株式会社Cygamesおよび株式会社コナミデジタルエンタテインメントは11月7日、『ウマ娘 プリティーダービー』に関する特許権侵害訴訟について、和解したことをそれぞれ発表した。
本件は、2023年3月にコナミデジタルエンタテインメントがCygamesに対し特許権侵害訴訟を提起したことに始まる。これに対しCygamesは、訴訟の対象となった特許18件すべてに対して無効審判を請求していた。今回の和解成立により、本件訴訟および本件無効審判は取り下げられることになる。
当社に対する訴訟の和解についてhttps://t.co/uSBIUkhWhG
— Cygames公式アカウント (@Cygames_PR) November 7, 2025
Cygamesは和解に至った経緯について、訴訟提起後に全対象特許18件への無効審判を請求するなど対応してきたと言及。その上で、「特許権侵害の事実はないと確信しております」としながらも、「紛争の早期解決」と「ユーザーのみなさまに今後も長く安心してお楽しみいただける環境の確保を図る観点」から和解を決定したと説明している。
一方、コナミデジタルエンタテインメントは、「『ウマ娘 プリティーダービー』を楽しんでいるユーザーの皆様から遊びを奪うことのないよう、株式会社Cygamesと誠実に協議を重ね、このたび和解することとしました」と理由を説明。同社はまた、クリエイターの知的財産権が守られるよう誠意を持って対応していく姿勢を示した。
なお両社ともに、和解条件の詳細については秘密保持義務に基づき公表を差し控えるとしている。
Cygamesは「本件和解により、改めてゲーム業界の更なる発展を目指していきたい」と述べ、コナミデジタルエンタテインメントも「株式会社Cygamesとともに相互のクリエイティブを尊重しあい、お客様に喜んでいただけるようなコンテンツとサービスの提供に努めてまいります」とコメントしており、両社とも今後の業界発展に寄与していく考えを示している。
