「背中で魅せるガンガールRPG」のキャッチコピーでおなじみ『勝利の女神:NIKKE』が、2025年11月4日にサービス3周年を迎えた。
『勝利の女神:NIKKE』といえば、いささか刺激的すぎるビジュアルで我々ユーザーの目をくぎ付けにしたかと思えば、「開発陣は人の心がないのでは?」と思うくらいに胸を締め付けてくるストーリーを見せつけてくる。そんなギャップが魅力の作品だ。
そんな本作において、日本市場は運営が「メインターゲット」と公言するほど重要な存在だという。
なぜ『勝利の女神:NIKKE』はこれほどまでに日本ユーザーを惹きつけるのか?
3周年という大きな節目を記念し、電ファミニコゲーマーでは、運営のキーマンであるReed LU氏にインタビューを実施。この1年で反響の大きかったストーリーやキャラクター、そして「日本ではバニーガールがとても好まれている」といった興味深い分析まで、赤裸々に語ってもらった。

取材・文/竹中プレジデント
日本ではバニーガールがとても好まれているようです
──『勝利の女神:NIKKE』が、3周年を迎えた今の心境はいかがですか?
Reed LU氏:
3年もの長い間、NIKKEをお楽しみいただき、本当に心から感謝しています。3周年をお祝いするために、豊富なコンテンツと驚くようなストーリーをご用意しました。
今回のイベントストーリーやコンテンツを気に入っていただき、特別な余韻を刻んでいただけるとうれしいです。
──運営チームから見て、現在の『勝利の女神:NIKKE』サービス全体において、日本市場はどのような位置づけ(ユーザー数や収益などの観点から)になっているのでしょうか。
Reed LU氏:
日本市場は長らく、プレイヤーの皆さまが積極的にゲームを楽しみ、サポートしてくれているメインターゲットとなっている市場です。
それは、現時点においても変わりません。日本の皆さまにここまで作品を気に入っていただけたことを、私たちもとてもうれしく思っています。
──サービス3年目を振り返った際に、とくにユーザーからの反響が大きかったストーリーやキャラ、衣装について教えていただきたいです。まずはストーリーからお願いできますか。
Reed LU氏:
3周年のStory2の公開後、3周年イベントストーリーがSNS上で大きな反響を呼びました。
もとより私たちも3周年ストーリー全体、及びStory2における物語の転換について、大きく期待を抱いていたんです。なのである意味、皆さまがストーリーを気に入ってくれたことは予期していた通りだと言えます。
──人の心がないのでは……? とSNSでも話題になっていたのが印象深いです。ユーザー間での反響が大きかったニケとなると、誰になるのでしょうか。
Reed LU氏:
普段から、節目となるポイントに登場する重要なキャラクターに対する反響は大きいと言えます。
そのような節目を迎えた後は、ソラやアルカナ、ブレッディなど、そして最近は忍者のデルタも人気です。SNS上にも彼女たちはよく登場しているので、そういう場面を見ることができて私たちもとてもうれしいです。
──今年もさまざまな衣装が実装され、我々の目をくぎ付けにしてくれましたが、とくに人気が高かったコスチュームがあれば教えてください。
Reed LU氏:
今年一年のなかで一番人気が高かったコスチュームは、水着姿の「ラピ:レッドフード」です。これまでに見せていたラピの性格とのギャップが人気の理由かも知れませんね。
──これら人気の傾向は、各国で傾向が異なるのでしょうか。もし日本ユーザーの“好み”の傾向のようなものがあれば、おうかがいしてみたいです。
Reed LU氏:
今年の上半期におけるキャラクターの人気投票の結果から見る限り、国ごとの人気上位キャラクターにそれほど違いはないように思えます。もちろん、国により人気上位キャラクターの実際の順位がわずかに前後することはあります。
好みという面で見るなら、日本ではバニーガールがとても好まれているようです。
『NIKKE』では毎年、年末年始に重要なキャラが登場する。今年は一体誰なのか、3周年ストーリーとどう関わってくるのか
──この1年間を総括すると、どのような1年でしたか?
