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世界が滅びてもゲームをプレイできそうなグッズを紹介。ゾンビが蔓延る終末や核の炎で焼かれた世紀末でもゲームを遊びたいあなたに「ポータブル電源」は必須。被災地を生き延びたゲーマーがイチオシする”いざ”という時の電力供給源

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「世界が滅びてもゲームがしたい……」
ゲームのメディアで働いている筆者は、常日頃からそう思っている。

電気もなければ水道もなく、温かい家もない世界が来たらどうしよう……
謎のウィルスが蔓延してゾンビが蠢く世界なのか、衰退した文明で戦いを強いられるのか……平和な日常は、いつ崩れるかわからない。そういう不安は抱えつつも、筆者は懐鉄砲すら用意していない。

こんなことで、来たる終末にゲームをプレイすることができるのだろうか?
何か、備えることができるのではないだろうか……
そこで、実際に被災地で現地踏査や測量に携わってきた筆者が、サバイバルしながらでもゲームをプレイするためのグッズを考えてみた。
終末世界に興味がある方にも、防災に興味がある方にもおすすめしたい。

まずは、電力だ。

今すぐポータブル電源を買おう(12月6日までセール中)

世間では「12月だ、クリスマスだ」と話題になっているが、これからも安全にゲームをプレイするためには、約2000年前に生まれたおっさんの誕生日を祝っている場合ではないと思う。今すぐポータブル電源「Anker Solix C1000」を買おう。

この機械は、もし世界が終わった時でも、停電が起きた際も単独で家電などに電力を供給してくれる。しかも、付属しているソーラーパネルは曇天となった空でも最短2時間で満充電が可能という。

核の炎で焼かれた曇天の空でも充電できるってこと!?しかも、耐久年数は最大10年で、最低5年は保証されている優れもの。

ソーラーパネル付きだと定価は約17万円と決して安くはないが、12月6日(金)までは43%割引で9万6900円(税込み)と破格で購入できる。

また、本商品はテレビ番組『マツコの知らない世界』でも登場しており、満充電の状態からスマホを約65回、テレビを約8.5時間、電子レンジを約1時間使用可能であることが紹介された。

とりあえずは、これを買っておけば停電時にパソコンのゲームやゲーム機、スマホでソシャゲも太陽光で遊べる。ついでに外でオンラインに繋げたいなら、ポケットWi-Fiも忘れてはならない。

外でゲームするためのアイテム

次に、“外”でゲームを遊ぶためのグッズを紹介する。重要なのは衣食住だ。

筆者は、実際に被災地の現地踏査や調査でサバイバル生活を送っていたことがあるが、使った道具は意外と少ない。そこらへんに生えてる食材や、スーパーで購入した食材で料理をするには鍋とカセットコンロ、そして最低限の食器があれば十分だった。

しかしながら、外でゲームをプレイするためには、ありとあらゆる障壁が立ちふさがる。生き延びるコツがあるとしたら、とにかく「荷物を減らすこと」だ。歯ブラシや爪切りなど細かいものは省略するが、荷物は持ちすぎない方が良いと思う。荷物が減れば減るだけ運ぶ労力も減るし、安全な場所まで移動する距離も伸びる。

もちろん、安全な家があればテント類やら面倒な道具は必要ないが、もし外で活動するなら雨が降れば大抵の電子機器では瞬く間に故障してしまうことだろう。
さきほど紹介したポータブル電源は防水仕様だが、最初は簡易テントなどで凌ぐと良い。

また、筆者は軽バンの中身を魔改造して日本を半周する生活を送っていたことがあるが、気候や温度さえ気を付ければ余裕で生活できる。車があれば移動も居住もゲームプレイもたやすい。

「何選べばいいのかわからない」という時は、防災士が監修した防災セットをおすすめする。数日は生き延びられそうな食料も入っている。筆者はゲーム機がないと生きていけないので、バッグは大容量のものを別で買う。

これにあわせてロープをセットで購入することをおすすめする。ロープは命綱、物干し、物の固定など、ありとあらゆるシーンで活躍する。そして、ロープを購入するのであれば、筆者のバイブルである「ロープワーク・ハンドブック」も紹介したい。ロープワークを習得していれば、大抵のピンチは切り抜けられる。

荷物に余裕があるなら、薬局などに販売している無水エタノール、すなわちアルコールも用意しておくといい。これとハッカ油、100均などに売ってるスプレーボトルを入手しろ。特にアルコールの汎用性はガチ

アルコールは傷口や手を拭く際の消毒液として活用できるほか、スプレーボトルの中にハッカ油と水、アルコールを適当に混入させたら「簡易虫よけスプレー」ができあがる。

配分は適当でいいが、一例としてスプレーボトルに7(水):3(エタノール)、ハッカ油を5~10摘くらいを目安にするといい水が主成分なので、市販の虫よけスプレーよりも大量に使える。虫が嫌なときは、特に足に吹き付けておくといい。ただし、目に入らないように気を付けてほしい。

肝心な終末でゲームを遊ぶためのゲーム機だが、外で遊ぶのであれば、できれば画面付きのゲーム機が望ましい。モニターを持ち運ぶとしたらかなりのスペースを占有してしまう。

キャンプや外で遊ぶのであれば、もともと持ち運びを想定して設計されたNintendo SwitchやSteam Deck、ゲーミング用のノートパソコンなどを使うといいかもしれない。

