ワーナー・ブラザーズのWarner Bros. Games(WB Games)は、「指輪物語」のゲーム『シャドウ・オブ・モルドール』を開発したことで知られるMonolith Productionsを閉鎖したと明らかにした。あわせて同スタジオが開発していたゲーム版『ワンダーウーマン』の制作中止も公表している。
このニュースは当初、大手メディア「ブルームバーグ」が独占情報として伝えていたもので、のちにWB Gamesは海外メディアKotakuやThe Vergeなど対し、メールで傘下のスタジオの閉鎖やゲームの開発中止が真実であることを認めている。
BREAKING: Warner Bros. Games is shutting down Monolith Productions, Player First Games, and WB San Diego, sources tell Bloomberg News. Warner Bros. is also canceling the Wonder Woman game.
— Jason Schreier (@jasonschreier.bsky.social) 2025-02-25T18:57:33.283Z
※ブルームバーグの記者による独占情報の投稿。
『MultiVersus』の開発Player First Gamesも閉鎖される予定で、同作は今月初頭に、サービス終了が発表されていたばかりだった。このほか、未発表の大型タイトルに取り組んでいたWB San Diegoの閉鎖も明らかにされており、閉鎖されるスタジオの数は3つとなった。WB Gamesは、『ハリー・ポッター』や『Mortal Kombat』、『DC』や『Game of Thrones』といった作品を手掛ける上で、戦略的な難しい決断であったと説明している。
WB Gamesとその傘下のスタジオにおいては近年、『ハリー・ポッター』のゲーム『ホグワーツ・レガシー』や『Mortal Kombat 1』などが成功を収めている一方で、前述の大乱闘アクションゲーム『Multiverse』のサービス終了や、2024年の大型タイトル『スーサイド・スクワッド キル・ザ・ジャスティス・リーグ』が不評に終わるといった報告も続いていた。
今回、閉鎖が発表されたスタジオの中でもっとも名前が挙がっているMonolith Productionsは、1994年から30年にもわたり続いた老舗の米国スタジオ。開発作品は多岐にわたるが、前述の『シャドウ・オブ・モルドール』で高い評価を得たほか、過去にはFPS『Blood』やホラーゲーム『F.E.A.R.』などの両作も手掛けてきた。