バンダイナムコ研究所でヘッドプロデューサーを務める“コヤ所長”こと小山順一朗氏は3月29日(金)、自身のXアカウント(@mayanmoyan)にて同社からの退職を明らかにした。
バンダイナムコ研究所の社内で開かれた卒業式の様子を伝える投稿では、元代表取締役社長(CEO)で現アドバイザーを務める中谷始氏と、クリエイティブデザイナーである遠山茂樹氏の3ショットが添えられている。
「ナムコ〜バンナムの一時代を作った、
— コヤ所長 (@mayanmoyan) March 28, 2024
レジェンド卒業トリプルコンボ」
ゼビウスの遠山さん、鉄拳の中谷さん、アイマスの小山さんと評され、大変ありがたいバンナム卒業式をして頂きました。
一緒に作り走ってきたみなさん、ファンのみなさん大好き大感謝です!#レジェンド卒業式 pic.twitter.com/q6duSpvO95
1990年に株式会社ナムコ(現・バンダイナムコアミューズメント)へ入社した小山氏は、初代『アイドルマスター』や『太鼓の達人』、『機動戦士ガンダム 戦場の絆』、『マリオカート アーケードグランプリ』など、同社を代表する数々のタイトルに携わってきたクリエイターのひとりである。
また、小山氏はまだVR(仮想現実)が黎明期であった1992年からVR技術に着目しており、海外で当時流行していたVRゲーム筐体「Virtuality」の日本向け展開や、足で操作するスキーレースゲーム『アルペンレーサー』をはじめとした“体感ゲーム”の開発にも係わっている。
上記のほか、2015年からはVR技術でエンターテインメントの新たな領域を開拓するプロジェクトに参画し、屋内型テーマパーク「VR ZONE」や「MAZARIA」の仕掛け人としても活躍。一般のファンやメディアの間では“コヤ所長”の愛称でも呼ばれ親しまれてきた。
4月以降における活動については今回の投稿で触れられていないが、ビジネス特化型SNS「Linkedin」の情報によれば、小山氏は2020年10月からバンダイナムコアミューズメントのクリエイティブフェロー職にも就いていたことが記載されている。
ヘッドセットやスマートグラスなど、VR技術を応用した技術が一般にも広がりを見せはじめているなか、今後もどこかで小山氏の名を伝え聞くことがありそうだ。