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「PEGI 18」(ペギーエイティーン)という海外トレーラーのおなじみのボイスを務めた声優のリチャード・ウェルズさんが裏話を披露。15年前に録音、ギャラは200ユーロだった

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海外のゲームトレイラーの冒頭に登場する「PEGI 18」(ペギーエイティーン)などのレイティングのボイスを担当した声優が、TikTokアカウントを立ち上げ、収録の裏話をTikTokにて披露している。

@richardwells48

#richardthevoice #PEGI18

♬ original sound – Richard Wells

海外のゲームトレイラーの冒頭に登場する「PEGI 18」(ペギーエイティーン)というボイス。

このPEGIというのは、「Pan European Game Information」(汎欧州ゲーム情報)の略でヨーロッパのコンピュータゲームのレイティング審査を実施する機関を指している。「PEGI 18」とは日本では「CERO:Z」に相当する18才以上のみ対象のレイティングのことだ。

※PlayStation Europeチャンネルの『Dead by Daylight』のトレイラー。冒頭に「PEGI 18」のボイスが聞けるものとなっている。

そしてこの「PEGI 18」と読み上げていたボイスの正体は、声優のリチャード・ウェルズさんということが今回、リチャード・ウェルズさんがTikTokアカウントを立ち上げたことで話題になっている。

リチャード・ウェルズさんは自身の動画で「私は40年プロの声優としてのキャリアを持ち、1万回以上録音したが、皮肉なことに、たった2語の言葉でよく知られています」と自己紹介。実際に「PEGI 18」(ペギーエイティーン)と、トレーラーでよく聞く発音通りに声を出して見せた。

「私の顔は知らないだろうけど、何百万人ものゲーマーが私の声を知っている」、「私の言葉を聞いたことがある人は何人いるだろう。ありがとうございます」と締めくくった。

@richardwells48

♬ original sound – Richard Wells

この最初の動画が大きく反響があり、その後の動画では、2009年9月に200ユーロ(現在の日本円にして約3万2000円)のギャラを受け取ったことを明かしている。また収録自体はほとんど記憶に残っていないものの、オリジナル音源動画が手元にあり、それを再生する動画も公開されている。

視聴者からの質問に答える形で、AI音声(音声合成)についても言及しており、「AIは素晴らしいものの、怖いところがある」、「意図、感情、強調が必要なものなら…よくあることで、間違った単語に強調が置かれている」、また「AIパッケージに自分の声を売るつもりはありません」と表明している。

リチャード・ウェルズさんは「稼いだのは200ユーロだったが、(PEGI 18の広がりや、TikTokの反響を受けて)200万人の友達ができた」とも語っており、これからも視聴者の質問に答える動画を投稿する意欲をみせている。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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