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罪人たちが「最後の資源」を奪い合うアクションバトル『OUTRANKERS』が発表、手がけるのは『スト2』『モンスト』生みの親 岡本吉起氏。相手を倒すのではなく“手段を問わず”とにかく資源を集めれば勝ち

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でらゲーは、7月15日(火)に東京・原宿にあるwith Harajuku Hallで「でらゲー 新作ゲームアプリ発表会」と題したメディア向けイベントを開催。ここで、スマートフォンゲームの『OUTRANKERS(アウトランカーズ)』を発表した。

同イベントでは、ゲストとして女優やタレントとして活躍する桃月なしこさんや現役対戦格闘ゲーマーの板橋ザンギエフさん、ゲーム内でシーピーの声を演じている声優の新井里美さんが登壇。実機を使用したゲームプレイの披露なども行われた。

元々本作が誕生するきっかけとなったのは、『ストリートファイターII』『モンスターストライク』の生みの親としても知られる開発プロデューサー・岡本吉起氏のYouTubeチャンネルだった。
残念ながら本作のプロデューサーである岡本氏は今回のイベントに参加できなかったものの、イベント冒頭に会場内にビデオメッセージが流された

4年ほど前に、船水紀孝氏や西谷亮氏、下村陽子氏に声を掛けてスタートした『OUTRANKERS』。「格ゲーつくろう」というプロジェクトから始まり、その後紆余曲折を経て「神ゲーつくろう」に。そうして、今回発表された『OUTRANKERS』にたどり着いている。

本作は老若男女すべてが、自分たちに合わせて楽しめるゲームデザインにこだわっているとのこと。岡本氏はメッセージの最後に、「“チームで奪い合う”ということをバトりながら経験してもらうことで、これまでにない楽しい経験になる」とゲームの出来映えをアピールしていた。

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マレーシアから届いた、開発プロデューサーである岡本吉起氏からのビデオメッセージ。

取材・執筆/高島おしゃむ
編集/anymo

「エルピス」を集める危険なゲーム「アビスシフト」にAIたちと参戦

岡本氏のビデオメッセージが流されたあと、本日のゲストである桃月なしこさんと板橋ザンギエフさん、新井里美さんがステージに登壇した。普段アクションゲームはあまり遊ばないという桃月さんは「誰でも遊べるゲームを作る」ということで生まれた作品であることから、「自分もちゃんとできると思い、ワクワクしている」と本作への期待を語った。

格ゲープレイヤーでもある板橋ザンギエフさんは、自身にはアクションゲームが強いイメージがあるものの、最近はいろいろな作品を遊んでおり、カードゲームなどもプレイしていると披露。しかし、遊びたいゲームが多すぎるため、それがメインのゲームに影響してしまうことが怖いとゲーマーならではの悩みを語っていた。

今回の『OUTRANKERS』では、シーピー役を演じている声優の新井里美さん。正式タイトルに決まる前の、企画書段階から本作に関わってきたという。自身が演じたシーピーというキャラクターは、ゲームの世界観や遊び方などを説明する役割であるため、ゲームの内容には誰よりも詳しいものの、ゲームプレイ自体は今回が初めてだという。

このゲスト3名に加えて、開発ディレクターのbaobao game studios 美根俊一氏も登壇。ここで本作のティザームービーが会場で放映された。

この『OUTRANKERS』は、AIのチームメイトふたりと実際に操作するプレイヤーの3人でチームを組み、3対3対3で戦っていくアクションバトルだ。しかし、「単に相手を倒していくことが目的ではない」

ゲームの舞台となるのは、今から200年後の世界。厄災から逃れて地下深くに移り住んだ人類は、唯一の資源「エルピス」を回収するための危険なゲーム「アビスシフト」への参加が義務づけられている。そして、その様子はリアルタイムで配信されているのだ。

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このゲームの根幹部分ともいえる危険なゲーム「アビスシフト」では、制限時間内にスタジアム上にいるエネミーを倒して「エルピス」を回収装置に集めていき、最終的に最も「エルピス」を集めたプレイヤーが勝利となる。エルピスを集める手段は、必ずしもエネミーを倒すだけでなく、さまざまな手段が使える。

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ゲームには、味方のチームにバリアを張ったり敵を人形に変えてしまったり、あるいは画面から消えることができるなど、さまざまな能力を持った罪人/ランカーが登場する。

さらに、「エルピス」を大量に落とすレアエネミーの出現や、支給品が投下されたり、「エルピス」がたくさん入手できるエルピシアが開花することもあるのだ。

アクションが苦手なプレイヤーでも楽しめる工夫も、本作のポイントだ。プレイ中はオート操作が使用可能なほか、チームメイトのふたりはAIが操作し、プレイヤーを助けてくれるのである。

キャラクターデザインを手掛けたのはイラストレーターの風間雷太氏。ストーリーやエピソードなどキャラクターのバックグラウンドを深掘りするエピソードなども用意されている。

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桃月なしこさん、板橋ザンギエフさん、新井里美さんが実機で対戦!

