株式会社グランゼーラは1月7日、同社の賃金の支払いに関する一部対応について、金沢労働基準監督署より指摘を受ける事案があったことを明らかにした。本件は2023年から数年間の業績不振により、本来履行すべき賃金の支払いが滞ったことに起因するものだという。
NHKは1月6日、グランゼーラをふくむ3つの会社と2人の社長が最低賃金法違反の疑いで書類送検されたと報じているが、グランゼーラ側は報道には事実と異なる点もあると言及している。
【お詫びとご報告】当社における賃金支払いに関する一部報道につきまして、労働基準監督署より指摘を受けた事案がございました。
— ゲームのグランゼーラ公式 (@granzella_games) January 6, 2026
本件につきましては、当社として厳粛に受け止めており、関係する皆様にご心配とご迷惑をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。…
グランゼーラは、元アイレムソフトウェアエンジニアリングの九条一馬氏らを中心に2011年に設立されたゲーム会社だ。『絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-』や『R-TYPE FINAL2』、『R-TYPE FINAL3 EVOLVED』などを手がけ、3月12日には『R-TYPE TACTICS I・II COSMOS』の発売を予定している。
今回の発表では、2023年5月から2025年5月までの間、事業の不調から支払いに必要な原資が不足したため、従業員と相談のうえ、2023年5月、6月、8月支払いの給与について支払いを待ってもらうお願いをしていたという。
その後、新しく発生する給与については支給していたものの、未払い分相当額の支給に時間を要し、最終的に解消できたのは2025年5月だったとのこと。
また事業不調の時期に一部の従業員が新たな制作会社を設立したが、その直後の数か月間は軌道に乗らず、何度か遅配が発生していたことも明らかにされている。現在は事業が軌道に乗り、給与の支給も行われ、一部残っている未払い分についても分割しての支給を進めており、2026年春には完全に解消できる見込みと報告を受けているそうだ。
NHKの報道では、グランゼーラと関連会社の2社では46人の従業員に対し、9か月分1800万円余りが未払いになっているとして、最低賃金法違反の疑いがもたれているとされている。一方で先述の通り、グランゼーラ側は報道については事実と異なる点があり、現在は確認中であるとのこと。
ただし同社が従業員に迷惑をかけたことは間違いないと認めており、再発防止に向けた体制の見直しおよび改善を行っているとともに、今後は信頼回復に向けて誠意をもって取り組んでいくとしている。
