『ファイナルファンタジーV』や『ファイナルファンタジーVI』、『ゼノギアス』や『ゼノサーガ』などの作品に携わってきた脚本家・イラストレーターの嵯峨空哉氏が自身の公式サイトにて、ゲームシナリオに関する執筆活動を引退すると公表した。
嵯峨空哉氏は『ゼノギアス』や『ゼノサーガ』で共同脚本、コンセプトアートとして参加。また『ゼノギアス』を制作し、その後にモノリスソフトを設立して『ゼノサーガ』や『ゼノブレイド』を手がけた高橋哲哉氏は夫にあたり、嵯峨氏は『ゼノブレイド2』にもゲストキャラクターデザイナーなどで参加していた。

引退の背景として、嵯峨氏は約5年間にわたって祖母の介護にあたってきたが、その祖母は2024年末ごろに逝去されたことが明らかにされている。さらにここ10年間、困難な時期を過ごしている家族があり、いまは同氏のサポートを必要としている状況にあるという。
嵯峨氏は自分が執筆の際に没頭しすぎてしまう傾向があると考えているため、こうした事情を踏まえて「まだ書くべきではない」と決断したそうだ。また『ゼノブレイド』は高橋哲哉氏を中心とした脚本でファンからの支持を広く集めているため、「自分がそれを壊すべきではない」と考えているとのこと。
なお、本人の健康状態については良好であると最後に記されている。
