9月26日より、フィルムアート社は『リミナルスペース 新しい恐怖の美学』を発売する。
『リミナルスペース 新しい恐怖の美学』は、インターネットを中心に広がった新しい美学「リミナルスペース」の誕生の過程と影響を、膨大なビジュアルとともに体系的に掘り下げる初の書籍となる。
「リミナルスペース」とは、人の気配のない出入り口や階段、長い廊下、古びたホテルのロビー、寂れたショッピングモール、無機質な地下鉄の駅など、日常で目にする光景の中に不気味さや魅力を見出す感覚を指す。具体的には、近年社会現象となったウォーキングシミュレーターゲーム『8番出口』などがその一例に挙げられる。
本書で取り上げるのは、映画『シャイニング』のかの有名な長い廊下、インターネット怪談の「バックルーム」、ヴェイパーウェイヴ音楽、ブルータリズム様式の巨大建築、さらにはマグリットの絵画など、多様な時代や分野にまたがる「リミナルスペース」となる。
本書では周りに潜む「異質な空間」の恐怖と魅力を、新たな視点で再発見することができるという。日常の中に潜む非日常を感じたい方、アートや映画、ゲームに興味がある方に最適な一冊となっている。
『リミナルスペース 新しい恐怖の美学』は9月26日より、価格3740円(税込)で発売予定だ。
以下、プレスリリースの全文を掲載しています
フィルムアート社より9月26日に『リミナルスペース新しい恐怖の美学』(ALT236 =著、佐野ゆか=訳)が発売される。
新しいインターネット美学〈リミナルスペース〉の誕生の過程と影響を、膨大なビジュアルとともに体系的に掘り下げる初の書籍。
人の気配のない出入り口や階段、長い廊下、古びたホテルのロビー、寂れたショッピングモール、無機質な地下鉄の駅……。
こうした日常で目にする光景の中に、不穏さと不気味さ、そして抗いがたい魅力を見出す「リミナルスペース」は、インターネットを中心に爆発的に広がった、2020年代を代表する美学的ミームだ。
例えば、社会現象となったウォーキングシミュレーターゲーム『8番出口』は、リミナルスペース的な世界観の代表的な作品と言えるだろう。
本書で取り上げるのは、映画『シャイニング』のかの有名な長い廊下、インターネット怪談の「バックルーム」、ヴェイパーウェイヴ音楽、ブルータリズム様式の巨大建築、さらにはマグリットの絵画など。時代や分野を縦横無尽に横断しながら、リミナルスペースの美学はそこかしこに息づいている。
リミナルスペースが引き起こすのは、ただの不安な感情ではない。
人々の記憶と想像力に深く共鳴し、心の奥底にまで響く感覚を呼び覚ますのである。
リミナルスペースの何が怖いのか?
なぜ私たちはリミナルスペースに魅了されるのか?
新しい「不安と恐怖の美学」の誕生の過程とその影響を徹底的に掘り下げる、リミナルスペース“解体新書”。
この一冊を手に取ることで、あなたの周りに潜む「異質な空間」の恐怖と魅力を、新たな視点で再発見することができるだろう。日常の中に潜む非日常を感じたい方、アートや映画、ゲームに興味がある方にとって、必読の一冊だ。
【目次】
序文
第1章恐怖への扉
通過
恐怖の空間
不気味なもの
インターネット上で
第2章リミナルスペースの美学
サブリミナルなメランコリー
不在の昇華
覚醒した夢想
平和な黙示録
第3章拡張世界へ
仮想空間での怪談
変容
紙葉の家
画面の外
第4章新たな視点
出現
派生作品
過去の再構築
始まり
【書誌情報】
『リミナルスペース
新しい恐怖の美学』
ALT236 =著
佐野ゆか=訳
2025 年9 月26 日発売/
3,400 円+税/ B5 判変形・並製/ 192 頁/978-4-8459-2400-4
発売・発行:株式会社フィルムアート社