ロゴやUIデザインがキマりすぎてて“良さ”がすごい。ゲーマーへの栄養を豊富に含んだ『アークナイツ』を遊んで健康になろう

ロゴやUIデザインがキマりすぎてて“良さ”がすごい。ゲーマーへの栄養を豊富に含んだ『アークナイツ』を遊んで健康になろう

栄養が豊富なゲームを遊んで健康になろう

 おいっす。ゲーミング殺人サイボーグのマシーナリーとも子よ(マントラが1677万色に光る)。私ときどきさ、ゲームを遊んでいると単に「おもしろ!」と思うだけじゃなくて「ウワ! いい栄養が含まれている!」って思うときがあるんだよね。
 例えばめちゃめちゃUIやデザインワークがカッコいい、演出がすんげえキマってる、みたいな「ゲームとしての手触り」以外のところに良さが詰まってるときだ。そういう意味でいまものすごい信頼を置いてるゲームがあるんだよね。

タイトル画面はミニマルな雰囲気だけど1日に必要な栄養素がたっぷり含まれています。

 2020年から国内で配信がスタートしたスマホアプリ、『アークナイツ』がそれだ。いろいろいま遊んでるゲーム、好きなゲームはほかにもたくさんあるけど現状「いい栄養」という意味では『アークナイツ』が突き抜けている。

 マジですげえいいんだよ。しかもその良さが右肩上がりでどんどん強くなってきている。新情報が出るたびに「うわー! すっげー!」ってなってる。そんな同作のプレイヤーがもっと国内でも増えてほしい……! ということで今回は勝手に『アークナイツ』をレコメンドしていきたいと思います。Yostarさん案件ください。頼む。

文/マシーナリーとも子


アークナイツはかっこいいロゴやUIが無限に見られて栄養豊富

 『アークナイツ』は中国のHypergryphが開発・運営しているスマートフォン向けタワーディフェンスゲームで、日本ではYostarが運営・配信を行っている。
 「鉱石病(オリパシー)」と呼ばれる感染症が蔓延した世界を舞台に、プレイヤーは製薬会社「ロドス・アイランド」前線部隊の指揮官「ドクター」に扮して鉱石病差別に立ち向かっていくのだ! まあ敵もだいたい感染者なんだけど。
 本国版は5月に2周年を迎え、日本版は4月末より「第一部完!」的な内容の第8章が配信された。つまりキリがいいので始めるのならいまが最適ってことだな。第一部の一気読みができるわけだもんな。やりましょう。

 で、『アークナイツ』のどこが栄養に溢れてるんだよって話なんだけど、なんかね……出てくるもの出てくるもの全部かっこいいしちゃんとしてる感に溢れてるのよ。

 まずメニュー画面からコレで、タップするところはたくさんあるのにゴチャゴチャしてなくてなんかクールだ。フォントと合わさった雰囲気もカッコいい。

 劇中にはさまざまな勢力・国家が登場し、そのすべてにロゴがデザインされてるんだがこれがまたかっこいい。私は『アーマード・コア』とかめちゃめちゃ好きだったのでこういうのを見るとうれしくなってしまう。

あと最近のゲームでよくある、キャラクターのスキン着せ替え機能とかもあるんだけど各ファッションにブランドが設定されてて、鑑賞するための画面開くとこうなのよ。ウワ!!!! かっこいいロゴがたくさん出てきてうれしい!!!!

 で、ブランドのロゴをタップして個別のページ開くとこうなのよ。ハァッ!?

 えぇ~~~~。カッコよ。

 スキン鑑賞ページがこんなにかっこいい必要、ありますか?いやいま実際に見てる私が「カッコよ!!!」ってなってるからあまりにも意味はあるんだけどそれにしても「かっこよすぎないか?」「それっぽすぎないか?」と思わされる。

 かっこよさが過剰では? という不思議な心配が顔を出してくる。こういう「そこまでかっこよくする必要なくない?!」みたいな心配が無限に出てくるのがこのゲームで、例えば期間限定イベントとかもいちいちカッコいいのよ。

 これ全部期間限定イベントのメニューなんだけど見ての通りなのよ。要は全部「出撃する」とか「報酬をもらう」「お話を読む」みたいなことが書いてあるメニューに過ぎないんだけど見事に毎回魅せ方が違ってるし、それによってプレイヤーが得られる体験の質感とかもなんか違ってきててすごいのよ。アレだ、アレ。UX(ユーザー体験)。UXが優れている。それっぽいこと言いました。

 私が最初に「エッ!? もしかしてこのゲーム……めちゃめちゃデザインがカッコいいのか!?」って思った最初の体験が、上にもメニュー画面載せてる「洪炉示歳(エンシェントフォージ)」ってイベントで、もうメインメニューからイベントメニューに飛ぶだけでシビれたのよね。

