野末さんに代わり、広野 啓さん登場
林:
ちなみに広野さんは『FFIII』は?
広野:
ボクが初めて出会った『FF』が『FFIII』ですね。
林:
そうなんですね。
広野:
ボクは近所のお兄ちゃんか誰かがパッケージを持っていて、説明書を見せてもらったんですよ。そうしたらめちゃくちゃ面白そうって思って。当時、兄貴は『DQ』をプレイしていたんです。だからそのとき『FF』を知って、白いパッケージに天野さんの剣を構えたイラストが描かれていて、何かのタイミングで買ってもらったんですよね。
坂口:
お兄さんは『DQ』で、広野さんは『FF』で、おめでたく合併したってことね。
広野:
そういう感じですね(笑)。でもボクが最初に入った会社がバンダイなので……。
坂口:
いよいよバンダイも合併するのかい!?
一同:
(爆笑)
坂口:
じゃあ、バンスクエニ? スクエニバン?(笑)
林:
いろいろややこしい話ですね(笑)。
広野:
ボクが就職活動しているとき、スクエニは新卒採用を採っていませんでしたもん。
坂口:
新卒は採ってなかったですね。
広野:
だから受けられなかったんですよ。でも入社できてよかったです。
新しい村でシドと出会う!
広野:
うわっ! 懐かしいこの町! ここにシドがいるんですよ。
坂口:
(酒場奥の人に向かって)これがシドでしょ?
広野:
そうだ!
坂口:
いきなりシド、透明人間だったんですね(笑)。
広野:
飛空艇を探しに行くのか。なんだろう、この色の数が少ないのに世界の広がりを感じる。いま『FFBE』でドットをやっていますが、当時の色の数での表現力はすごいですね。
坂口:
(ツボを調べて)あ、何もない(笑)。
一同:
(笑)
坂口:
色は結局、1つのマス目の中に3色ですからね。キャラクターも黒を入れて4色か。
広野:
(透明人間は)確か黒を抜いているんですよね。
村を出て、飛空艇に乗る!
坂口:
これで飛空艇が手に入るんですよ。斬新。というか天才? たぶん、才気あふれる若者たちが(このゲームを)作ったんだろうね。
広野:
うわー懐かしい! 飛空艇!
坂口:
頭が下がる! 素晴らしい仕事!
広野:
ボク、(飛空艇を使って)絶対山を越えられると思ってましたもん当時。ぜんぜん山を越えられない(笑)。
坂口:
この高度で越えられないわけがないのに(笑)。だって城は越えられるんだよ。すごい高いじゃん、この城。明らかに通れるのにさ。
サスーン城に侵入
坂口:
この塔の上で植松さんが死んだんです。宝箱を開けなかったんですね、あのときは。ほら、ここに目印があるでしょ? 見逃さなきゃ全部通れるんですよ。
林:
こういうギミック多かったですよね。
坂口:
多かったですね。
宝箱を開ける
坂口:
1000ギル手に入れたのに、ギルの表記が平仮名。シリーズ途中からカタカナだよね。
広野:
『FFIV』からですよね。
林:
なんで平仮名だったんでしょうね?
坂口:
なんか、平仮名しか出ないから、それが面白くなっちゃったんでしょうね。
林:
平仮名推し! みたいな。
坂口:
みんなね。
手に入れた魔法を装備する
坂口:
魔法を(アイテム欄で)使うと覚えるっていう不思議なシステムですよね。
広野:
(魔法の使用)回数がありましたよね、『FFIII』って。
坂口:
これは『ウィザードリィ』方式です。ボクは昔からこれが好きで。
広野:
なるほど。
坂口:
いくら強くてティルトウェイトを持っていても、3回しか使えない。
広野:
ゲームバランスとしてわかりやすいですよね。
坂口:
下位魔法もある程度使っていくっていう。
林:
使いどころ考えますもんね。
隠し通路で宝箱からトンファー入手
坂口:
これを持っているのと持っていないのでは大違いですよ。
広野:
トンファーって武器を(このとき初めて)知りましたけどね。RPGでトンファーってカタカナで書いてあって、どんなものか知らないじゃないですか。あとで「これかー!」って。
林:
いまもトンファーってそんなにないですよね。
坂口:
もしかしたら登場したの『FFFIII』だけじゃないかな(笑)。
広野:
あんまりトンファー聞かないですね(笑)。