美根俊一氏によるゲームの紹介が終わった後、桃月なしこさん、板橋ザンギエフさん、新井里美さんがそれぞれのチームに別れて、実機プレイが披露された。今回のバトルは、3分30秒という制限時間内に、最も多くの「エルピス」を集めたチームが勝利というものだ。

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ゲーム序盤、順調にポイントを稼いでいったのは板橋ザンギエフさん。しかし、途中で倒れてしまい、復活まで少々足止めを食らってしまう。その間、桃月さんと新井さんが順調にポイントを稼いでいく。途中、新井さんがポイントを稼いで1位に躍り出るシーンもあるなど、見逃せない戦況が続く。

最終局面でポイントはトップだったものの、残り時間30秒の時点でHPの残りもごくわずかというギリギリの状況になってしまった、板橋ザンギエフさん。そのまま最後までなんとか逃げ切り、見事勝利をもぎ取っていった。

一時は1位の座についた新井さんだったが、板橋ザンギエフさんに追いつくのは無理だと思った時点で、狙いを桃月さんに合わせるという作戦る。しかし、逆に返り討ちにあってしまい、最終的に3位になってしまったそうだ。板橋ザンギエフさん自身は、残り体力が少なかったため、逆に2位と3位の争いになったことで漁夫の利を得たような形となった。

2戦目は桃月さんが頭ひとつ抜けてトップを走るも、残りのふたりも食らいつく。1分30秒を切った時点で支給品が投下され、そのタイミングで板橋ザンギエフさんが桃月さんを逆転して1位に躍り出ることに成功。

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やや不利な状況に追い込まれる場面もあったものの、結果的に板橋ザンギエフさんがそのまま1位を獲得して終了となった。ゲームを遊び終えて感想を聞かれた板橋ザンギエフさんは「やれることが多くて悩んじゃいましたね」と、自身のプレイを振り返っていた。

2戦目は同率2位だった桃月さんは、オートモードと自分で操作の操作と両方使っていたそうだが、マップをタップするとそちらに向かってくれるので初心者でもマップを見る余裕があったという。また、オートモードを使うことで周りを見る余裕ができるので、操作が簡単になっていたと初心者の目線からの感想を述べていた。

また、新井さんも同様に、本作のマップとオートモードの使い勝手の良さに感動している様子であった。

事前登録もスタート!近日中にベータテストも開催

実機によるプレイに続き、でらゲー宣伝プロデューサーの河本清翔氏から、『OUTRANKERS』の今後の展開について紹介が行われた。

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でらゲー宣伝プロデューサー 河本清翔氏。

本作をターゲットにしているユーザーは「スマホを所有しており対戦ゲームを嫌っていないすべてのゲーマー」だ。

オート機能を搭載することで、初心者のプレイもアシストしてくれる。また、ゲームそのものも、相手を倒すことではなく「エルピス」を一番多く集めたチームが勝者というシンプルな目標が設定されている。

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『OUTRANKERS』の事前登録は、この発表会があった7月15日(火)より開始されている。また、ベータテストも近日開催される。こちらについては、公式のSNSをフォローして続報を楽しみに待とう。ここから得られたフィードバックで、さらにゲームの改善などが行われていく予定だ。

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サービス開始は2025年内を目指す

発表会が終了した後、開発ディレクターの美根俊一氏と宣伝プロデューサーの河本清翔氏への囲み取材が行われた。

──現在7名のキャラクターが発表されていますが、リリース時にはどれぐらいの人数が用意される予定でしょうか?

河本氏:
今の段階では、絶賛調整中です。

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──リリースはどれぐらいのタイミングを予定されていますか?

河本氏:
2025年中を予定しています。ストアで事前登録をするとリリース日が2025年12月31日になっていますが、こちらは便宜上のものです。

──YouTubeから始まった企画ですが、どれぐらいのタイミングで制作がスタートしたのでしょうか?

河本氏:
最初の企画が始まったのは3年ぐらい前です。

なぜ情報が止まっていたのかというと、しっかり制作と開発が進み出して、逆に情報を出せなくなったんです。そうして、1年ほど経って今日を迎えています。

──ベータテスト開催の発表がありましたが、参加資格や応募方法はどのような形になるのでしょうか?

河本氏:
公式SNSをフォローしていただければ、誰でも参加していただけます。事前登録をしてもらうほか、公式SNSからもアナウンスが出ます。

──ベータテストは初回以降、何度か開催されるご予定はありますか?

河本氏:
今のところなんとも言えません。ただ、年内リリースを考えると何度もテストをしているチャンスはそれほどなさそうです(笑)。

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──人数としては何人で遊べますか?

河本氏:
初期は3人です。3人のプレイヤーが、それぞれがふたりAIを連れてバトルをするという形になります。

これ以外のいろいろな遊び方については、baobao game studiosさんのほうで検討されて拡充されていくと思います。

──今回は3対3対3ということですが、ひとりで遊ぶときはふたりのAIがチームに入ります。友人などリアルに知っているプレイヤー同士で遊ぶこともできるのでしょうか?

河本氏:
はい。基本的に、マッチングすればあらゆるプレイヤーと遊ぶことができます

編集者
3D酔いに全敗の神奈川生まれ99’s。好きなゲームは『ベヨネッタ』『ロリポップチェーンソー』『RUINER』。好きな酔い止めはアネロンニスキャップとNAVAMET。
Twitter:@d0ntcry4nym0re

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