 ちょっとしたモーショングラフィックなんだけど開いた瞬間「ワッ……!」って衝撃が走った

 ストーリーを読むための画面も映画のチケットを模しててめちゃめちゃかっこいい。っていうか「ストーリーを読む」ためのボタンにフィルムがあしらわれてるのがもう良すぎませんか。
 こんな感じで本作は「こういうジャンルのゲームだからメニュー表記とかがこういう感じになるのはお約束なんで……」みたいなのを極力廃して、『アークナイツ』の世界に浸れるようにものすごい気を使っているんだよね。

没入感あふれるフレーバーテキストの読ませ方

 で、またメニュー画面貼るんだけどここも気ぃ遣いがいろんなところに見られるよね。たとえばスマホゲームのご多分に漏れず本作もスタミナ制を採用していて、ゲームを遊ぶのにはステージごとに設定された数値を消費していくんだけど、そのポイントの名前が「理性」なのね。

 戦うキャラクターたちのスタミナを消費したりとか、ナンタラポイント的なものを消費するのではなく、あくまで作戦の指揮官であるプレイヤー=ドクターの理性が削れていくという表現になっている

 ちなみに理性を回復させるアイテムには芥子(けし)が含まれているらしい。いろいろ邪推してしまうけど気のせいです。ケシの実とか食うでしょみんな。

 運営型スマホアプリを遊ぶ者ならみんなが大好きな、ガチャを回したり有料アイテムを買うための「石」。これらも物語の根幹を担う「鉱石病」の感染源であるというフレーバーが載せられていて、ただの「課金して得られるもの」以上の存在感を与えることに成功していてすごい。

 このアイテムでガチャを回せるのも、「人を呼び込み、雇うだけの価値がある」という理由付けがされているし、そうした文脈があるからこそ物語的にも「アレはなんか便利だけどすげえ危険なものなんよ」と語られるだけに終わらず「確かに……いつも課金して買ってるもんな……」というユーザー体験に基づく説得力が生み出されていてすごい

 ほかにもゲーム内でレベルアップなどに使う通貨が「シナリオ内で滞在している都市の通貨」だったり、経験値アイテムが「戦闘の記録を収めた映像メディア」だったりといちいちアイテムに付与されたフレーバーがおもしろいし、「これはゲームでよくあるいつものアレです」という逃げ方を一切してないのがすごく好感が持てるんだよね。

 ちゃんと「これはこのアークナイツという作品世界内でこういうポジションのアイテムです」という重みがいちいちあって、アイテム倉庫を眺めて読んでるだけでもすごく楽しい。これは簡単なようでなかなかできないことだぜ。

 「人事」からはキャラクターの強化やスキンの着替えなどを行うことができるほか、キャラクターの素性を読むことができる「プロファイル」が存在する。

 これがまた読み応えがあり、身長・体重や出身のほか、医療部が記した健康診断の結果や人事部が書き記した面談の記録などが書き記されている。これだけでも「うーん実際に資料室でみんなの書類を眺めてるみたいだなあ」的な気分があって割と楽しいんだけど……。

 興味深いのは内容が深くになるにつれ、仲間にしたてでは読めない項目があるところ。読むためにはキャラクターを運用し、親愛度を上げなければならない。
 まぁ「育てないと読めないプロフィールが存在する」なんてのはこの手のゲームではぜんぜん珍しくない。それこそ『アイドルマスターシンデレラガールズ 』とか『ウマ娘』とかでもあるもんね。だけど……。

 興味深いのは一部のプロファイルにて「権限記録」という前置きが書かれていること。
 それらの内容は決まってやたらと不穏な内容で、過去、プレイヤーの見ていないところで置きた事件や、「これから何かが起こる」ことを示唆するようなものが書かれており、単なる興味深さとは異なる、ちょっとゾッとするような感覚を覚えるものもある。

 中にはプロフィールの一部が黒塗りにされていたり……

 あまりにも不自然な箇所で途切れた文章なんかもあって、想像を巡らすとなんだか薄ら寒い気分になる!これさ、この語り方さあ。アレそっくりなんだよね! インターネットのちょっとゾッとする話が好きな人類ならみんな読んだことあると思うんだけど、『SCP財団』の書き方にすごく似てるの!

