韓国・ソウル警察庁の産業技術安保捜査隊は2月26日(水)、『ブルーアーカイブ』の開発スタッフらを中心とするスタジオ「ディナミス・ワン」に対する家宅捜索を実施した。
本捜査は韓国・Nexon Gamesによる「未公開プロジェクト流出」の申し立てを受けて実施されたもの。現地メディアの東亜日報や聯合ニュースが本トピックを報じている。
2024年4月に設立されたディナミス・ワンは、『ブルーアーカイブ』の元開発プロデューサーを務めていたパク・ビョンリム氏が、Nexon Gamesからの退社後に設立した新スタジオ。同社は2024年8月に“ノスタルジア学園活劇”のテーマを掲げるゲームタイトル『プロジェクトKV』を発表していた。
しかし、情報を公開していくにつれて、キャラクター頭上の光輪をはじめとしたアートデザインや世界設定における『ブルーアーカイブ』との類似性が一部ファンから指摘される事態へと発展。9月上旬にプロジェクト中止を発表していた。
今回の家宅捜索はNexon Gamesの訴えを受けて、「未公開プロジェクトにおける開発資料を無断で流用した」可能性から、不正競争防止法違反などの容疑で実施された。
警察は今回の捜索で押収した資料をもとに、流出したデータが実際に『プロジェクトKV』の開発へ用いられた可能性について調べを進めていく見通しだ。
捜索について、Nexon Gamesの担当者は東亜日報に対し「ディナミス・ワンの当該人材は在職中、未公開プロジェクト“MX BLADE”の開発にも関与していた」と言及した。
加えて、内部調査の過程で「ディナミス・ワンの一部人材が退社前から長期間、計画的に“MX BLADE”の情報を持ち出そうと企てていた状況を確認した」と伝えている。