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3DCG制作ソフト「Blender」を“タブレット端末対応にする”開発プロジェクトが進行中。iPad Pro向けのテストからはじまり、将来的にはAndroid端末やSurfaceなどの機種にも展開予定

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非営利団体のBlender財団はオランダ時間7月24日、同社の3DCG制作ソフト「Blender」について、iPad Proをはじめとしたタブレット端末版の開発を進行中であると伝えた。

本発表はBlenderの開発者向けブログ上で伝えられたもの。タブレット端末やペンデバイスを愛用するBlenderユーザーを対象としており、開発のなかで生み出された利便性の向上や新機能はデスクトップ版にも反映される予定だ。

Help make blending on-the-go a reality. code.blender.org/2025/07/beyo… #b3d #DevFund

Blender (@blender.org) 2025-07-24T15:01:22.383Z

発表によると、タブレット端末版のテストはApple Pencilを搭載するiPad Proからはじまり、将来的にAndroid端末やMicrosoft SurfaceデバイスやHuawei MatePadなどの端末にも展開していく予定だという。

有志の経験者を募集しつつ取り組んでいく開発のなかでは、単一の小さな画面や制限された処理能力・ファイルシステムへの最適化、操作方法のバリエーションが主な課題として挙げられている。

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(画像はBeyond Mouse & Keyboard — Blender Developers Blogより)

また、ブログ記事のなかでは、直感的にアセットを組み込んでいくデモ映像や、単一のウィンドウで行うメッシュ彫刻のモックアップも公開されているようだ。

発表に関連して、8月中旬にカナダ・バンクーバーで開かれるCG・インタラクティブ技術のカンファレンス「SIGGRAPH(シーグラフ)2025」では、iPad Pro上で動くBlenderを紹介する技術デモが披露されるという。

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(画像はBlender and Tablets – Announcements – Developer Forumより)

加えて、オランダ・アムステルダムのBlender本社では、設計・ワークフローを再検討するワークショップとライブデモも順次行う予定としている。

ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『新・世界樹の迷宮2』『GTFO』など。
Twitter:@fuyunoyozakura

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