11月13日に発表された、Valve社が展開する新たなハードウェア「Steam Machine」。価格および詳細な販売時期は2026年初頭に発表予定となっており、とくに家庭用コンソールとゲーミングPCどちらの価格帯となるのかについては、大きな注目が集まっている状況だ。
そんな中、Valveの関係者が海外の情報YouTubeチャンネルに対し、Steam Machineは「コンソール機よりもPCと競合するような価格帯になる」と発言したというニュースが伝えられている。
上記のValve関係者の発言は、カナダ人のLinus Sebastian氏が運営する、ITレビュー系YouTubeチャンネル「Linus Tech Tips」にて、11月13日に公開されていた動画内で明らかになった。この動画は、ValveによるSteam Machineの試遊レビューを伝えつつ、Linus氏が関係者に聞けた話を伝えるものとなっている。
同氏によると、Steam Machineの具体的な価格や、PCと競合するという価格帯の背景については、Valve関係者は明言しなかったようだ。
またLinus氏は動画内で、コンソール機とは異なり、Steam Machineの販売のみで生産コストを回収することが困難であるため、Steam Machineはそのような価格帯になるのではないかと推測している。
同氏はこの考え方について、Steam Machineが既存の家庭用コンソールのビジネスモデルとはおそらく異なるためだと説明。ゲーム機本体を販売し、ソフトも売ってその売り上げや手数料を前提とする価格設定ではなく、あくまで生産コストをハードウェアの利益から回収する想定だからではないかとしている。
また、Linus氏が登場する11月15日投稿された映像にも注目が集まっている。
同氏が「(Steam Machineが)コンソール機の価格モデルを採用しないことに失望している」と言ったところ、Valveの関係者から「コンソール機とはどういった価格か?」と逆に質問されたとのこと。これに同氏は「500ドル(約7万8000円)」と返答したそうだが、現場にいた関係者たちは誰も何も答えなかったという。
公表前の価格についてスタッフのひとりが発言しづらい状況は想像に固くないが、Linus氏個人の主観的な見え方としては、その際の会場の雰囲気は「よくなかった」と説明している。
家庭用ゲーム機だけでなくゲーミングPCも価格設定が乱高下する中、Steam Machineの価格および詳細な販売時期には今後も注目が集まりそうだ。Valveは2026年初頭にそれらの情報を発表予定としている。
