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『攻殻機動隊』初となる全アニメシリーズの横断展覧会が2026年に東京で開催決定。押井守監督による『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』から、2026年放送予定の新作アニメまで、全シリーズを網羅した展覧会に

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1995年に公開された劇場アニメーション『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の30周年を記念し、2026年に東京で『攻殻機動隊』全アニメシリーズの横断展覧会が開催されることが決定した。

同シリーズでは、2月1日より作中の「笑い男事件」の発生タイミングに合わせ、作品公式SNSで謎のカウントダウンが行われており、ユーザーからの注目を集めていた。

『攻殻機動隊』全アニメシリーズの横断展覧会が2026年に東京で開催決定_001

『攻殻機動隊』は士郎正宗氏によるSF漫画を原作に、これまで何度も映像化されてきた作品だ。1995年に押井守氏が監督を務めた『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を皮切りに、これまで5作品のアニメ映画・テレビシリーズが制作されてきたほか、海外で実写映画化もされている。

2026年にはアニメーション制作をサイエンスSARUが担当する新アニメシリーズが放送されることも決まっている。

映像化作品はそれぞれ設定や年代などが多少異なっているものもあるが、基本的には人々が自身の脳を“電脳化”し、肉体を機械に置き換える“義体化”などの技術が進んだ近未来の日本を舞台に、テロやサイバー犯罪などと戦う主人公・草薙素子と公安9課「攻殻機動隊」の活躍を描いている。

これまで放送されてきた全てのアニメシリーズが一堂に会する展覧会は今回が初めてで、歴代作品のアニメ制作を担当してきたProduction I.Gと、2026年の新作アニメ制作を担当するサイエンスSARUが全面協力しているとのこと。

詳細についてはまだ明らかになっていないが、作品公式グローバルサイトや各公式SNSなどで発表されていくという。

以下、プレスリリースの全文を掲載しています


劇場アニメーション「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」30周年記念 2026年東京にて「攻殻機動隊」初めての全アニメシリーズ横断展覧会の開催が決定!

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劇場アニメーション「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」(1995年)公開30周年を記念して、2026年東京にて、「攻殻機動隊」初めてのシリーズ横断展覧会の開催が決定!過去最大規模となる本展覧会のティザービジュアルも合わせて公開された。「GHOST IN THE SHELL /攻殻機動隊」の草薙素子のアニメ原画に、今までのアニメシリーズの名シーンが散りばめられたデザインが印象的な仕上がりとなっている。 2月1日より作品公式SNSで謎のカウントダウンが行われファンの中では話題を集めていた中での情報解禁となった。

士郎正宗による漫画原作「攻殻機動隊」をはじめ、1995年に押井守が監督を務めた劇場アニメーション「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」、2002年に神山健治が監督を務めたテレビアニメーション「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」、2004年に公開され昨年公開20周年を迎えた劇場アニメーション「イノセンス」、2013年に黄瀬和哉が総監督を務めたOVA「攻殻機動隊ARISE」、2020年に神山健治、荒牧伸志のダブル監督で制作された配信アニメーション「攻殻機動隊 SAC_2045」、2026年に放送を予定しているサイエンスSARUがアニメーション制作を担当する新作TVアニメ作品まで、全アニメシリーズを横断した「攻殻機動隊」の全てが詰まっている展覧会となっている。30年続く「攻殻機動隊」の全アニメシリーズが一同に横断する展覧会の開催は、初の開催となる。

歴代の作品のアニメーション制作を担当してきたProduction I.G、2026年放送予定の新作アニメを担当するサイエンスSARUが全面協力する展覧会とあって、「攻殻機動隊」ファンはもちろん、まだ作品に触れていない方に向けても必見の内容になることは間違いない。

国内のみならず海外からも高い評価を得てきた「攻殻機動隊」。今後の詳細続報は作品公式グローバルサイトおよび各公式SNSで公開されていくので、引き続き注目いただきたい。


