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『INDIKA』(インディカ)が2025年の「ゲームデザイナーズ大賞」を受賞!桜井政博氏をはじめ多数の著名なゲームクリエイターが斬新かつ革新的で、創造性豊かな作品を選考、表彰する賞

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日本ゲーム大賞(主催、CESA)は、日本ゲーム大賞2025の「ゲームデザイナーズ大賞」に、『INDIKA』を選出したと発表した。

本作は、宗教と現実がぶつかり合う奇妙な世界を舞台にした三人称視点のアドベンチャーゲーム。

ゲームデザイナーズ大賞は、今後の市場発展のひとつの指標となる、これまでにない斬新かつ革新的で、創造性豊かな作品を選考、表彰する賞。

同賞は、桜井政博氏が審査員長を務め、飯田和敏氏、イシイジロウ氏、神谷英樹氏、小高和剛氏、トビー・フォックス氏、外山圭一郎氏、ヨコオタロウ氏という著名なゲームクリエイターが審査員を務めている。

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舞台は19世紀末のロシア。若き修道女インディカは、外見上は困難で単調な修道院生活に適応しようとする典型的な修道女に見えた。しかし謙虚さの裏腹に、インディカは悪魔サタンと知り合いだったのだ。

悪魔の声に導かれながら、自分探しの旅に出るインディカ。そこには喜劇と悲劇の荒唐無稽な組み合わせが待ち構えていた。

本作は文学作品のような味わい深い尖ったテーマと、ブラックなユーモア、奇妙な世界を描くグラフィックのビジュアルが高く評価されている。

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桜井氏は本作が「3D」と「ピクセル」の世界を横断して描く手法に触れつつ、ゲームのシステムというのがある程度、斬新というよりかは、「悪魔というのは本当にいるのか」、「徳と呼んだポイントはなんだったのか」など、「色んなことを考えると、深いところがある」としている。

また「制作者の方の背景も複雑な事情があり、それを調べると、もっと深みが増すかもしれませんね」とプレゼンした。

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開発のOdd Meterのドミトリー・スヴェトロウ氏もビデオメッセージも公開され、「大好きなゲームジャンルの多くを生み出し、お気に入りのゲームが数多く存在する日本で授与を受けたことは、信じられないくらい嬉しいです」、「生まれた場所や宗教に関係なく、皆が同じ疑問を抱き、同じ苦難に直面していることを証明しています」とコメントを寄せた。

また桜井氏は最後はゲームクリエイター大賞の総括として、「ゲームを賞するというのは無理がありますね。色んな価値観があって、色んな好きがあって、私はとってもおこがましいと思っています」、「だけど、色んな賞を受けることでことで喜んでもらえるのでがんまりました」。また自身を含めゲームクリエイターにエールを送り、「がんばりましょうね」と締めくくった。

※画像は配信からキャプチャーしたものです。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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