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『428 〜封鎖された渋谷で〜』イシイジロウ氏と『HALO』シリーズに携わってきたジェフ・ゴメス氏ら登壇の映像×先進テクノロジーカンファレンス「HISTORICA X(クロス)」が12月8日に開催

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12月3日(火)から開かれる「第16回 京都ヒストリカ国際映画祭」の連動企画として、映像×先進テクノロジーに焦点を当てたカンファレンス「HISTORICA X(クロス)」が12月8日(日)に開催される。

本イベントは京都文化博物館の本館6階にて、定員100名の観客を招いて開かれる入場無料のオフラインイベントだ。参加には事前申込が必要で、開催時間は13時から17時までとなっている。

映像×先進テクノロジーカンファレンス「HISTORICA X」12月8日に開催。イシイジロウ氏やジェフ・ゴメス氏ら登壇_001

「HISTORICA X」は、“Kyoto VREX”の別名で2017年に始まり、2019年から「京都ヒストリカ国際映画祭」の公式連動企画として名称を変えながら実施されているカンファレンスイベントである。

発表によると、今年は「AIの限界を超える、感情と共感を生むIP戦略」をテーマとしており、マイクロソフトの『Halo』シリーズやハリウッド映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』『スパイダーマン』などの作品に携わってきたトランスメディアプロデューサーのジェフ・ゴメス氏が登壇。氏が新たなストーリーテリングの方法として提唱している「コレクティブ・ジャーニー(群像の旅)」について解説するという。

映像×先進テクノロジーカンファレンス「HISTORICA X」12月8日に開催。イシイジロウ氏やジェフ・ゴメス氏ら登壇_002
ジェフ・ゴメス氏
(画像はHISTORICA X | HISTORICA Xより)

また、別の講演ではアドベンチャーゲーム『428 〜封鎖された渋谷で〜』で総監督を務め、『文豪とアルケミスト』では世界観の監修を担当してきたイシイジロウ氏とゴメス氏が参加するディスカッションも展開される。

議論テーマは「AI普及期においてクリエイティブIPで世界へ勝負をかけるには」となっており、特殊メイク・造形の分野で活躍するハリウッドクリエイターのAkihito氏や、京都に拠点を置く多国籍ゲーム会社・スケルトンクルースタジオの代表である村上雅彦 氏も加わり、4者それぞれの経験と展望を語り合うようだ。

映像×先進テクノロジーに焦点を当てたカンファレンス「HISTORICA X(クロス)」は、12月8日(日)に京都文化博物館で開催される予定だ。公式サイトでは海上アクセスや登壇者の情報も確認できるため、興味があればチェックしておくとよいだろう。

プレスリリースの全文は以下のとおり。


京都ヒストリカ国際映画祭 公式連動イベント「HISTORICA X (クロス)」~ AIの限界を超える、感情と共感を生むIP戦略 ~

2024年12月8日(日)に「第16回 京都ヒストリカ国際映画祭」との連動企画、映像×先進テクノロジーカンファレンス「HISTORICA X(クロス)」を開催いたします。(8回目の開催となります。)

「HISTORICA X」は前身をKyoto VREXと称し2017年から始まりました。2019年から公式に「京都ヒストリカ国際映画祭」との連動企画として「HISTORICA XR」として開催し、昨年から「HISTORICA X」と時代や技術の流れとともに名称を変更しております。

今年のテーマは「AIの限界を超える、感情と共感を生むIP戦略」。
生成AIがクリエイティブ業界のあらゆる領域に進出する現在、新たな表現を実現するとともに従来のクリエイターに脅威を感じさせています。今回はハリウッドの第一線で活躍しているトランスメディアプロデューサー、Jeff Goemez氏を招きゼロイチでクリエイティブな知的財産 (IP) を生み出すことの意義について、国内のIPクリエイター/プロデューサーと共に検証していくカンファレンスとなります。

開催概要

-開催名称 HISTORICA X(クロス)
-開催日時 2024年12月8日(日) 13:00〜17:00
-会場 京都文化博物館 本館 6F
-定員(オフライン)  100名
-参加費 無料
-公式サイト:https://crossmedia.kyoto/kyoto-xr/

●オープニング 13:00~

●HISTORICA 特別セミナー(60分)【時間】13:00~14:00
「バーチャル・プロダクションに見る映像制作の未来」

革新的なバーチャル・プロダクションという最先端技術が、現在、大ヒット作から独立系プロジェクトまで様々なシーンにおいて採用されています。
このテクノロジーが映画業界をどのように変革しつつあるのかあらゆるレベルの映画制作者にもたらす、実用的なアプリケーションや費用対効果の高いソリューション、さらに創造的な可能性について考察します。
■登壇者
Adrienne Lunson エイドリアン・ランソン
バーチャルプロダクションプロデューサー

●HISTORICA X セッション①(60分)
【時間】14:10-15:10
「メディアコンヴァージェンス時代におけるIP創造において肝となるコレクティブ・ジャーニーのデザインとは」

【概要】
現在、ハリウッドで生み出されたIPの中で最も重要なコンセプトのトランスメディアストーリーテリング(Transmedia Storytelling)があります。
興行収入のトップを支える、マーベルシネマティックユニバースから、アニメ化が話題となっている「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズまで、大規模予算を投じたほとんどの作品がこの方法のストーリーテリングを行っているのです。
ハリウッドの中でも最初期からトランスメディアプロデューサーとして活躍してきたJeff Gomez氏が近年、「ヒーローズ•ジャーニー」(英雄譚の一般的な展開方法でジョージルーカスが最初のスターウォーズを生み出す際に参考にした)の代わりに導入するストーリーテリングの方法として提唱しているのが「コレクティブ・ジャーニー」(群像の旅)と言う考え方です。
この講演では、提唱者自身がその意義やあらゆるメディアが展開される現在においてなぜこの考え方が重要なのかを解説します。

