小説家の真島文吉がTwitter上で掲載していた報告書風のホラー小説『右園死児報告』(うぞのしにこ)が、KADOKAWAから書籍化される。発売は9月3日で、現在予約受付け中だ。
Twitterで連載した右園死児報告が、KADOKAWAさんから書籍化しました。
— 真島文吉 (@ASCIIART_NOVEL) August 12, 2024
発売日は9月3日火曜日。
現在予約受付中です。https://t.co/KlQA1xnqGM
カクヨム連載版(発売日前日まで毎晩更新)https://t.co/M7YlyYAnET pic.twitter.com/RyPzi1xst6
元々はX(旧Twitter)上に画像形式で連載されていた作品で、現在はカクヨム上での連載も行われている。発売日前日まで毎日更新され、無料で読むことが可能だ。
同作は「右園死児」という名前の人物、動物、あるいは無機的な物質が発端となって発生した、超常的な現象に関する非公式の調査報告書……という形式を取って書かれたもの。明治25年から続く、政府や民間人、軍、捜査機関など、さまざまな人々がまとめた、ごく短い断章的な報告書の集まりからなっている。
火あぶり君という、ゲーム実況者がいました。活動期間は2008年から2012年で、古いマイナーなホラーゲームを担当していました。テンションは低いのですが、語彙が豊富で滑舌も良く、漢字の読み間違い等も全く無かったため、それなりに人気がありました。
— 真島文吉 (@ASCIIART_NOVEL) August 22, 2024
彼が炎上したのは、2011年の冬のことです。
「右園死児」というまったく謎の文字列が持つ不気味さや、報告書然とした淡々とした説明調の文章、一見すると無関係に思える報告の集まりからふとした瞬間に覗くつながりなど、都市伝説ホラー的な面白さのある作品であり、SNSを中心に大きな話題になっていた。
書籍の帯には、同じくカクヨムで連載された『近畿地方のある場所について』の著者である背筋氏からも本書を絶賛するコメントが寄せられており、「これは本当のことなのでは?」と思わず疑ってしまうような、両作品の持つ雰囲気の近さも感じられる。
発売は9月3日(火)で、現在予約受付中。書籍版と同日にKindleの電子版も発売されるとのこと。