「攻殻機動隊」は、1989年に漫画家・士郎正宗が、青年マンガ誌「ヤングマガジン」の増刊「ヤングマガジン海賊版」第5号から連載を開始したSF作品。
電脳戦や格闘などで優れた能力を持つ全身義体(サイボーグ)の草薙素子。階級「少佐」の彼女をリーダーとした攻性の部隊「攻殻機動隊」が、高度複雑化する凶悪犯罪に立ち向かう姿を描いた物語である。リアルで精密な描き込みとともに、サイバーパンク的な要素や哲学的なテーマを探求しながら、人間とテクノロジーの融合、個人のアイデンティティなどについて深く考察していて多くのクリエイターたちに影響を与えた。
その後1995年に押井守が監督を務めた劇場アニメーション「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』、2002年に神山健治が監督を務めたテレビアニメーション「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」、2013年に黄瀬和哉が総監督を務めた劇場アニメーション「攻殻機動隊ARISE」、 2017年にハリウッド版実写映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」、2020年に神山健治、荒牧伸志のダブル監督で制作された配信アニメーション「攻殻機動隊 SAC_2045」が発表された。「攻殻機動隊」は劇場アニメーション、テレビアニメーション、ゲームなど様々な広がりを見せるが、それぞれ漫画とは違った独自の物語、解釈や表現で展開されている。

©士郎正宗/講談社 ©1995士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MA NGA ENTERTA INMENT ©2004士郎正宗/講談社・IG,ITNDDTD ©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会 ©士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会 ©士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊新劇場版」製作委員会 ©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会

【インフォメーション】
○「攻殻機動隊」公式X(旧名Twitter):アカウントユーザー名:@thegitsofficial
○「攻殻機動隊」公式Instagram:アカウントユーザー名@theghostintheshellofficial
○「攻殻機動隊」公式YouTubeチャンネル:アカウントユーザー名@GhostintheShellChannel
○「攻殻機動隊」公式グローバルサイト:https://theghostintheshell.jp

「攻殻機動隊」アニメーションシリーズ作品紹介

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊
西暦2029年—企業のネットが星を被い、電子や光が駆け巡っても国家や民族が消えてなくなるほど、情報化されていない近未来。
情報化のネットワークが地球を幾重にも覆い尽くし、一方でコンピューター犯罪やサイバーテロが日常化した時代。公安9課、通称「攻殻機動隊」に所属する草薙素子は、国際的に指名手配された謎のハッカー“人形使い”を巡る捜査に乗り出すことになる。人形使いとは、さまざまな人間の記憶や行動を、脳をハッキングすることで操るという特徴的な犯行スタイルのために付与されたコードネームだったが、その正体は一切不明のままであった。一連の事件の捜査の中で、少しずつ人形使いに近づいていくかにも思える草薙。しかし実は人形使いの方からも草薙へのアプローチを試みていた。そしてついに人形使いは草薙の前に姿を現すのだが……。

記念すべき最初の「攻殻機動隊」アニメにして金字塔。
西暦2029年の近未来を舞台に、原作・士郎正宗監督・押井守で1995年に劇場公開された。
本作は、当時、最先端の映像技術と深遠なSF的世界観で日本のアニメーションの魅力を世界に知らしめた。
そして、2008年には大幅にCG表現を追加した「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊2.0」が公開された。

©1995士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT

イノセンス
映画「イノセンス」の舞台は、人々が電脳化され、声を出さずとも、コンピューター端末を打たなくとも、ネットワークを通じたデジタルコミュニケーションが可能になる一方、肉体の機械化も進み、人とサイボーグ、ロボットが共存する、2032年の世界。魂が希薄になった時代。決してそう遠くない近未来を舞台に物語の幕が開く。
主人公は、続発するテロ犯罪を取り締まる政府直属の機関・公安9課の刑事バトー。バトーは生きた人形(サイボーグ)である。腕も脚も、その身体のすべてが造り物。残されているのはわずかな脳と、一人の女性、素子(もとこ)の記憶だけ。
ある日、少女型のロボットが暴走を起こし、所有者を惨殺する事件が発生。「人間のために作られたはずのロボットがなぜ、人間を襲ったのか」。さっそくバトーは、相棒のトグサと共に捜査に向かう。電脳ネットワークを駆使して、自分の「脳」を攻撃する“謎のハッカー”の妨害に苦しみながら、バトーは事件の真相に近づいていく。

劇場版の第2作。前作「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」の続編という位置づけで、2032年の近未来を舞台とする。前作で”人形使い”と融合した草薙素子は、物語の終盤まで登場しない。少女型の愛玩用ガイノイドの暴走&自壊事件を中心に、押井監督ならではの精緻な描写と美麗なCG、壮麗な音楽などを駆使して、ヒトがヒトであることの本質を問うた。

