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メンバーと協力しながらライブを成功に導く!集めるだけでも楽しいカードゲーム『ラブライブ!シリーズ オフィシャルカードゲーム』をひと足お先に体験してきた

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ブシロードより、2月8日(土)に一般販売が開始される新作カードゲームの『ラブライブ!シリーズ オフィシャルカードゲーム』(以下、ラブカ)。本作は漫画や小説、アニメにゲームなどメディアミックスで展開されているラブライブ!シリーズをモチーフにした作品だ。

「スタートデッキ」と同時に発売される「ブースターパック vol.1」には、ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会と「Liella!、「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの3グループがメインで収録。こちらには、新規描き下ろしのイラストが25種類以上収録されているほか、15名の実写キャスト写真を使用したカードも含まれている。

イベント冒頭に登壇したブシロード 代表取締役社長の木谷高明氏は、今回発売する「ブースターパック vol.1」の初回出荷額の5パーセントを、昨年発生した石川県能登半島の地震被災地への支援として寄付すると発表。その理由は、本作にも関係する蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの舞台が、能登から近い石川県金沢市であるからだ。

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▲ブシロード 代表取締役社長 木谷高明氏。

ちなみに、原作である『ラブライブ!』のキャッチコピーは「みんなで叶える物語」だ。本作の開発担当者である金谷徹氏は、そちらをリスペクトする形で今回の『ラブカ』では、「みんなでつくるカードゲーム」をキャッチコピーにしているとアピールしていた。

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▲開発担当者の金谷徹氏。

この体験会の冒頭に登場したのが、ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会中須かすみ役の相良茉優さんと、天王寺璃奈役の田中ちえ美さんだ。新規のイラストが書かれたものや、自身の写真をを使用したカードが登場するということで楽しみにしているというおふたり。

とくに田中ちえ美さんは、最近カードゲームにハマったということもあり、このタイミングで『ラブライブ!』をモチーフにした作品が登場すると聞いたときは嬉しかったと素直な感想を語っていた。

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▲写真左から天王寺璃奈役・田中ちえ美さんと中須かすみ役・相良茉優さん。

第1弾となる「スタートデッキ」と「ブースターパック vol.1」のリリースに先駆けて、1月24日(金)に本作のメディア向け先行体験会が行われた。こちらの記事では、そこからわかったゲームの魅力や特徴についてレポートする。

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▲会場内には、発売されるカードの実物がずらりと飾られていた。

取材・文/高島おしゃむ
編集/逆道


デッキの数が60枚でも30枚でもどちらでも遊べる!

登壇者の挨拶が終わった後で、今回のイベントのメインとなる『ラブカ』の体験会が実施された。参加者には筆者も含めてカードゲーム初心者も含まれているということもあり、あらかじめ設定されたシナリオに沿った形でゲームを進めていくという、チュートリアル的なスタイルで行われている。

使用されたデッキはラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会と「Liella!、「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブだったが、今回筆者がプレイしたデッキは蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブであった。これらのデッキは、基本的にどれでも同じようにゲームをプレイすることができるようになっている。

今回はシナリオに沿ってプレイしたためスキップしているが、実際に遊ぶときは最初にメインデッキをシャッフルして、じゃんけんで先攻と後攻を決定する。その後、メインデッキから6枚のカードを引いて最初の手札にしていくことになる。

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この『ラブカ』では、「ライブカード」と「メンバーカード」、そして「エネルギーカード」と呼ばれる3種類のカードを使用してゲームをプレイしていく。この「ライブカード」に書かれている情報を元にライブを行い相手より先に3回成功したほうが勝ちだ。この「ライブカード」は横向きのものしかないため、そちらで種類を覚えておくといいだろう。

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▲「ライブカード」は、このように音符が書かれた横向きのカードになっている。

そして、このライブを成功させるために活躍するのが、「メンバーカード」である。「メンバーカード」をステージに登場させるためには「エネルギーカード」が必要だ。「エネルギーカード」は、枠が白くなっているので見た目でわかりやすい。今回使用したものはシンプルなデザインだが、今後はメンバーが描かれたものなども登場する予定だ。

この『ラブカ』では、メインデッキは、「ライブカード」が12枚、「メンバーカード」が48枚の計60枚を使用したものか、「ライブカード」が6枚、「メンバーカード」が24枚の計30枚を使用したもののどちらでも遊ぶことができる。ゲームのルールや流れ自体に違いはないが、30枚のときは勝利に必要な「ライブカード」が3枚から2枚になるため、より簡単に勝敗を決めることができる。今回の体験会は、30枚を使用した簡単ルールで行われている。