■登壇者
Jeff Gomez  Transmedia Producer

●HISTORICA X セッション② (35分)
【時間】15:15-15:50
「世界における映像業界の第一線で活躍できる技術力とクリエイティブ」

【概要】
ハリウッドで徹底的に鍛えた造形技術を背景に、アナログ造形からZbrushなどのデジタルスカルプトモデリング、さらには3Dプリンターによる製作まで幅広いプロセスを習得。
日本、ハリウッド、インドといった主要シーンで活躍し、上海での個展開催を通じて世界にその技を発信するAkihito氏が登壇します。

■登壇者
Akihito 氏
ハリウッドクリエイター

■通訳
中村彰憲氏 立命館大学ゲーム研究センター 第二代センター長

ラウンドテーブル(60分)
【時間】16:00-17:00
「AI普及期においてクリエイティブIPで世界へ勝負をかけるには」

【概要】
ハリウッドと日本のクリエイターおよびプロデューサーが一堂に会し、「生成AI」が生み出す膨大なクリエイティブの中で、いかにして自分たちならではの魅力的で刺激的なIPを創出できるかを語り合います。また、その過程で生成AIが果たしうる役割についても、各自の経験と展望を交えながら熱くディスカッションしていただきます。

■登壇者
Jeff Gomez  Transmedia Producer
Akihito 氏  ハリウッドクリエイター
村上雅彦氏 スケルトンクルースタジオ代表取締役社長
イシイジロウ氏 ゲームクリエーター、脚本家、映画監督

クロージング
【時間】17:10-17:30
■登壇者
細井浩一氏
立命館大学衣笠総合研究機構(アート・リサーチセンター、ゲーム研究センター)上席研究員/ZEN大学(仮称・設置認可申請中)歴史アーカイブ研究センター所長

■登壇者ゲストプロフィール
Adrienne Lunson エイドリアン・ランソン
バーチャルプロダクションプロデューサー
ハリウッドの映画・テレビ業界で12年間の経験を積んだ後、日本映画産業の発展に貢献するため東京に拠点に活躍中。その前はEyeline Studiosにてバーチャル・プロダクションのリードとして世界各地のアートチームを率い、ハリウッドの大規模プロジェクトに最先端の技術を提供してきた。スタートアップビザを取得し、渋谷で起業。日本への技術導入も実現している。

Jeff Gomez 氏
Transmedia Producer
ライター/プロデューサーであり、トランスメディアの専門家として知られる。
現在、円谷プロダクションにてトランスメディアプロデューサーを務め、Netflixで配信されたアニメ映画『ウルトラマン・ライジング』にはコンサルタントとして参加した。
また、マーベル・コミックやハリウッドの各スタジオとも協力し、『パイレーツ・オブ・カリビアン』『スパイダーマン』『トランスフォーマー』などのフランチャイズに対し、クリエイティブコンサルティングおよびIP管理のサービスを提供してきた。
Starlight Runner EntertainmentのCEOとして、Collective Journeyメソッドを用いてファンコミュニティの構築に尽力しているほか、コカ・コーラやスパルタンレースといった企業のブランドナラティブの構築にも関わっている。
さらに、政府および非政府組織向けに、社会的および政治的な問題に関する物語の拡張にも貢献している。

Akihito 氏
ハリウッドクリエイター
特殊メイクアーティストとして国際的に活躍。
1997年に「TVチャンピオン特殊メイク王選手権」で3連続優勝し、1998年にはアメリカのIMATSでアバンギャルドメイクアップ部門優勝を果たす。
2002年にはウルトラマンコスモスのメイン怪獣デザイナーを務めた後、渡米し、映画『アベンジャーズ』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ジュラシック・ワールド』などでキーアーティストとして特殊造形を担当。
2008年から2018年までアートBOOK「SPECTRUM」で毎年受賞し、2014年にはアート作品集「Heart of Art」を出版。
インド映画『Indian 2』やアマゾン映画『Red One』にも参加し、2024年には上海での個展、The Dark Fantasyを開催中。

イシイジロウ氏
トランスメディアクリエイター&プロデューサー
これまでゲーム、アニメ、映画、舞台、音楽、体験型エンタメなど多様なメディアで革新的な物語体験を創出してきた。代表作『428 〜封鎖された渋谷で〜』や『タイムトラベラーズ』ではゲームデザインと物語構成に高い評価を得、映画や舞台、アニメではそれぞれ異なるメディアの特性を活かし、連動したストーリー展開を実現。
株式会社ストーリーテリング設立後は、『モンスターストライク』のアニメ・コンシューマゲームのストーリー、『文豪とアルケミスト』のゲーム・アニメ・舞台の世界観監修、『新サクラ大戦』のゲーム・アニメ・舞台・コミックのストーリーおよび監修など、複数のプラットフォームを横断し、物語の拡張と深みを追求。
ビジネス書『IPのつくりかたとひろげかた』『ストーリーのつくりかたとひろげかた』を執筆。現在では様々なエンタティンメント企業での講演、コンサルティングにも忙しい。

■主催
・京都ヒストリカ国際映画祭実行委員会、
・ITコンソーシアム京都(クロスメディア部会)
・立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)
・立命館大学映像学部中村研究室
・京都クロスメディア推進戦略拠点(KCROP)
・京都府
・公益財団法人京都産業21
・京都府雇用創造推進協議会


ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『新・世界樹の迷宮2』『GTFO』など。
Twitter:@fuyunoyozakura

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