はじめまして、ライターの冷凍食品と申します。以前はハガキ職人をしていて、よく「ファミ通町内会」【※】に投稿していました。
※ファミ通町内会
週刊ファミ通に掲載されている読者投稿コーナー。「私の報告書」や「お習字」、「4コマ漫画」といった名称のコーナーが数々あり、読者から寄せられた短文やイラスト、写真などを紹介している。投稿が採用されると、「ガバス」という雑誌内通貨を獲得することができ、それを貯めてゲーム機やゲームソフトと交換してもらえるシステムがある。ちなみに、冷凍食品氏は「所有しているゲームハードのほとんどは、ガバスでゲットしました」というほどの常連。
今日は、「最近話題になったPasocomMiniの予約受付をWeb上で独占的に行う“レトロゲーム・レトロPC・アーケード基板の専門店”がある」との情報を聞きつけて、秋葉原にやってきました。
実はボクも中古ゲームショップでアルバイトをしていたことがあるんですけどね。
『ピクロスDS』をレジに持ってきたオジさんから「これはどうやるんだ?」と聞かれ、1時間くらいルールを説明してお買い上げいただいたのですが、次の日に「よくわからないから返品させろ」と言われたことがあります。さすがに案内役のマリオの代わりを務めるには荷が重すぎました。
そんなことはさておき、本日取材させていただくのは、「BEEP秋葉原店」さんです。こちらです。
さっそく店内に入ってみた
さっそく店内を覗いてみると、他所ではあまりお目にかかれないアイテムで埋め尽くされていました。
ファミコンはもちろん、PCやゲーム基板、古い雑誌やポスターまで、ありとあらゆるゲーム関連のグッズが取り揃えてあります。
スーパーファミコンで遊べるアダルトゲーム『SM調教師瞳』シリーズもありました(任天堂の非公認ソフト)。
この日、お店にある中で最も高価な商品は、日本ファルコムの第一作『ギャラクティック ウォーズ1』の45万円!
ゲーム史において系統樹の根元に位置するような商品が多く、マナの樹に取り込まれたような気持ちになりました。深淵……。
こちらがBEEP秋葉原店・店長の駒林さんです。
すごい品揃えですけど、お店に並べきれない商品もまだまだあるんじゃないですか?
そういったものは会社の倉庫に置いてありますね。
え!?(それってお宝の山なんじゃ……?)その倉庫って中を見せてもらうことは可能ですか?
いいですよ。ただし……場所が特定されてしまうとマズイので、コレをしてください。
え……。
そして数時間後……
すみません。目隠しだけで十分なのに、ムダに『SM調教師瞳』の要素を取り入れてしまいました。
……ほほあ?(ここは?)
目隠し(と私物のボールギャグ)を取ると、野菜のダンボールが山積みになっている光景が目の前に広がっていました。
青果市場にしか見えないんですけど、本当にBEEPさんの倉庫なのでしょうか?
そして、ここからはボクだけでは心許ないので、元・週刊ファミ通編集長のバカタール加藤さんにも同行していただき、ともに倉庫にあるお宝を見つけていこうと思います。
それではさっそく宝探しに参りましょう!(「すしざんまい」ならぬ「ゲームざんまい」のポーズ)
一歩動くたびにロードで固まってしまうとストレスになってしまうので、サクサク行きます!!
Go! Go! Go! Go!
広い! 広すぎるぅ!!
こちらが倉庫のメインフロアを俯瞰で撮影した写真。すげー!! 『ファイナルファンタジーV』の古代図書館みたいだ……。
モノがありすぎて、どこから手を付けたらいいのかわかりません。
もう全部まとめて“お宝”ということでイイんじゃないかという気になってきます。
アタリの「LYNX」の横に、本当の宝箱もありました。
お宝だらけで、RPGで終盤になると行ける “宝箱がいっぱいあるお城”の武器庫に来たような気持ちになりますね。
引き出しを開けたら中身がすべて“くにおくん”のゲームでした。グルメレポに置き換えると「見てください! コレすべてイクラですよ!」みたいな状態です。
光線銃を見つけた
あと、海外版のファミコン・NESの光線銃も、そこら辺に無造作に置いてありました。
こうすると、本当にFPSのそういうステージに見えてくるような空間です。
バーチャルボーイもザクザク
いろんなところで「バーチャルボーイ」が無造作に積まれていました。ふつうの人が一生のうちに見る「バーチャルボーイ」の総量を1日で超えた気がします。
パソコンもどっさり
立方体がいくつあるか当てる“IQテスト”みたいな感じで積まれている「マッキントッシュ」を発見しました。この画像の中にマックが何台あるか、皆さんわかりますか?(答えはわかりません)
あっ! この98シリーズの『UV』って、ファミ通編集部で昔、よく使ってたやつだ!
ファミ通は、このPCで作られていたんですね。
速度が遅くて、スゴい苦労した記憶がある。
外箱がキレイなファミコンを発見
『上海』の麻雀牌みたいに重なっているゲームの中から、やたら保存状態のいいファミコンの箱を発見しました。
みんなで協力して、上に載っている箱をどかし、ファミコンを掘り起こす作業中。リアルに『倉庫番』をプレイしているような気持ちになって楽しい。
やっとの思いで取り出すことに成功。
開けてみました。
本体はよく使い込まれていましたが、説明書や保証書は新品のような状態です。
当時、ファミコン本体に説明書とともに付いていた『これがファミリーコンピュータだ!!』というマンガ冊子を発見。
あーっ! 確かにこんな冊子あった!
懐かしくなって読み返す加藤さん。
最初にファミコンが登場するまで6ページを費やす展開に「本題に入るまでの導入が長い」「4ページくらいウロウロしてる」と編集者視点のツッコミを入れていたのですが、この記事も序盤で遊びすぎて導入まで長かったかもしれません。反省。
もう何も保証してくれないであろう“保証書”も付いていました。購入した日付が“昭和63年の1月2日”だったので、「おそらくお年玉で買ったんだろうな」とか「お正月に親戚で集まって、みんなでファミコンで遊んだんだろうな」などと、元の持ち主に想いを馳せてしまいました。