©2004士郎正宗/講談社・IG,ITNDDTD

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
西暦2030年——あらゆるネットが眼根を巡らせ、光や電子となった意思をある一方向に向かわせたとしても“孤人”が複合体としての“個”になるほどには情報化されていない時代……。
情報ネットワーク化が加速度的に進展し、犯罪が複雑化の一途を遂げる社会的混乱の中、事前に犯罪の芽を探し出し、これを除去する攻性の組織が設立された。内務省直属の独立部隊公安9課、通称「攻殻機動隊」である。
公安9課の役割は、深刻な電脳犯罪への対処、国内における要人の援護、政治家の汚職摘発、凶悪殺人の捜査から極秘裏の暗殺まで、多岐に渡っている。彼らは電脳戦を最も得意としつつ、高性能義体を生かした物理的な戦闘においても特筆すべき能力を発揮する、精鋭部隊である。

通称「S.A.C.」と呼ばれる本作は、「攻殻」初のTVシリーズである。監督・神山健治により全26話が制作された。物語は押井監督の「攻殻」とはパラレルワールドになっており、素子が“人形使い”と融合しなかった場合の2030年が舞台である。2005年には、本作の中心を軸に、全話を約2時間40分にまとめた総集編「攻殻機動隊STAND” class=”line “>となる<笑い男事件>を軸に、全話を約2時間40分にまとめた総集編「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man」が制作された。

©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

「攻殻機動隊」アニメーションシリーズ作品紹介

攻殻機動隊 ARISEシリーズ
A.D.2027。公安捜査の権謀術数に限界を覚える荒巻の前に現れた女、陸軍「501機関」所属・草薙素子三佐。最高度のフィジカルと電脳戦スキルを備える一方、向こうみずで世慣れぬ未熟さをあわせ持つ草薙は、荒巻と不即不離の関係をたもちつつ、次々と犯罪へと対処する。だがそれは、501機関との関係を問い直すことでもあった。困難な事件に立ち向かう中、個性的な人的資源と気脈を通じる草薙。荒巻といつしか共有していた目的である「犯罪に対し常に攻性の精鋭実力部隊」創設へ向け、草薙は彼らを糾合してゆくこととなる。

これまでのキャストやスタッフを一新し、総監督・黄瀬和哉、脚本・沖方丁らによって、主人公・草薙素子の過去が描かれた作品。若くて前髪パッツンの素子が新鮮だ。全4話を各前後編、計8話に分けて再構成し、さらに新エピソード2話(「PYROPHORIC CULT」)を追加したTV版「攻殻機動隊 ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE」が2015年に放送された。

©士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会

攻殻機動隊 SAC_2045
持続可能な戦争(サスティナブル・ウォー)がもたらす新たな支配種“ポスト・ヒューマン”再び組織される草薙素子率いる公安9課、通称“攻殻機動隊”2045年。
計画的且つ持続可能な戦争“サスティナブル・ウォー”へと突入したが、AIによる人類滅亡への危機を人々が日常レベルで実感できるまでには衰退の進んでいない未来――。傭兵部隊として腕を奮っていた全身義体のサイボーグ・草薙素子たち元・公安9課のメンバーの前に、“ポスト・ヒューマン”と呼ばれる謎の存在が現れる。大国間の謀略渦巻くなか、いま再び“攻殻機動隊”が組織される。

©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会

アニメーション制作はゴールデングローブ賞アニメ映画賞にノミネートされた映画「犬王」やTVアニメ「映像研には手を出すな!」、上海国際映画祭金爵賞アニメーション最優秀作品賞を受賞した映画「きみの色」など国内外を問わず高い評価を得る作品をうみだし続けるサイエンスSARUが担当。放送は2026年を予定。

TVアニメ「攻殻機動隊(仮)」
原作:士郎正宗「攻殻機動隊」(講談社 KCデラックス刊)
アニメーション制作:サイエンスSARU
2026年放送予定

©士郎正宗/講談社

ライター
ル・グィンの小説とホラー映画を愛する半人前ライター。「ジルオール」に性癖を破壊され、「CivilizationⅥ」に生活を破壊されて育つ。熱いパッションの創作物を吸って生きながらえています。正気です。

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