歩き、戦い、謎を解く。リアル渋谷を冒険する『新すばらしきこのせかい』の街歩きイベントが開催中。街全体を使った「フィールドウォークRPG」は主人公気分に浸りまくれる

 スクウェア・エニックスが仕掛ける、9月17日より開催中の新たな街歩きイベント「新すばらしきこのせかい」×「FIELD WALK RPG」。本イベントは、2021年7月に同社から発売されたアクションRPG『新すばらしきこのせかい』の世界観をベースに、ゲームの舞台でもある渋谷の店舗を巡っていきながらミッションをこなしていくというリアルイベントとなっている。

 同社のライブインタラクティブワークス事業部では、これまでも「ナイトウォーク」シリーズなど、夜の空間を歩くロケーションビジネスなどを展開していた。昼間に楽しめるリアルタイムイベントとして誕生したのが、今回の「新すばらしきこのせかい」×「FIELD WALK RPG」というわけだ。

 すでに開催中のイベントではあるが、メディア向けの体験会に参加することができたので、本稿ではその模様をレポートする。

文・取材・撮影/高島おしゃむ


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 スクウェア・エニックスといえば、『ファイナルファンタジー』『ドラゴンクエスト』などに代表される、有名RPGを数多く輩出しているメーカーである。ゲームの殻を破り、「本当にRPGをやろう」という発想から「FIELD WALK RPG」という企画が生まれたそうだ。

 ちょうどそのタイミングで発売が決まっていたのが、『新すばらしきこのせかい』。渋谷が舞台のゲームであることから親和性はバツグンで、一緒に取り組んでいこうということになり、プロジェクトがスタート。プロトタイプが動き出したのは、今年の3月だ。2021年5月ごろから実際に開発が開始され、この4ヵ月ほどのあいだにイベントで利用する施設との交渉などが行われている。

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 本イベントは東京アニメセンターとコラボレーションしているのだが、その運営会社である大日本印刷とリレーションを組むことができたことから他施設の紹介などをしてもらい、最終的に渋谷駅周辺の17施設が参加するという大規模なものになった。

 『新すばらしきこのせかい』では、スマホがゲーム本編にてキーになっているが、本イベントでもスマホにインストールしたアプリの指示に従い、イベントに挑戦していくことになる

 あらかじめダウンロードしておいた専用アプリに購入したチケットを登録し、名前などを入力すればスタート準備は完了。ちなみに、イベントにはひとりから最大4人まで同時にゲームに参加することが可能だ。ひとりで好きなところを回るのもよし、みんなでわいわい言いながらミッションに挑んでいくのもよしというわけである。

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ツイスターズたちと力を合わせてノイズを殲滅!

 アプリが開始されると、最初に渋谷マルイの8階にあるアイテムをスキャンするように指示される。実際にその場所に訪れたあと、設置されているパネルから同じアイテムを見つけてスキャンすると、いよいよリアルワールドを舞台にしたRPGの幕が上がる。

 渋谷マルイで体験するのは、いわばゲームのチュートリアルのようなものだ。最初に、設置された3人のツイスターズのメンバーに話しかけるのだが、このときにスキャンボタンを押してパネルのQRコードを読み取っていくことになる。このように、進行するための基本的な仕様などを違和感なく学んでいくことができる。

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アプリの指示に従いQRコードをスキャンすると、ミッションが開始される。

 本イベントには、『新すばらしきこのせかい』の半数ほどのキャラクターが登場するそうだが、基本的にすべてフルボイスで音声が流れるようになっている。臨場感が高まるこの仕様によって、自分が主人公となり、ツイスターズのメンバーたちと冒険しているかのような気分を味わえるのが大きな特徴といえる。

 ボイスは、いずれも新規で収録されたもので、シナリオもイベント用に描き下ろされている。また、描き下ろしのイラストも使われており、もはや『新すばらしきこのせかい』の外伝といってもいいレベルかもしれない

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スキャンボタンを押すと、なにやらウニウニした不思議な映像がカメラ越しに見える。QRコードに近づけると、すぐに認識してキャラクターの会話を楽しむことができる。
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会話以外にも、選択肢がときおり出現する。

 ツイスターズとの会話が終わると、ゲームマスターのシイバが登場。指定されたQRコードをスキャンして、ノイズを全滅させていくことになる。

 ノイズを表すアイテムは、黄、青、赤の3種類が用意されているのだが、じつは参加者によって対象となるノイズの色が異なるようになっている。密にならないように配慮されており、ソーシャルディスタンスを保つ工夫が施されているのだ。