ちなみに、筆者が被災地を見た限りだとNintendo Switchは特によく活躍していた。子どもがぶんぶん振り回してもビクともしないのはさすがの耐久性だ。

なお、筆者が日本半周中にゲームを遊ぶためには、メインでノートパソコンを使用した。グラボは「RTX 4060」を搭載していれば大抵のゲームは動くが、こちらも重さに注意してほしい。時にダンベルの如きACアダプターがついてくる。

あえて恰好をつけたいのであればナイフや手斧、ナタなども視野に入れておこう。食材や巻き割り、藪を切り拓く際に使える。いざって時にロープを切るためにも、簡易的なものでいいからとにかく切るものは用意しておくと安心だ。

それと、ライターは忘れないでほしい。ライターほど楽に火を起こせる道具はそうそうない。もし忘れてしまった場合でも、タバコを吸う友人を一人でも居ると生存確率が上がるまた、濡れても故障という概念がほぼないメタルマッチでスタイリッシュに火をつけるのも選択肢としてとしてアリだ。

あとは、水の確保だが、購入して備えておくか、水源を確保しておくことをおすすめしたい。最悪、海水を蒸留して飲み水を確保する方法もあるが、とても手間がかかるので、浄水器を用意するもの手だ。

終末世界のシミュレーションにおすすめなゲーム

次に、もし終末世界が訪れた際に心構えのヒントになるかもしれないゲームをいくつか紹介したい。

筆者が現場で動く際に、一番近い動きを再現していたのは『DEATH STRANDING(デスストランディング)』だ。圧倒的にこれに近い。
違う点があるとすれば、環境か。本作のフィールドは序盤は特に岩場と平原が多めだが、日本国内は針葉樹が大量に植林されていて木々だらけなので全てがすべて同じというわけではない。

それを差し置いても、物を指定の場所に運ぶために歩き、足場を設置するという“現場”特有の動きを繰り返し、後続するプレイヤーの足場となり助けとなるという遊び(ゲーム)に昇華させた『デスストランディング』は凄いと思う。主人公はドラマ『ウォーキング・デッド』でも活躍したノーマン・リーダス氏(声:津田健次郎さん)でカッコイイ。

ポストアポカリプスと言えば、『Fallout』シリーズも外せない。『Fallout3』、『Fallout4』、オンラインゲームの『Fallout 76』、ドラマ版『フォールアウト』ももれなくおすすめ。

シリーズを通して核爆発後の荒廃とした世界が舞台となっているため、滅びたあとの狂ってしまった人間やクリーチャーはカオスそのもので、コーラが回復アイテムであり、キャップがお金として使われる独自の世界設定も魅力。

この世界設定がハマるなら、映画『マッドマックス』や漫画・アニメ『北斗の拳』とかもおすすめしたい。

11月21日に発売されたオープンワールド・サバイバルFPS『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl(ストーカー2)』も良い、すごく良い。
この作品では、チェルノービリ原子力発電所が爆発した後の危険地帯“ゾーン”に眠る財宝を狙う探索者“ストーカー”たちの戦いが描かれる。プレイヤーもその一人として、“ゾーン”に飛び込む。

開発スタッフは実際に現地に取材に赴いていることもあってか、世界の臨場感が凄い。また、登場する人物の容赦のなさも特有だ。終末世界において、信じられるものは銃器と火薬だということを教えてくれる。この作品が気に入ったのなら、『Metro』シリーズもおすすめだ。

アナログゲームは電気いらず

冒頭でポータブル電源を紹介したが、ぶっちゃけて言うとアナログゲームとかでも良い。将棋・チェス・囲碁・トランプなんかは老若男女問わず遊べるルールがしっかりあるし、適当に遊べる『ウボンゴ』、『人狼』、がっつり遊びたい人はボードゲームの『ドミニオン』も買っておくといい暇つぶしになる。

アナログゲームの利点は、電気がなくても遊べるという点だ。ポータブル電源とソーラーパネルがあれば電気で漫画もゲームも、映画もアニメ楽しめるだろうが、時にそうはいかない抜き差しならない状況が訪れるかもしれない。

終末世界のゲーマーに必要なのは

終末世界で必要なものとは何か……電力や食料はもちろん大事だが、筆者はどんな苦しい環境においても“楽しむことを忘れない強靭な精神”も重要だと考える。極限状態において、最も恐ろしいのはストレスだからだ。

どんなことがあっても「楽しむ」。その心構えさえ失わなければ、ゲームは楽しく遊べるし、苦しんでいる者を助ける心の余裕も生まれる。もし、目の前に辛い思いをしている人がいたら、心に余裕のあるゲーマーこそ寄り添えるかもしれない。

そして、いざという時に動けるよう筋トレもかかさず行おう。
皆さんのゲーミングライフが安全でありますように。

ライター
MOTHER2でひらがなを覚えてゲームと共に育つ。 国内外問わず、キャラメイクしたりシナリオが分岐するTRPGのようなゲームが好き。 Divinity: Original Sin 2の有志翻訳に参加。 ゴーストオブツシマの舞台となった対馬のガイドもしている。 Xアカウント(旧Twitter)@Tsushimahiro23
編集者
ニュースから企画まで幅広く執筆予定の編集部デスク。ペーペーのフリーライター時代からゲーム情報サイト「AUTOMATON」の二代目編集長を経て電ファミニコゲーマーにたどり着く。「インディーとか洋ゲーばっかりやってるんでしょ?」とよく言われるが、和ゲーもソシャゲもレトロも楽しくたしなむ雑食派。
Twitter:@ishigenn

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