8月1日、ゲーム内の表現・事象をさまざまな分野の専門家に語ってもらう「ゲームさんぽ/よそ見」チャンネルにて、「【謎多き古代山城】『Ghost of Tsushima』を城郭ライターと巡ってみた【金田城編 #01】」が公開された。
本動画では、城郭ライター・編集者の萩原さちこ氏とともに『ゴースト・オブ・ツシマ』に登場する「金田城」を巡る内容となっている。「ゲームさんぽ /よそ見」公式YouTubeチャンネルおよびニコニコ動画にて視聴することが可能だ。
「ゲームさんぽ」は、さまざまな分野に精通する専門家の目線でゲームを分析する動画シリーズだ。専門家とゲームを遊ぶ中で、専門家独自の視点や世界の見え方、知識などが楽しめる人気企画となっている。
本動画では、2020年に発売されたアクションRPG『ゴースト・オブ・ツシマ』を萩原氏と一緒に歩いていく内容となっている。実際の対馬が好きすぎて「対馬お城大使」を対馬市から拝命しているという萩原氏が、ゲームと実際の対馬の風景や歴史・文化を比較し解説している。
続けて萩原氏は、対馬は古代から近代まで遺跡の宝庫だったこと、戦いが起きるとどうしても最前線になってしまうことなど歴史的な背景を紹介。『ゴースト・オブ・ツシマ』にて題材としている元寇でも、防衛の最前線であったと重要な島であると解説している。


続けて、ゲーム内で向かおうとしていた「金田城」に関しては、厳密には元寇には舞台として出てこないと萩原氏は語る。金田城は663年の白村江の戦いに敗戦後に国防のために築かれた古代山城のひとつで、モンゴル軍がここを攻める理由がなかったのではないかと考察。さらに金田城は、日本に残る古代山城のなかでぶっちぎりで残存状態が良いと萩原氏は評価している。
またゲーム内の金田城を見た萩原氏は、門が岡山県にある古代山城・鬼ノ城に似ていると発見。さらに逆茂木の形状や配置、並べられている柵の列の壁のスキマなど細かい箇所も実際のものと比較している。
(画像は「【謎多き古代山城】『Ghost of Tsushima』を城郭ライターと巡ってみた【金田城編 #01】」より)
そして金田城の門をくぐり、建物や石垣、橋や祠などを見るなかで、萩原氏は本作の世界観に注目していく。同氏は制作者が日本の精神性のような箇所をすごく配慮してくれているのではないかと考察し、形というより、庭園や橋といった“世界観”を深く理解し表現していると感銘を受けていた。


『ゴースト・オブ・ツシマ』の「金田城」を城郭ライター・編集者の萩原氏と一緒に見ていく動画は、「ゲームさんぽ /よそ見」公式YouTubeチャンネルおよびニコニコ動画にて公開中だ。なおサブチャンネル「よそ見トラベル」では本シリーズのエピソード0も同時公開されている。