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腐女子ライフをWindows XPっぽいPC画面で体験できる前代未聞のオタクシミュレーター『Terranova(テラノヴァ)』の日本語体験版が配信。翻訳担当は『Coffee Talk』の小川公貴氏

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 2022年4月28日に発売された『Terranova(テラノヴァ)』は、2000年代初頭を舞台に当時のパソコンを通してチャットやブログ、お絵描きなどを嗜むさまざまな腐女子が集まるコミュニティを楽しめるアドベンチャーゲームだ。

 本作は9月22日より日本語体験版が配信され、こまめにアップデートが施されている。

 Steamストアページによると、本作は独特の起動音に懐かしのデスクトップ画面で、プレイヤーは腐女子仲間の友人とのチャットやお絵描き、雑談などのコミュニケーションを楽しみ、ロールプレイを目的としたコミュニティサイト「LimeJournal」を主軸に物語が展開する。

 プレイヤーはコミュニティを通じて他のオタクと共同制作のシナリオを作成することが目的となる。

 エンディングは全3種存在しており、プレイヤーが選択したチャットの選択肢や行動によってストーリーが変化するようだ。

『Terranova(テラノヴァ)』の日本語体験版が配信開始_001
(画像はSteamストアページより)
『Terranova(テラノヴァ)』の日本語体験版が配信開始_002
(画像は日本語体験版紹介ページより)

 TwitterやLINEが登場するより前の時代をモデルとしたインターフェースで、傷だらけの青年を半裸で描いたり、メモ帳で顔文字付きの文章を送ったり、語尾に謎の擬音をくっつけてチャットをしたり、表面上では当たり障りのないブログを書いたりなど……。

 一部の界隈が自らの黒歴史を思い出し、悲鳴をあげて卒倒しかねないシーンが散見される。このゲーム、腐女子の解像度が高すぎる……ッ!

『Terranova(テラノヴァ)』の日本語体験版が配信開始_005
(画像はSteamストアページより)

 また、本作はこの時代には切っては切り離せない存在「ソリティア」も実装されており、チャットの返信を待つ間などの暇つぶしに遊ぶようなことも可能となっている。

 日本語体験版紹介ページによると、『テラノヴァ』のフルバージョンの日本語化は、日本語体験版が「たくさん売れる」とリリースされるようだ。
 『テラノヴァ』日本語体験版の価格は5$(日本円で約700円)で、体験版を購入したプレイヤーは日本語フルバージョンを割引価格で購入できるようになる。

 なお、本作の体験版の日本語翻訳を担当したのは、現代社会とファンタジー世界を融合させたかのような世界を舞台に生きる者たちの偶像劇を描くアドベンチャーゲーム『Coffee Talk』や、インディーズでありながらわずか一週間で販売本数25万本を突破した新進気鋭のRPG『Sea of Stars』の日本語ローカライズを手がけた小川公貴氏。

 日本語体験版だけでも、オタク特有のやり取りや“その時”にしか出せない生々しさがこれでもかと表現されており、日本語版の本編がリリースされたあかつきには、ユニークな体験を提供してくれることだろう。

 『テラノヴァ』はPC(Steam)にて発売中。現在は日本語未対応となっており、日本語体験版の売れ行き次第では日本語版のフルバージョンが発売される予定だ。

ライター
MOTHER2でひらがなを覚えてゲームと共に育つ。 国内外問わず、キャラメイクしたりシナリオが分岐するTRPGのようなゲームが好き。 Divinity: Original Sin 2の有志翻訳に参加。 ゴーストオブツシマの舞台となった対馬のガイドもしている。 Xアカウント(旧Twitter)@Tsushimahiro23

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