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80年代のゲーム機「光速船(こうそくせん)」がミニサイズで復活!「Vectrex Mini」のクラウドファンディングがKickstarterにて11月4日より開始。microSDカードスロットが搭載されており、追加ゲームやユーザー制作のホームブリュー作品を導入可能

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1980年代に登場したレトロゲーム機「Vectrex」を愛する開発チームによって生み出された新モデル「Vectrex Mini」が、11月4日よりKickstarterにてクラウドファンディングを開始する。

「Vectrex」は1982年に米General Consumer Electricが開発・発売した家庭用ゲーム機で、ベクタースキャン方式の専用モニターを内蔵していた点が特徴。日本では1983年にバンダイから「光速船(こうそくせん)」の名称で発売され、画面上に光線で描かれる独特のグラフィックと立体感ある映像表現で注目を集めた。

わずか1年余りで生産終了となったが、その独創性と完成度から今なお多くのコレクターを惹きつけ続けている。

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(画像は「Vectrex Mini」公式サイトより)

「Vectrex Mini」は、オリジナルのベクターディスプレイ特有の描画感を受け継ぎつつ、現代の技術で遊びやすく仕上げた“トリビュート機”だ。CRTディスプレイの生産終了に伴い、今回は代替としてAMOLEDディスプレイを採用。線で描かれるグラフィックを高コントラストで再現し、外部出力や配信にも対応する予定となっている。

また、デジタルオーバーレイ機能を搭載することで、当時の透明フィルムを重ねるような体験を再現できる。

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(画像は「Vectrex Mini」公式サイトより)

価格は、先着50名限定のFounder Editionが99ユーロ(約1万7500円)、Early Birdが129ユーロ(約2万2800円)、通常版が159ユーロ(約2万8250円)。さらに、シリアルナンバー入りの「限定ホワイトエディション」は239ユーロ(約4万2500円)で250台限定となる。

いずれのモデルも世界中への発送に対応し、送料は地域により8〜25ユーロ前後を想定している。製造期間はおよそ10か月で、配送は2026年末までを目標としている。

収録タイトルは12本で、当時のオーバーレイを模した物理パネルが同梱される。microSDカードスロットを備えており、追加ゲームやユーザー制作のホームブリュー作品を導入できる拡張性も確保されている。オリジナルカートリッジの互換性はないが、現代的な操作性と保守性を重視した設計となっている。

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(画像は「Vectrex Mini」公式サイトより)

開発チームは「オリジナルの再現だけでなく、Vectrexをより身近な存在として蘇らせたい」と語る。机の上に常設できるサイズ感を重視し、ベクター描画を活かした時計モードなどの機能も検討中だという。

外装はオリジナルと同じ射出成形プラスチックで製作され、質感と耐久性を両立させている。プロジェクトチーム自身がVectrexのファンであり、コレクターとしてもプレイヤーとしても楽しめる形を目指している点が特徴的だ。

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(画像は「Vectrex Mini」公式サイトより)

販売はKickstarter限定で行われ、一般的な量販店での流通予定は現時点でないとのこと。最新情報は公式サイト内のニュースセクションおよびSNSで順次発信される予定だ。

ライター
ゲームの好きなところは、誰でも主人公になれる公平さ。 子供の頃よりも現実に直面する場面が多いから、束の間にゲームをする。 お気に入りのゲームは『UNDERTALE』

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