 この物語の語り方については「この手があったかあ〜!」って驚かされた。んで、この前もって語られた謎のエピソードが、忘れたころに新イベントとかで語られることもあるのがまたたまんないんだよね。いろいろうまいゲームだよホントに。

シナリオも陰鬱で最高! ただし序盤はちょっと忍耐が問われるかも

 と、こんな感じでとにかくあらゆるところに気が使われていて本当に遊べば遊ぶほど「いい栄養」が摂取できてめちゃめちゃいいゲームなんだけどさ『アークナイツ』。当然欠点もあるにはあって……メインシナリオ序盤の出来が正直あまりよろしく無いのよね。
 なんかテキストが「無理やり地の文を使わずにキャラクターに解説させてる!」みたいな感じで違和感あるんだよな~~。展開も敗走から始まるため、序盤はなかなかストレスが溜まるかもしれない。

 ただ、5章以降はテキストの質も急激に上昇し、物語自体もカタルシスに溢れ、群像劇としてかなりボリュームあるものになってたりでアツい。そこにたどり着くまでかなりのプレイ時間を強いられるのがちょっと厳しいかもしれないけど、ぜひ頑張ってほしい

 ただマジでそこまで乗り切ればメインシナリオものすごくおもしろいし期間限定イベントも「こういうパターンもアリかぁ~~ッ!!」って唸るようなサイドストーリーがバンバン出てきていちいち舌を負けるのでマジでおすすめしたいッス。
 第8章のPVとかあまりにもカッコよすぎて初見時拍手しちゃったからね。

第8章PV。当然未プレイ者にとってはネタバレなんだけどどうせ未プレイならなにがネタバレなのかもわからないので、見て「ウオーッ! かっこいい!」ってなればいいと思う。椎名豪作曲のテーマ曲がまた震えるほどかっこいいのんな。

一部の期間限定イベントは消費アイテムを用いることでシナリオを読むことが可能なので、こちらで遡ることもオススメしたい。マシーナリーとも子がとくに好きなのは「ウルサスの子どもたち」です。

「ウルサスの子どもたち」アニメPV。やたら明るいBGMとセリフに反してやたら不穏な映像が光る名PV。シナリオも実にアークナイツすぎてぜひ読んでほしいイベント

 全体的に陰鬱な内容ではあるし人はバンバン死ぬしひどいときには女の子の焼死体とか出てくるし勝っても負けてもどちらも幸せになれない! みたいなシナリオが多いんだけどもだからこそ彼らがもがき苦しむ姿は愛おしいみたいな良さがあるのでどのお話もオススメです。

 ごめん嘘ちょっと大げさに言った。たまには明るいワイワイキャピキャピシナリオもあります。本当です。信じて……。

ドクター、まだ休んじゃダメですよ

 まあまあまあ、そんなわけで『アークナイツ』いま激推しのコンテンツなわけなんですよ。ガチャもそれほど渋くない+ゲーム中にガチャを回せるリソースがふんだんに手に入る+期間限定ガチャが1年に2回くらいしか無い+サブスク課金が610円/月と安い……という具合で懐に優しいのもうれしいところ(どっちかというとキャラガチャより育成リソースの確保に苦労するゲームなんだよね)。

 その割に毎回やたら凝ったPVとかアニメとか作ってくれたりでやたら福利厚生が手厚いんだよね……。よくスマホアプリだと「俺達の課金で○○が建った~!」みたいな言われ方してるのを見るけど、『アークナイツ』については「別にそんなに課金してないんだけどどこからそんなに広告費出てくるんですか?」って不思議になっちゃう。よほど本国でヒットしてるんだろうか!?

※なんか一周年のときとかしれっとYouTubeで10分もあるアニメを急に公開してきたりして怖いです。私達そんなに課金してないよ!?

 そんなこんなでこれからもやたら骨太な展開を見せてくれそうな『アークナイツ』、マジでおすすめです。やって栄養摂取して健康になりましょう。
 あと言い忘れたけどタワーディフェンスゲーム部分の難易度はときどき血管がブチ切れそうになるくらいけっこう難しいです。それでは……。

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『アークナイツ』をプレイして分かった“完璧すぎる世界観” ― そもそも“ガチャから人間が出てくる”ことが謎だった

 2019年の6月ごろの話だろうか、海外ゲームを調査することを仕事とする友人から「『明日方舟』(日本名 アークナイツ)の世界観が完璧すぎるから遊んだほうがいい」という連絡が届いた。

 当時、気になったので海外版で遊んでみたのだが、残念ながら言語の壁に阻まれてその世界観がわからなかったのだが……先行プレイレポート で遊んでみて初めてその意味が分かった。

 『アークナイツ』は、病的なまでに世界観にこだわった美しいゲームで、それだけで遊ぶ価値がある。そういった作品なのだ。

著者
殺人サイボーグVTuber。『アイドルマスターシンデレラガールズ』の池袋晶葉ちゃんにドハマりし、彼女のファン・担当Pを増やして総選挙での投票数を増やし、ボイスを実装してもらうために暗躍中。日夜動画を更新したりマンガを書いたり小説やWeb記事を書いたりしている。この記事を読んだら池袋晶葉ちゃんに投票してね。
ポータルサイト:https://www.machinery-tomoko.com/
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