株式会社ユークスは8月4日、取締役会において株式会社アクアプラスの全株式を取得し、子会社化することを決定したと発表した。また、本件株式取得に伴い、アクアプラスの子会社である株式会社フィックスレコードもユークスの子会社となるとのこと。 取得価額は7億8352万円となる。
アクアプラスについては、6月24日にポールトゥウィンホールディングスより同社のメディア・コンテンツ事業からの撤退方針に伴いグループ外へ譲渡する方針を決定したとの発表がなされていた。当時の段階では譲渡先は未定で複数の企業と交渉中とされていたが、今回、その譲渡先が決定したという形だ。
ユークスは、大阪府に本社を置くゲーム会社。かつて『闘魂烈伝』や『エキサイティングプロレス』などのプロレスゲームの制作で知られていたほか、近年では『デジボク地球防衛軍』や『AEW: Fight Forever』を発売。また、開発を手掛ける『ゼンシンマシンガール』が10月23日に発売予定である。

アクアプラスは、1994年設立のゲーム会社。『うたわれるもの』シリーズや『ToHeart』シリーズなどの開発で知られている。
ユークスはアクアプラスが上記のようなIPを有し、企画から開発・販売までを一貫した体制で事業を展開していることや多角的なメディア展開により複数の収益チャネルを備えたパブリッシャーであることを評価しており、同社グループに不足していたパブリッシング機能を補完、IPを起点とした事業モデルの高度化を図る体制を整えることが可能となると語っている。
また、同社のコンソール向けゲーム開発力とアクアプラスのIP企画・ブランド構築力の融合により、新たなジャンルや切り口によるタイトル開発が可能となり、あわせてアクアプラスが手掛けている一部の開発案件を当社グループ内で内製化することで、リソースの最適化と受託ラインの稼働安定化が期待されるとのこと。
さらに、アクアプラスが培ってきた美少女・恋愛アドベンチャー分野の知見を取り込むことで開発ジャンルの拡大や顧客基盤の拡大や販売戦略上のクロスセル機会の創出が見込まれるとしている。