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”報告書風”ホラー小説『右園死児報告』が書籍化。『近畿地方のある場所について』の背筋氏も絶賛した、不気味な文字列「右園死児」を巡る物語。9月3日に発売予定

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小説家の真島文吉がTwitter上で掲載していた報告書風のホラー小説『右園死児報告』(うぞのしにこ)が、KADOKAWAから書籍化される。発売は9月3日で、現在予約受付け中だ。

元々はX(旧Twitter)上に画像形式で連載されていた作品で、現在はカクヨム上での連載も行われている。発売日前日まで毎日更新され、無料で読むことが可能だ。

同作は「右園死児」という名前の人物、動物、あるいは無機的な物質が発端となって発生した、超常的な現象に関する非公式の調査報告書……という形式を取って書かれたもの。明治25年から続く、政府や民間人、軍、捜査機関など、さまざまな人々がまとめた、ごく短い断章的な報告書の集まりからなっている。

「右園死児」というまったく謎の文字列が持つ不気味さや、報告書然とした淡々とした説明調の文章、一見すると無関係に思える報告の集まりからふとした瞬間に覗くつながりなど、都市伝説ホラー的な面白さのある作品であり、SNSを中心に大きな話題になっていた。

書籍の帯には、同じくカクヨムで連載された『近畿地方のある場所について』の著者である背筋氏からも本書を絶賛するコメントが寄せられており、「これは本当のことなのでは?」と思わず疑ってしまうような、両作品の持つ雰囲気の近さも感じられる。

発売は9月3日(火)で、現在予約受付中。書籍版と同日にKindleの電子版も発売されるとのこと。

ライター
ル・グィンの小説とホラー映画を愛する半人前ライター。「ジルオール」に性癖を破壊され、「CivilizationⅥ」に生活を破壊されて育つ。熱いパッションの創作物を吸って生きながらえています。正気です。

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