YouTubeのドキュメンタリー番組チャンネル「Archipel(アルシペル)」は11月11日(月)、アトラスの完全新作ファンタジーRPG『メタファー:リファンタジオ』を手がけた橋野桂氏、副島成記氏、目黒将司氏らへのインタビュー映像「A Metaphor in Fantasy – Katsura Hashino, Shigenori Soejima & Shoji Meguro」を公開した。
「Archipel」は漫画やゲーム、アートなどのカルチャーシーンで活躍する日本のクリエイターとアーティストに焦点を当てたドキュメンタリー映像を制作しているYouTubeチャンネルだ。
今回の映像では、Archipelチームが2016年発売の『ペルソナ5』から約8年越しとなる新作『メタファー:リファンタジオ』を作り終えた橋野氏、副島氏、目黒氏らに取材を実施。ファンタジージャンルの原体験や演出や音楽、キャラクターデザインのアプローチについて、語られたそれぞれの思いを約34分の内容でまとめている。
映像のなかでは、「なぜ好きなのか」と問いかけた際に漠然とした答えしか浮かんでこないファンタジージャンルの人気の理由に興味を持ちつつも、現実で生きるプレイヤーらの活力につながる普遍的な要素を織り込んでテーマを作りこんでいった橋野氏の思索が明かされた。
また、目黒氏のシーンでは王道的なオーケストラ曲を「世界に在るもの」として取り入れるべく、ヨーロッパや日本、東南アジアなどの宗教音楽と土着のサウンド、エスペラント語ベースの独自言語を混ぜ込んだ音楽に関するこだわりが紹介されている。
一方、副島氏のシーンでは、日本での源流をもとにスタッフ陣のビジョンをすり合わせて、“皆が思うファンタジー”に近づけていったアートデザインやファンタジー感を残しつつ1970年代の要素を取り込んでいった髪型・ファッション、地政学に基づいた種族間の個性におけるもろもろの試行錯誤が語られた。