先攻と後攻が決まった後、場から3枚の「エネルギーカード」を引いてエネルギー置き場に縦向き(アクティブ)に並べておくところからゲームがスタートする。

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▲こちらが「エネルギーカード」だ。

ゲームが開始されると、最初に「アクティブフェイズ」に移る。といっても、1ターン目は何もすることがないので、パスして「エネルギーフェイズ」に移っていく。こちらは「エネルギーデッキ」から1枚引いて、エネルギー置き場に縦向きで加えていけばOKだ。これで合計4枚の「エネルギーカード」が並んだ状態になる。

続いて「ドローフェイズ」に移る。こちらでは、積み重ねられているメインデッキから1枚カードを引いて、手札に加えていく。次に「メインフェイズ」に移る。ここでできることはふたつある。ひとつは、「メンバーカード」を場に登場させることで、もうひとつが「メンバーカード」の効果を使用することである。こちらは何もしないという選択ができるほか、好きな枚数、好きな回数実施しても問題ない。

ちなみに、本来はカードに書かれた様々な効果もプレイに影響するのだが、今回の体験会ではルールを簡略化させるために、効果なしで行われた。ステージに「メンバーカード」を登場させるときは、カードに書かれているコストと同じだけ「エネルギーカード」を横向きにしていけばOKだ。これは「エネルギーカード」を消費して呼び出すといったイメージだと思えばいいだろう。

ここまで終わった時点で先攻のターンが終了となり、同じように後攻側のプレイヤーも行動していくことになるのだ。

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▲「エネルギーカード」4枚を使用(横向きにする)して、「メンバーカード」を登場させたところ。

勝敗にも大きく影響する「ライブフェイズ」

先ほどまでが「通常フェイズ」で、そちらが終わると「ライブフェイズ」になる。ここでライブを成功させられるかどうかが、勝利に影響していくのだ。この「ライブフェイズ」で最初に行うのは、「ライブカードセットフェイズ」だ。

ここでは手札の中から最大3枚までカードを選び、裏返した状態でライブカード置き場に並べていく。このライブカード置き場に置いた枚数と同じ枚数を、メインデッキから補充しておこう。ここで重要なのは、必ずしもライブカード置き場に並べるのは、「ライブカード」である必要はないということだ。たとえば、手札の中で余ったカードを取り除きたいときなどもこのフェイズを活用できるのである。

これで先攻側の「ライブカードセットフェイズ」が終わりとなるので、後攻側も同じように行っていく。

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▲左上にピンク色のカードが裏返しで置かれているが、こちらは「ライブカード」をセットしたところだ。

次に「パフォーマンスフェイズ」に移る。先ほどライブカード置き場に裏向きに置いていたカードを、表にする。「ライブカード」以外のカードは控え室に移動させる。「ライブカード」があるときは、ライブがスタートするという流れだ。「ライブカード」には曲名のほか様々な情報が記載されているが、重要なのはハートマークの下に書かれている数字である。

ハートマークに4の数字が書かれている場合は、「ハート」が4つ必要になるということを表している。色も重要で、グレーならどの色でもいいのだが、特定の色で指定されている場合はその色のハートが必要だ。ここでライブが成功したかどうかのチェックを行うのだ。

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▲こちらは対戦相手が出した「ライブカード」。

先ほど登場させたメンバーカードには様々なアイコンが書かれている。その「メンバーカード」に書かれているハートが「ライブカード」の条件を満たしていれば、ライブは成功。満たしていなければ失敗だ。この時点では残念ながら条件を満たしていなかった。

この『ラブカ』では「みんなでつくるカードゲーム」というキャッチコピーにもあるように、ひとりだけでライブを成功に導くわけではないというところが面白い部分だ。そのため、ライブを応援するメンバーを追加して成功に持っていくことができるようなゲームデザインになっているのである。

「メンバーカード」の左上には、丸で囲まれたペンライトのアイコンが描かれている。『ラブライブ!』ではペンライトのことを「ラブライブレード」と呼んでいるが、本作ではそこから「ブレード」と名付けられているものだ。ステージ上のメンバーだけではライブが成功できないという状況であっても、この「ブレード」のおかげで成功する可能性が出てくるのである。

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▲「メンバーカード」に書かれたアイコンに注目しよう。

この「ブレード」は、それが描かれている数だけメインデッキをめくり、新たなカードを入手することができる。このことを、「ブレード」を使った応援をイメージして、本作では「エール」と呼んでいる。そして、この「エール」で力を発揮するのが「ブレードハート」だ。

ハートマークには縦向きで書かれたものと横向きのものがあるが、「ブレードハート」は横向きのものをさしている。この「ブレードハート」の色と数を合わせることで条件を満たせばライブ成功となるのだ。今回は失敗してしまったため、「エール」でめくったカードを控え室に移動させておく。ここで一連のターンが終了となる。あとは、ここまでの流れを繰り返していき、成功ライブカード置き場の枚数が3枚(今回は簡単ルールなので2枚)集めた方が勝ちとなる。

2ターン目以降はさらに戦術性が増していく!?

