『ゴジラ』シリーズ、『ガメラ』シリーズなどの怪獣造形を手がけたことで知られる美術造形家の村瀬継蔵氏が非代償性肝硬変のため14日に死去した。89歳だった。
村瀬氏が会長を務めていた有限会社ツエニー公式Xアカウント(@20twenty_zokei)の発表をもとに、国内の複数のメディアが報じている。
【訃報】
— 有限会社ツエニー (@20twenty_zokei) October 17, 2024
弊社 会長 村瀬継蔵 儀 かねてより病気療養中でございましたが
10 月 14 日 20 時 21 分 永眠いたしました (満 89 歳)。
故人に賜りました生前のご厚誼を深謝し謹んでご連絡申し上げます。 pic.twitter.com/QB39g6DxCx
村瀬継蔵氏は、1958年に東宝へ入社。造形助手として同年の『大怪獣バラン』に参加し、以後は1961年の『モスラ』、1962年の『キングコング対ゴジラ』、1963年の『マタンゴ』の造形助手など、東宝特撮黄金期の作品の数々を手掛けた。
東宝から独立後は、大映の『ガメラ』シリーズや『大魔神』シリーズ、テレビでは円谷プロダクションの『ウルトラマン』や、東映の『仮面ライダー』の造形を手がけるなど、特撮映画における着ぐるみ造形の基礎を築いた。
映画『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』にて
— 村瀬継蔵監督作『カミノフデ 〜怪獣たちのいる島〜(Brush of the God)』公式 (@Kaminofude) October 17, 2024
総監督を務められました村瀬継蔵さんがご逝去されました。
撮影現場では優しく皆を見守っていて下さいました。
共に作品づくりができたこと、とても幸せに思います。
謹んでご冥福をお祈りします。 pic.twitter.com/tVed0f2JKs
2020年には最初で最後の映画監督作品として映画『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』のクラウドファンディングを開始、2024年7月26日より劇場で公開している。
葬儀・告別式は近親者で行うとしている。