8月22日、ゲーム内の表現・事象をさまざまな分野の専門家に語ってもらう「ゲームさんぽ/よそ見」チャンネルにて、『デトロイト ビカム ヒューマン』を元刑事と一緒に見ていく動画(前編)が公開された。
本動画は、アドベンチャーゲーム『デトロイト ビカム ヒューマン』に登場する主人公のひとり・コナー編を、実際の刑事として30年間も活躍した小川泰平氏と一緒に見る内容となっている。「ゲームさんぽ /よそ見」公式YouTubeチャンネルおよびニコニコ動画にて視聴することが可能だ。
「ゲームさんぽ」は、さまざまな分野に精通する専門家の目線でゲームを分析する動画シリーズ。専門家とゲームを遊ぶ中で、専門家独自の視点や世界の見え方、知識などが楽しめる人気企画だ。
今回小川氏と一緒に見る『デトロイト ビカム ヒューマン』は、2018年に発売されたアクションアドベンチャーゲームだ。本作は人間そっくりのアンドロイドがどこにでも存在する2038年のアメリカ・デトロイトを舞台に、コナー・マーカス・カーラの3人のアンドロイドの物語を描く。
本動画ではまず、警察をサポートするアンドロイド・コナーが立てこもり事件に突入する冒頭のシーンからスタートする。小川氏は、自身が神奈川県警の交番から刑事、機動隊、そして国際捜査官として韓国の警察庁で勤務した経歴を紹介。実際の立てこもり事件にも突入した経験などから、ゲームと現実の事件を比較しながら詳細に解説する。
(画像は「デトロイト刑事前編」より)
また、コナーが死体をスキャンして即座に死因などを捜査するシーンを見た小川氏は、「将来的にはこうなるかも」と語る。また、現場を脳内で再現することは、現実の刑事が想像力を働かせることに似ていると述べている。そして捜査で最も重要な「現場捜査」について、死体の倒れ方や傷の位置などから、事件の状況を分析することができると解説している。
続いて、コナーが犯人と交渉するシーンを見た小川氏は、現実ではネゴシエーター(交渉人)のペースを尊重するため、周囲を急かすことはないと言う。そしてまず自分の名前を名乗り、相手の名前を呼ぶことで信頼関係を築くという基本を解説。また犯人を興奮させないために、周囲にヘリコプターや報道陣を近づけないことも重要であると語っていた。
(画像は「デトロイト刑事前編」より)
『デトロイト ビカム ヒューマン』の「コナー編」を元刑事・小川氏と見る動画は現在、「ゲームさんぽ /よそ見」公式YouTubeチャンネルおよびニコニコ動画にて公開中だ。動画ではさらに警部補・ハンクが登場する事件のシーンも解説している。