ソーシャルVRプラットフォーム『VRChat』内で8月13日、神奈川県に実在する「横須賀美術館」を再現したワールドが公開された。
本ワールドは横須賀美術館のほか、実物の設計に携わった山本理顕設計工場、廣村デザイン事務所の許可・協力を受けて公開されている。
神奈川県横須賀市に所在する『横須賀美術館』の再現ワールド
— そにっく@ひのわ (@sonic88510) August 13, 2025
『Yokosuka Museum of Art -横須賀美術館-』を
再公開しました。
ワールドは横須賀美術館の許可、協力のもと制作、公開されています。#VRChat_world紹介 #VRChatワールド紹介 #VRChat pic.twitter.com/I1mrVRVEIq
2007年に開館した横須賀美術館は、東京湾と県立観音崎公園の豊かな自然に囲まれた景観が印象的な美術館。館内の天井・壁面には大小さまざまな丸穴が開けられており、入ってくる光や穴の先に見える風景も特徴のひとつとなっている。
今回公開されたワールドは自称“バーチャル左官屋”のユーザー・そにっくさんが制作したもので、現実の寸法に従って特徴的な建物の形状が再現されている。
(画像はVRChat「Yokosuka Museum of Art -横須賀美術館-」より)
実際に所蔵されている横須賀・三浦半島や「海」の関連作品は残念ながらワールド内に展示されていないが、グラフィックデザイナーの廣村正彰氏が手がけた数々の「ピクトグラム」や、横須賀美術館のデザイン・経緯を紹介する企画展示「ヨコスカビジュツカン ノ ススメ」を鑑賞できるようだ。
(画像はVRChat「Yokosuka Museum of Art -横須賀美術館-」より)
横須賀美術館の告知によると、実際の美術館は2025年11月4日から翌年8月まで改修工事に入る予定。また、閉館前までの期間には、横須賀美術館の設計にも携わった建築家・山本理顕氏の設計思想を紹介する企画展「山本理顕展 コミュニティーと建築」も行われている。
また、今回のワールド制作者であるそにっくさんは“SC工務店”として、住宅やギャラリーとして応用できるVRChat用ワールドの3Dモデルも販売しているようだ。