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どの色のノイズを読み取るかは、人によって異なる。プレイ中に色が変わることはないため、黄色なら黄色いノイズを探して読み取ろう。
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どの色のノイズを読み取るかは、人によって異なる。プレイ中に色が変わることはないため、黄色なら黄色いノイズを探して読み取ろう。
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ノイズを読み取るとバトルスタート。最初はオートで戦闘が行われる。
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見落としがちだが、渋谷マルイ8階のミッションをクリア後、再び同じ階のキャラクターパネルをスキャンすると、新たなセリフを聞くことができる。お見逃しのないように。

 渋谷マルイの8階にいるノイズを全滅させると、つぎは「5階にいる死神と話せ」と指示が出る。5階でもノイズを全滅させていくのだが、ひとつ違うのは敵の弱点を推測し、倒せるバッジを持っているキャラクターを選んで戦う必要があることだ。

 敵の弱点は敵の周りにいる参加者から情報が得られるほか、敵の見た目からも判断可能だ。柔らかそうとか空を飛んでいるとか、 動きが速いかどうかなど、 敵の弱点とバッジの個性を照らし合わせながらバトルに挑んでいくことになる。

 間違った選択をするとチームHPが減ってしまうが、こちらは近くにあるハンバーガーショップをスキャンすることで回復させることが可能だ。無事指定されたノイズを倒すと、渋谷マルイでのミッションは完了となる。

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渋谷マルイの5階に移動し、死神のパネルをスキャンすると新たなミッションが指示される。
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敵の見た目と、所有しているバッジの効果から攻撃するキャラクターを選んでいく。
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間違った選択をするとチームHPが減ってしまう。減った体力は、ハンバーガーショップのパネルをスキャンして食事することで回復できた。

キャラクターたちの会話が楽しめる「EXミッション」と「道中ボイス」

 「新すばらしきこのせかい」×「FIELD WALK RPG」では、メインとなる「ストーリーミッション」のほか、キャラクターたちのスペシャルトークや隠しボスとの対戦などが楽しめる「EXミッション」も用意されている。「ストーリーミッション」は、渋谷マルイからスタートし、渋谷モディ、渋谷ロフト、MAGNET by SHIBUYA109の3店舗を巡っていきながら、ラスボスがいる場所のヒントを集めていくことになる。渋谷マルイ以降の3店舗については、好きな順番で挑戦が可能だ。

 「EXミッション」は、ラスボス挑戦後はプレイ出来なくなるが、必ずしも体験する必要はなく、より深くゲームの世界を楽しみたい人に向けたコンテンツとなっている。「EXミッション」のひとつにハチ公があるが、アプリでスキャンすることでクイズやキャラクターたちの会話を楽しむことができる。

 余談だが、街にあるオブジェクトは季節によって装いを変えることがある。そのため、スキャンがしっかりと機能するのか心配になるかもしれないが、そこは安心してほしい。たとえば、今回の体験会が行われていたタイミングは選挙が近かったことから、ハチ公にタスキがかけられていた。このように、予期せぬ状態になっていることもあるため、ある程度甘めに認識機能が調整されているのだ。

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「EXミッション」のひとつであるハチ公。このように、タスキがかけられている状態でも認識することができる。

 もうひとつユニークなポイントが、「道中ボイス」だ。基本的に屋内でミッションをこなしていくことがメインとなるのだが、移動中にアプリを起動していると特定の場所に近づいたときにキャラクターが自動で話し始める。「道中ボイス」は全部で7ヵ所に設定されているので、どこで流れるのか探すのも楽しみ方のひとつとなっている。

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GPSで場所を認識して、「道中ボイス」が流れる仕掛けも。

異なるゲーム性が楽しめる「ストーリーミッション」

 渋谷マルイ以降の「ストーリーミッション」は、プレイヤーが好きに回ってかまわないので、今回は渋谷ロフト、渋谷モディ、MAGNET by SHIBUYA109の順に回っていくことにした。

 まずは渋谷ロフトから。こちらでは、全11種類あるアイテムの中からランダムで選ばれた6種類のアイテムを店舗内の売場から探し、QRコードが描かれたアイテムを見つけ出すことになる。簡単にいうと「ウォーリーをさがせ!」のような宝探しゲームのようなものなのだが、これがなかなか難しい。

