格闘ゲームの世界大会Evolution Championship Series(エボリューション・チャンピオンシップ・シリーズ:以下EVO)は、運営体制の変更およびパートナーシップの更新を発表した。
SIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)は、2021年より所有していた株式を同社が支援するNODWIN Gamingに売却。今後はグローバルスポンサーとして、引き続きEVO及び格闘コミュニティへの支援を継続することになる。
また、2024年よりEVOのグローバルパートナーとなったQiddiyaは、EVOの共同所有者兼運営会社であるRTSへの投資、およびグローバルパートナーシップを2027年まで延長することを発表した。
今回の体制変更により、EVOのビジョンである国際展開や、コミュニティを巻き込んで夢中にさせるようなコンテンツの提供がいっそう推進されていくとのことだ。

EVOは、アメリカのラスベガスで毎年開催される、世界最大かつ最長の歴史を誇る格闘ゲームの世界大会。8月に行われた今年の大会は、14エーカーにも及ぶ広さの会場で、16種の格闘ゲームタイトルに、60カ国以上からの参加者が募った。
また、近年はアメリカのみでなく、世界各国でEVOを開催するグローバル展開も推進。東京ビッグサイトを会場とする「EVO Japan」や、今年の10月に初開催となるフランスのニースでの「EVO France」、2027年にはシンガポールでの開催も予定されている。

今回SIEからEVOの株式を売却されたNODWIN Gamingは、インドを拠点とする、ゲーム、eスポーツのイベント運営を行う会社。インドや南アジアにおけるPUBGやVALORANTの大会を運営した経験を持ち、同地域ではトップレベルのイベンターとして知られる。
一方、グローバルパートナーシップを更新したQiddiyaは、サウジアラビアが2030年までに最大1000万人の観光客の誘致を目指すというビジョンの、中核を担う国家プロジェクト。現在、エンターテインメント、スポーツそしてカルチャーをテーマにし、遊びに完全に特化した街「キディヤ・シティ」を建設中で、その中には500,000㎡以上の広さとなるゲーミング&eスポーツ地区も建設予定だ。