アミューズメント施設向け製品の開発・販売を手がけるexA-Arcadiaは、2on2の美少女対戦格闘ゲーム『ヴァンガードプリンセスR』について、9月10日からロケーションテストを実施すると発表した。
本テストは東京・タイトー秋葉原Heyと大阪・ゲームセンターコーハツにて9月16日まで行われる予定。本発表にあわせて法人販売が開始されたほか、10月頭以降に一般販売も予定されている。
『ヴァンガードプリンセスR』は、個人ゲーム開発者の“SUGE9”ことスゲノトモアキ氏が2009年に発表したフリーゲーム『ヴァンガードプリンセス 先陣の姫君』(参考リンク:Vector)を原作とする対戦格闘ゲームの復刻版である。
作中の登場キャラはすべて女性となっているほか、通常技から必殺技に繋げられないコンボの仕様や、代わりに存在する「サポートキャラ」を活用した独特の立ち回りが主な特徴となっている。
なお、原作の『ヴァンガードプリンセス 先陣の姫君』について原作者のスゲノ氏は2011年以降消息を絶っており、Steam版のパブリッシャー(販売元)でもある第三者「eigoMANGA社」が知的財産権の保有を自称している。
一方、exA-Arcadiaは2024年3月28日に「著作権者不明等の場合における著作物の利用」に関する裁定を文化庁に申請。正式な受理のもと利用が可能となっており、今作についてeigoMANGA社は一切関与しておらず、ライセンスアウト(利用許諾)等の取引も一切行っていないと説明している。

今回の発表によると、ロケーションテストでは『ヴァンガードプリンセス 先陣の姫君』を完全移植したオリジナルモードのほか、ストーリーモード・トレーニングモードを体験できる。
作中ではスゲノ氏が消息を絶つ前に開発していた作品『ヴァンガードプリンセス プライム(仮)』で新キャラボイスを担当していた声優・笑兵衛さんがシステムボイスに採用されているほか、縦画面での稼働を含めたいくつかの改良を施しているようだ。