Amazonは12月4日、人気ヒーロードラマ『ザ・ボーイズ』シーズン4のティザー予告編を公開した。
シーズン4は2024年内に配信される予定だ。
ドラマ『ザ・ボーイズ』は2006年より発表された同名のコミック作品が原作のヒーロードラマだ。「スーパーヒーロー」というキャッチ―なモチーフを駆使し、社会の構造的な差別や抑圧を陰惨な暴力と共に表現する作風が人気を博している。
作品の舞台は超能力を持つ人類による「ヒーロー活動」が資本主義社会における職業となり、企業に従事する世界。しかしながら企業やヒーローは水面下で「自身の強大な力」を駆使して悪虐の限りをつくしている。
物語は、「ヒーロー」から加害を受けた人々が集う組織「ザ・ボーイズ」と、差別的ないし新自由主義的な横暴さを振りかざすヒーローによる世界を巻き込む戦いを描いていく。
※上記の映像には残虐な描写が含まれるため、苦手な方はご視聴をお控えください。
このたび公開された『ザ・ボーイズ』シーズン4のトレーラーでは、スターライトとホームランダーの対立が公的な事実となり、民衆を巻き込んだ分断が生じる世界が描かれている。
「ローマ、ギリシャ、すべての民主主義は失敗した。民衆が愚かだからだ」というシニカルな台詞から映像は幕を開け、ドナルド・トランプ支持者が愛用するものをパロディーした「赤いキャップ」を被り「ホームランダー」を支持する保守派と「スターライト」支持者の暴動シーンが伺える。
建前上は能力者を育成する大学を描いたスピンオフ作品『Gen V』でも示唆されていたように、シーズン4では昨今の現実と同様に大いなる社会の分断が描かれることとなりそうだ。
また、トレイラーには新キャラクターであるシスター・セージやファイアクラッカーのほか、クイーン・メイヴ、ブラックノワールも登場。「ザ・ボーイズ」内でもリーダーとしての立場を失い余命数か月のブッチャーも無論、出演している。
くわえて、映画版『ウォッチメン』のコメディアン役、『ウォーキング・デッド』のニーガン役などで知られるジェフリー・ディーン・モーガンも新キャラクターとして出演し、ブッチャーと握手するシーン、そして「ザ・ボーイズ」という組織名をバカにするシーンがトレーラーで確認できる。彼が何者であるのかも気になるところだ。
配信時期や新キャラの詳細など、未だ明かされていない要素は多いため、今後の続報を引き続きチェックしよう。