9月15日、日本ゲーム大賞(主催、CESA)は、日本ゲーム大賞2026の「ゲームデザイナーズ大賞」に、『文字遊戯』を選出したと発表した。
本作は、文字だけで構成された世界で勇者となり世界を救う、「文字」が全ての鍵を握るゲームだ。
ゲームデザイナーズ大賞は、ゲーム業界を代表するトップクリエイターが、プロの視点から「創造性」や「斬新性」を基準に評価し、最も優れた作品を1つ選び出す賞。
今年度の審査員は、審査員長の桜井政博氏をはじめ、飯田和敏氏、イシイジロウ氏、上田文人氏、神谷英樹氏、小高和剛氏、須田剛一氏、トビー・フォックス氏、外山圭一郎氏、三上真司氏、ヨコオタロウ氏の11名が務めた。
プレイヤーが操作するのは「我(ワタシ)」という一文字。王都に襲来した魔竜の討伐を目指し、文字だけで描かれた世界を旅していく。
本作の特徴は、画面に表示されるテキストそのものがギミックになっている点にある。文字を動かしたり、いらない文字を削ったり、文字同士を合体させたりすることで文章の意味を変え、そこから活路を見出していく。
台湾のデベロッパーTeam9が手掛けた作品で、日本語版はフライハイワークスがパブリッシングを担当。2025年8月13日にSteamで配信を開始した。現在はNintendo Switchでも展開されている。
開発元であるTeam9の総合プロデューサー・張文韋氏は関係各所への感謝とともに、「“楽しさ”という共通言語を通じて、世界中の開発者とユーザーと楽しさを共有できることを幸運に思う」とコメント。「タピオカミルクティーのカップに書かれていたダジャレを着想に、文字を中心とした大冒険を描くことができた」という意外なきっかけについても語られていた。
日本語ローカライズを務めたフライハイワークスの黄政凱氏は、本作を翻訳するに至った経緯について語った。テストプレイの後、「この作品は誰かが日本語化して日本のユーザーに遊んでもらうべきと感じた」とコメント。文字しか出てこない本作ゆえの翻訳の難しさを覚悟しつつも、なんとか完成させることができ、受賞までできたことの喜びの言葉を綴った。
その後、桜井政博氏による本作のプレイと解説が行われた。繁体字から日本語へのローカライズの完成度の高さについて触れつつ、テキスト中の「我」を操作してほかの文字に干渉していくユニークなシステムを紹介。「門」という文字を左右に開いて移動したり、「机」から「紙」を取り出す様子をプレイして見せた。
また、本部門は今年で終了となり、16年の歴史に幕を降ろすことが発表されている。桜井氏は壇上で、その背景についてコメントしている。
※画像は配信からキャプチャしたものです







