Sharkmobが開発しLevel Infiniteから発売予定の新作タクティカルシューター『EXOBORNE』。2月12日(水)22時より開催されるプレイテストに先立ち、開発スタジオによるメディア向けのオンラインブリーフィングが2月11日に行われた。
本稿では『EXOBORNE』のブリーフィングをベースに、ゲームの概要や背景、核となる特徴的なシステムなどを紹介する。
文/fab
気候変動による危機に直面した地球で、仲間とともに生き延びろ
『EXOBORNE』は近未来の地球が舞台の作品で、タクティカル・オープンワールドエクストラクションシューターというジャンルだ。作中の人類は気候変動の危機に直面しており、すべての叡智を集めて「ストラトスタワー」という大きなタワーを建設して、気候の制御を行っていた。
しかし、「リバース」という組織によってタワーの管理および強大な権力を握られてしまい、その結果すべての世界が危機に陥ってしまう。プレイヤーは「エグゾ・リグ」という強化スーツを着用した反乱軍・リボーンの一員となり、壊滅的な気象状況のなかで生き延びていく。
本作のフィールドとなる「コルトンカウンティ」は、アメリカの東海岸にあるとされる架空の町をイメージしているという。もともときれいな町並みだったコルトンは、地すべりや竜巻、雷雨や洪水などの度重なる気候変動によって粉々に崩壊してしまった。
ゲーム中でも次々と切り替わる異常気象に対応しながら、アイテムを集めて何とか脱出することが本作の目的となる。仲間と協力して生き残るか一人で死ぬか、そのどちらかだ。
気候変動はリアルタイムで行われ、雷雨、竜巻、嵐などが次々と発生する。これらは敵味方どちらにも作用するので、自分を守ったり逆にアドバンテージを得たりしてうまく戦術に組み込むことも可能だ。
また、天候のほかにも火災や毒素といったさまざまな“災害”が発生するという。そして災害は気候とも合体することがあるようで、たとえば火災と竜巻が合体すると、広範囲に炎を振りまくとても危険な状態になってしまう。
これらが発生するたびにチームと相談して、どのように立ち回っていくかが勝利のカギとなりそうだ。
![『EXOBORNE』プレイテストがSteamにて開始。強化スーツをカスタマイズして戦う“脱出系”新作シューター_003](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2025/02/image_004-5.jpg)
強化スーツ「エグゾ・リグ」で戦場を支配せよ
上述したように、プレイヤーは「エグゾ・リグ」と呼ばれる強化スーツを身に着けている。「エグゾ・リグ」は3種類あり、「ライト」「ミディアム」「ヘビィ」のベースが存在する。
3種類の「エグゾ・リグ」にはそれぞれアビリティが設定されており、あわせて使い方も変わる。なお、どの「エグゾ・リグ」にもグライダーが搭載されているほか、生身の体よりもダメージを多く軽減するアーマーのような役割を担っている、
アビリティを使用すると、戦術的なアプローチを仕掛けることが可能で、戦闘や移動に活用することができる。アビリティには守備タイプ・攻撃タイプの2つの能力があり、シールドを展開するものから、雷を相手に向かって落とすようなものまで存在するようだ。また、グライダーを使って、フィールドの風に乗り滑空することもできるという。
![『EXOBORNE』プレイテストがSteamにて開始。強化スーツをカスタマイズして戦う“脱出系”新作シューター_004](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2025/02/image_005-5.jpg)
しかし、本作ではやられてしまうとすべて失ってしまうというシステムが採用されている。「エグゾ・リグ」も例外ではなく、やられるとロストしてしまうというリスクが伴う。だが、作中ではやられてしまうと基本的な機能が備わっている「ベーシックリグ」に戻れるので、再びゲームに参加することが可能だ。
そして、「エグゾ・リグ」はカスタマイズならびにクラフトをすることもできる。素材を合成してよりハイテクなものを作成できるほか、さまざまなモジュールをカスタマイズして自分のプレイスタイルに合った「エグゾ・リグ」を組み立てられるようだ。
“戦闘用”や“探索用”などの「エグゾ・リグ」を切り替えながら、セッションごとに自分が注力するものを決めて立ち回っていこう。
![『EXOBORNE』プレイテストがSteamにて開始。強化スーツをカスタマイズして戦う“脱出系”新作シューター_005](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2025/02/image_006-5.jpg)
リスクVSリワードの連続でスリリングな楽しさを味わえる
今作は、ゲームに持ち込んだものや拾ったものを失してしまうリスクが常に付きまとう緊張感あふれるゲームシステムが魅力のひとつだ。
フィールドでは、より高価な戦利品が見つかる代わりに、危険な災害や強い敵・プレイヤーが集まるエリアが存在する。リスクを抱えながら物資を集め続けるか、安全なところで切り上げて撤退するか、プレイヤーには常に選択を迫られることになる。自分が持っているものがそのまま自分の価値となるので、慎重に歩みを進めていこう。
また、本作は1人でも3人でもプレイすることができるので、自身の状況に応じた立ち回りを求められる。リスクと報酬を天秤にかけて、より良い選択をとる戦略的な楽しさも味わえそうだ。
![『EXOBORNE』プレイテストがSteamにて開始。強化スーツをカスタマイズして戦う“脱出系”新作シューター_006](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2025/02/image_007-5.jpg)
![『EXOBORNE』プレイテストがSteamにて開始。強化スーツをカスタマイズして戦う“脱出系”新作シューター_007](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2025/02/image_008-5.jpg)
そして、本作がより刺激的なゲームとなっている理由のひとつとして、「脱出」の要素は欠かせないだろう。
せっかくいいアイテムを集めたとしても、最終的に脱出できなければ自分はアイテムを持ち帰ることができなくなってしまう。作中では脱出ビーコンを設置すると、全プレイヤーに通知が送られるようになっているので、もしかすると脱出地点が大規模な戦場に移り変わってしまう危険性もあるという。
無事脱出するために、最後の最後まで注意を怠ってはいけないスリリングな体験を味わうことができる。
『EXOBORNE』は、これら3つの「気候変動」「エグゾ・リグ」「リスクVSリワード」の要素が組み合わさることにより、ほかにはないユニークなゲームとなっている。
ブリーフィングの最後には、開発スタジオであるSharkmobの本作の開発状況が語られた。『EXOBORNE』は2025年にPC(Steam)、PS5、Xbox Series X|Sに向けてリリース予定で、運営型のライブサービスとして展開する予定のようだ。
そしてSharkmobはテストを行った際に得られる“プレイヤーの声”を重視しているという。「コミュニティファースト」を第一に考えており、2024年にプレイテストを行った際に得られたフィードバックから良いところの継続や悪いところの改善に務めている。実際にプレイヤーから挙がった声を反映してインベントリのUIを改良したとも語られていた。
『EXOBORNE』のプレイテストは2月12日よりSteamにて開催される。幾度となく変化する異常気象に対抗しながらスリリングな脱出を味わえる新感覚の体験を、ぜひテストにて味わってみてはいかがだろうか。