一連のターンが終了した後、2ターン目に突入していく。この時点で、「エネルギーカード」はすべて横向きの状態だ。こちらを縦向きのアクティブにしていくというのが、最初にスキップした「アクティブフェイズ」である。エネルギーがふたたび充電されるというイメージだ。

その後、先ほどと同じように「エネルギーフェイズ」と「ドローフェイズ」を行っていく。次に「メインフェイズ」になるのだが、初回のターンと大きく異なっている点が、すでにステージ上に「メンバーカード」が登場しているところだ。そして、この状態のときに追加されるルールが用意されている。

この『ラブカ』では、ステージにメンバーがいる状況のことを、ステージが盛り上がっている状態であると設定されている。このメンバーとほかのメンバーを入れ替えることを「バトンタッチ」と呼んでいるのだが、これにより少ない「エネルギーカード」で高コストのメンバーを登場させることができるようになる。

「バトンタッチ」では、ステージに登場しているメンバーのコストの分だけ、新しいメンバーを登場させるためのコストを下げることができる。例をあげると、ステージ上にいるコスト4のメンバーを控え室に移動して、代わりにコスト9のメンバーを登場させるときに、4を引いたコスト5のみで出せるのである。

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▲先ほど場に出ていたコスト4の「乙宗梢」を控え室に移動。アクティブになったエネルギーカード5枚と合わせて、コスト9の「百生吟子」を登場させることができる

初見ではルールを把握するのはかなり難しく感じたが、ある程度遊び方を覚えていくことで、自分なりの戦略お気に入りのデッキなどを作り込んでいく楽しさがあるという印象だった。

また、様々な戦略性が楽しめるだけではなく、『ラブライブ!』らしくほかのメンバーと協力しながらライブを成功させるといった楽しみ方ができるのも、カードゲームならではといえるだろう。描かれているカード自体に絵柄もキラキラしたものがラインナップされているなど、思わずコレクションしたくなるような魅力的なものばかりとなっている。

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作品ごとに異なる特徴を持ったカードがラインナップ!

体験会が終わった後で、開発責任者の金谷徹氏に対して今回の『ラブカ』に関する質疑応答が行われた。

──今回ラインナップされているカードで、それぞれアイドル達の特徴などがあれば教えていただけますか?

金谷徹氏:
デッキごとというよりは、作品ごとに特徴を入れています。たとえばわかりやすいところだと、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』では、名前にあるように虹がテーマになっています。そこで、ライブを成功させるための色に注目すると、さまざまな色が必要……つまり虹色が必要になるのですが、総数自体は少ないというのが特徴になっています。

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また、『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』では、作中に伝統を重んじるといったことが出てきます。そちらをリスペクトした形で、デッキには色を限定しないカードが多く含まれています。

──同じカードをデッキに何枚まで入れることができますか?

金谷徹氏:
メインデッキが合計60枚の場合は、「メンバーカード」48枚、「ライブカード」12枚を必ず入れるルールになっています。こちらはすべて半分にして遊ぶこともできます。メインデッキには、同じカードを4枚まで入れることが可能です。また、エネルギーデッキに入れる「エネルギーカード」は、同じカードを制限なく入れることができます。

──「ライブカード」の左下に書かれているハートに「ALL」と書かれたマークはどのような意味があるのでしょうか?

金谷徹氏:
こちらはよく見ると小さくブレードが書かれていて、「エール」で使える「ブレードハート」のひとつになっています。

「メンバーカード」に書かれている「ブレードハート」は、ピンクや緑などがありますが、「ライブカード」には特殊なものがあり、今回使用したカードには合計3種類が含まれています。「ALL」と書かれたものは、その名の通り何色にもなるハートひとつ分という意味です。

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──違う作品を組みあわせてデッキを組むことはできますか?

金谷徹氏:
はい、可能です。

──『ラブライブ!』は多くのアニメ作品がありますが、この後はどのような予定になっていますでしょうか?

金谷徹氏:
ひとつの作品だけでメインデッキを組んで遊べるという範囲でいうと、最初に登場するのは『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』、『Liella!』、『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』の3作品です。また、カードが手に入るという見方では、初代のμ’sやAqoursのカードも一部入っています。

では、こうしたカードはいつ頃からデッキが組めるようになるのかというと、2月に発売開始してから、5月、8月と商品を発売していきます。現状は5月にAqoursが登場するというところまでは発表済みです。ここで4作品になりますし、それ以降も遠くない時期に出したいと思っています。


『ラブカ』発売日である2月8日(土)15時からは、「ラブカ発売記念生放送」が公式YouTubeチャンネルで配信される。こちらでは、商品紹介に加えて最新情報も発表される予定となっているので、こちらも合わせて楽しみにしよう!

ライター
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。
ライター
なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『ドラゴンクエスト』シリーズで育ち、『The Stanley Parable』でインディーゲームに目覚めた。作った人のやりたいことが滲み出るゲームが好きです。

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