。

 8月5日には世界最大級の格闘ゲーム大会「Evolution Championship Series 2023(以下EVO 2023)」の『ストリートファイター6』第1プール予選に出場しており、BlindWarriorSven氏が見事勝利をした試合は国内外で大きな話題を呼んだ。

 『ストリートファイター6』には目の不自由なユーザーに向けて「サウンドアクセシビリティ」という機能が用意されている。バリアフリーeスポーツを提唱する株式会社ePARAの協力のもと本システムは開発され、本モードを使用すれば音を頼りに対戦を楽しむことができる。

 具体的には対戦相手との距離、上・中・下段の攻撃ヒットやめくり攻撃、各種ゲージ残量などが個別の音声で表現され、常に変化する戦闘の状況をリアルタイムで把握することができる。

 このたびマスターに到達したBlindWarriorSven氏はEVO 2023以前から『ストリートファイターV』といった作品に取り組んでおり、同作においても上位ランクへ到達した雄姿を配信に残していた。

 今回の配信はランクのポイントが2万4620ポイントの時点でスタートし、昇格時には同じくダイアモンド帯の「マノン」との白熱の勝負を繰り広げた。

 お互いに1ラウンドを獲得し、ヒットポイントも心もとない。緊迫した状況でBlindWarriorSven氏はバーンアウトしたマノンを壁際にジリジリと追いやり、最後は「スーパー百貫落とし」でトドメ。

 ポイントが2万5000を突破し、同氏は見事に本作の最上位ランク「マスター」へ到達した。

盲目の格闘ゲームプレイヤー「BlindWarriorSven」が『スト6』の「マスター」に到達_001
(画像はCompletely Blind Gamer plays Street Fighter 6 Ranked – Twitchより)

 なお、マスター到達後には「MRポイント」を競うマスターリーグが用意されており、11月1日にはマスターリーグの上位500名が該当する新たな最上位ランク「レジェンド」が登場する。

 BlindWarriorSven氏の達成は「サウンドアクセシビリティ」機能の可能性を改めて実証するものであり、同時にSven氏の努力の結晶であるはずだ。同氏の今後の戦いにも引き続き注目したい。

編集者
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