あらゆるVRゲームをプレイし尽くすことを目指して活動する「ドワンゴVR部」。発売されたばかりの「PlayStation VR(PS VR)」を前にして彼らは考えていた。20種類以上あるローンチタイトルの中で、まず何をプレイすべきか…?
彼らの心は決まっていた。あれしかない。そう、『サマーレッスン』だ。
VR空間で女の子とのコミュニケーションを通じて夏休みの1週間を体験するゲーム。女の子の匂いまで漂ってきそうな、今まで味わったことのないドキドキ体験が味わえるのでは? と話題沸騰。「鉄拳」シリーズで知られる原田勝弘氏が製作に関わっているのも興味深いポイントだ。
そんなこの秋最注目のタイトル『サマーレッスン』を、ドワンゴVR部メンバーがいち早くプレイ。VRの女の子にどれだけドキドキするのか、ぶっちゃけどこまで見えるのか、徹底的に語り尽くす!
実はパーティーゲーム!?
次世代のギャルゲーですね。やっぱり女の子が顔の前に近づいてくると無条件にドキドキしますよね。
プレイヤーだけでなく、周りで見ている人も巻き込んでワイワイできたのが意外でした。
わざとプレイヤーのパーソナルスペースを侵すような動作をしますからね。顔を近づけてくるとか。自分で接近するのと、向こうから近づいてくるのは体験として全然違いますよね。自分のパーソナルスペースを侵されるということに対して、喜びだったり、嫌悪感だったり、プレイヤーの側がなんらかの感情を呼び起こされるという。
絶対みんなでやったほうが楽しい。男同士もいいし、女の子が混ざっていてもいいかなって。気の置けない友人同士だったら全然ありだと思う。一人でプレイするより、パーティゲームとして盛り上げるシチュエーションのほうが楽しい。
週末に友人同士で集まってとか。
プレイする姿を写真に撮ってTwitterにアップするのも盛り上がりますね。
『サマーレッスン』をゲームとして評価すると?
ゲームとしてはオーソドックスで、正直薄味すぎでした。というか、育成ゲームの部分はPS VRゲームとして売るための方便であって、「そこはみんなどうでもいいよね?」と作り手も思ってるでしょ(笑)。
まだ1回しかプレイしてませんけど、コミュニケーションを取るというよりは、ひかりちゃんを愛でるというか、観察するのを楽しんでいたなと。
選択肢が何回か出てくるだけで、プレイヤーが能動的にできることがあまりないですからね。
ただ、とにかく育成部分は薄味にしてあるので、女の子の可愛さを愛でるのにジャマになっていない。そこはいいと思います。がっつりパラメーターを調整して攻略するようなゲームを想定するとちょっと違うかもしれませんね。
まあ、『サマーレッスン』でそれをやろうという気もあんまり起きないし。
そうそう。どうせ買う人はそんなところを気にしていないと思うのでいいと思うんですけど(笑)。
UIが気持ちいいゲーム
ただ、「ずっと座ってプレイするゲーム」という意味では、ちゃんと目の前に物が順番に来るところがよくできている。もてなされている気分になれるゲームですよね。「次にやることが雰囲気でわかる」ので、プレイしやすいんです。まあ、〇ボタンを押すぐらいしか操作がないんですけど。
視点を合わせ続けるとそこにカーソルが動くというUIはシンプルでいいですし、カーソルを選択肢に合わせたときの効果音が気持ちいいですよね。カチッカチッていう効果音がわかりやすい。そこは本当に丁寧だなと。
あれは楽しかったし、もっとゲーム内で使いたかった。最初の1回か2回ぐらいしかなかったよね。
何周もして会話の選択肢を広げていくと出てくるのかなと思いました。まだまだ奥があると思う。
今後も追加があるそうなので、さすがにここでは終わらないとは思う。
今のところは期待大ですよね。
で、どれだけ「えっち」な体験ができるの?
ああ、可愛くなかったんですよね……。
どう見ても顔立ちが高校生じゃないですよね。20歳は超えてますよね。あれは製作者の趣味なんだろうなって(笑)。
自分の場合は最初に宮本ひかりのビジュアルを見たときはうーんと思ったけど、HMDで見るとすごく可愛く見えた。これはVR向けに作られたからなんだろうなってのはあるかな。でも、個人的にはアリソン【※】ちゃんこそ期待したい。
※アリソン
『サマーレッスン』パイロット版に登場していたキャラクター。米国出身の白人女性という設定。