Reed LU氏:
今年は色々と新たな試みを行ってきました。特に、今年の重要な課題は「モードの手軽さ」と「性能」の改善であり、色々と努力を重ねてまいりました。
また、大規模なバージョンのアップデートに際して、新たな試みや地域ごとに合わせた運営についても異なるアプローチを行っています。私たちにとっても、とても充実した一年でした。
──運営としてこの1年もっとも注力してきたこと、逆にサービス4年目以降に改善したいと考えていること(もしあれば)をそれぞれ教えてください。
Reed LU氏:
先の質問に対する回答でも言いましたが、この一年でゲームの基本体験に関しての改善を続け、皆さまの負担を軽減してよりゲームを楽しんでいただけるよう、努めてまいりました。
ですがNIKKEが重点を置いているのはやはりキャラクターの魅力とストーリー性です。我々もより理想的な形でプレイヤーの皆さまに、さらに魅力的なキャラクターやストーリーをお楽しみいただきたいと思い、日々色々と考えています。
これこそが、私たちの長期的な目標でもあるのです。今年は、ゲーム内のアニメーションもクオリティーが上がっているので、皆さまに気に入っていただければ幸いです。
──まさに、周年ストーリーイベント「GODDESS FALL」では、キャラクターやストーリーの魅力が詰め込まれていました。カットシーンも激アツでしたね。今回のイベントで描きたかったのは、どのようなテーマ、コンセプトだったのでしょうか。
Reed LU氏:
3周年の開発チームインタビューでも触れられていますが、パイオニアとカウンターズは、どちらもこの作品のメインキャラクターです。3周年イベントストーリーにて、パイオニアのストーリーに一つの節目を迎えさせようと私たちは考えました。
同時に、過去に敷いていた伏線を回収したいと思ったのです。どんなことにもある種の結末が訪れますから。
──3周年イベントストーリーは先の展開が気になるラストでした。お話可能な範囲で、今後の展開で期待してほしいことがあれば教えてください。
Reed LU氏:
どんなことも、起因があれば結末がある――糸で結ばれた絆が、きっと未来へと導いてくれます。
(……なんだか、ナユタが言いそうな言葉ですね(笑))
──今後の展開が楽しみです(笑)。少し余談になるのですが、メインストーリーの最新チャプターで登場したアニスの新衣装はすごく刺激的で驚きました。アニス自身の心もふっきれたようで「今後どうなっちゃうの!?」とワクワクしています。
Reed LU氏:
アニスはNIKKEという作品において、とても重要なキャラクターです。この点は疑う余地もありません。
彼女はこれまで、非常にネガティブな攻撃に直面してきました。それにより、ひどく落ち込んだこともあります。ですが今後、アニスは己の運命に正面から向き合い、新たな成長を向かえます。
ニケであるアニスの指揮官として、アイドルであるアニスのファンとして、彼女の成長をぜひ楽しみながら見守ってあげてください。
──ありがとうございます。最後に、サービス4年目に向けての展望を教えてください。
Reed LU氏:
4年目に入ることで、私たちも新たな試みを色々と試していきたいと思っています。もちろん、ゲームのコンテンツにも様々なアイディアを採用していくつもりです。
今後も今ある素晴らしい勢いを継続していければ幸いです。さらにコンテンツの品質を上げ、よりよいサービスを提供していきますので、楽しみにお待ちください。
また、NIKKEでは毎年、年末年始に重要なキャラクターが登場しています。今年は一体誰なのか、3周年ストーリーとどう関わってくるのか、ぜひ楽しみにお待ちください。
──締めの言葉として、日本ユーザーに向けてメッセージをお願いできますでしょうか。
Reed LU氏:
日本の皆さま、NIKKEとともにここまで歩んでいただき、本当にありがとうございます。
NIKKEは3周年を迎えましたが、今でも新たな試みや探求を続けている作品です。皆さまが暖かく寛大な心で作品を愛してくれているからこそ、今のNIKKEがあります。今後もずっと皆さまのお側で、忘れられない特別な思い出の一つになれればうれしいです。
(了)




