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アクションRPG『インディヴィジブル』の追加コンテンツ開発中止へ。『スカルガールズ』を手掛けたLab Zero Gamesの解散状況を見てパブリッシャーが公表

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 パブリッシャー(販売元)の505 Gamesは、 Lab Zero Gamesの開発するアクションRPG『インディヴィジブル 闇を祓う魂たち』の開発を終了し、予定されていた一部コンテンツの制作を中止することを発表した。

 クラウドファンディングサイト「Indie GOGO」における一部の支援者向けリワードの制作が中止され、1万ドル以上の支援【※】をしたユーザー製オリジナルキャラクターは提供されないことに。またゲストキャラクターひとりの開発が名指しで取り消されており、今後も増えるとみられる。

※【更新 2020/10/20 15:40】 記事初版にて「1000ドル以上の支援」と記載しておりましたが、正しくは「1万ドル以上」の間違いでした。訂正しお詫び申し上げます。

 505 Gamesは現時点で返金対応は発表していないが、500ドル以上の支援をしたユーザー向けの報酬である主人公「アジュナ」のスタチューは制作を引き継ぐと伝えているこの件に関し、開発のLab Zero Gamesの公式Twitterアカウントや、同スタジオのオーナーであるマイク・ザイモン氏(Twitterリンク)は沈黙を守っている。

 なお、NIntendo Switch向けにオフライン協力プレイや強くてニューゲーム、有料DLC「Razmi’s Challenges」が10月13日(火)に予定どおりリリースされる。

 開発のLab Zero Gamesにおいては、今年9月からオーナーであるマイク・ザイモン氏に対しスタッフへのセクシャルハラスメントがあったとの告発があり、一連の不祥事によってスタジオが解散状況にあると見られていた(参考記事)。

 アニメーターのジョナサン・キム氏や、スタジオの顔ともいえるイラストレーターのKinukoことマリエル・カートライト氏など多数のスタッフが独立、ザイモン氏による報復的なレイオフがあったとの報告もあった。現時点では、スタジオからゲームを開発する能力が失われた可能性が高い。

 『インディヴィジブル 闇を祓う魂たち』の開発が中止になる一方、Lab Zero Gamesが開発を続けてきた『スカルガールズ』『スカルガールズ モバイル』は、権利を持つAutumn GamesがLab Zero Gamesの元従業員とともに、モバイル版の担当スタジオHidden Variableと協力して開発を続けることが発表済みだ。

 Kinuko氏を含む複数のスタッフは新スタジオ「Future Club」(公式サイト)を設立。『スカルガールズ』の開発にFuture Clubが関わるかはまだ発表されていないが、Future Clubは他社の権利を持つゲームではなく独自のIPを開発することを目標に掲げている(公式リリース)。

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(画像はSteam『インディヴィジブル 闇を祓う魂たち』より)

 スタジオの不祥事により、クラウドファンディングのすべての誓約をこなすことなく『インディヴィジブル 闇を祓う魂たち』。505 GamesのツイートへのリプライやSteamのストアページのレビュー欄には失望したというコメントが付いている。

ライター/古嶋誉幸

ライター
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一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros

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