 渋谷ロフトはフロアごとに異なる商品が販売されているが、指示された階に行ってリアルにマップを見ることで、アイテムのある場所の見当を付けることはできる。しかし、お目当てのアイテムがコップだった場合、フロアのあちらこちらにコップがあるため、アイテムを見つけるのに苦労することも。

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渋谷ロフトでは、指定された6つのアイテムをリアルな売場の中から見つけていく。
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コップが売られているフロアだが、これ以外にもまわりに多数コップがあるため、見つけるのは至難の業だ。
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写真中央にあるのが、目的のアイテム。このように、さらりと風景に馴染んでいることが多い。

 無事6つのアイテムを集めることができると、バッジが手に入る。バッジを駆使してノイズに勝利することで、ラスボスのいる場所に繋がるヒントがもらえるのだ。

 ちなみに、渋谷ロフトに限った話ではないが、お店の中を見ている途中でついつい欲しいものを見つけてしまい、冒険はいったん小休止し、買い物をはじめる参加者も少なくないとのこと。イベントとして単に人の流入を増やすだけではなく、店舗側の売上げにも繋がる施策となっているようだ。

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 渋谷モディでは、7階に現れた強力なボスを倒すためにバッジの入手が求められる。

 バッジを手に入れるべく、まずは失恋で悩んでいる女の子の悩みを解決していくことになる。館内を探索しながらヒントを集めて無事解決すると、主人公のリンドウが新たな力を得てボスに挑めるようになるのだ。

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ミッションを進めるためには、女の子に場所を移動してもらう必要があるのだが……。

 ちなみに、渋谷モディ2階にある東京アニメセンターのレジカウンターでは、参加特典として限定描き下ろし缶バッジがもらえるので、そちらも忘れずにゲットしておこう。

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描き下ろしイラストの缶バッジも参加者特典として用意されている。

 ここまでは、店舗内に設置されたQRコードをスキャンすることでミッションを進めてきたが、ひと味違った試みが行われていたのがMAGNET by SHIBUYA109だ。

 こちらでは、店舗内に実際に描かれているアートをスキャンしてスタンプを集めていくことになる。『新すばらしきこのせかい』の序盤に似たようなミッションがあったが、まさにそれをリアル店舗で行うといった感じだ。そうしたこともあってか、ゲームの世界観にもかなりマッチしたものになっており、このために描かれたアートなのかと勘違いしたほどである。

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クボウをスキャンすると、目的のアートを探すミッションがスタートする。
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アプリに指定された場所でアートを探していくのだが、この認識精度がすばらしく、別の意味で感動させられた。
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フロアマップは、階数のタブをタップすると切り替え可能で、スキャンするアートの場所がわかるようになっている。アートを集めていくと、異なる表情のクボウのスタンプが押されていくのも面白い。

 MAGNET by SHIBUYA109の7階にあるフードコートでは、「死神チャレンジ」と題した特別メニューが提供されている。チャレンジと名付けられている通り、いずれのメニューもかなりエッジが効いたものばかり。

 たとえば、「スペシャルUSキングバーガー特別セット」は超ビッグサイズのハンバーガーで、ひとりで食べきるには大きすぎるサイズとなっている。そのほか、「ウルトラ激甘黒糖タピオカミルク」は超甘いタピオカなのだが、それだけではなくこちらも量が多めだ。

 「激すっぱ唐揚げ」は、レモンをかけるとびっくりするレベルですっぱくなる唐揚げで、「激辛水餃子」はあとから徐々に辛さが伝わってくるといった感じである。フードコートのテーブルにはゲームに登場するバッジのデザインなどが描かれており、こちらも注目してほしいポイントとなっている。

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コラボメニューの「死神チャレンジ」。いずれも挑戦のしがいのあるように、味やサイズが特徴的だ。
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フードコートのテーブル。『新すばらしきこのせかい』に登場するバッチのデザインで美しい。

キャラクターといっしょに冒険して歩き回る感覚を体験してもらいたい――プロデューサーインタビュー

 ということで、この日の取材に付き添っていただいたスクウェア・エニックス ライブインタラクティブワークス事業部 プロデューサーの渡辺優氏に、「死神チャレンジ」のメニューを摘まみながら話をうかがってみた。

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株式会社スクウェア・エニックス ライブインタラクティブワークス事業部 プロデューサー 渡辺優氏。

――「死神チャレンジ」のコラボメニューはどのように決まりましたか?

渡辺氏
 グルメコラボをしたいとお伝えし、店舗さんのほうで選んでもらいました。名前負けしないように「デカ盛りや辛さにインパクトがあったほうがいいのでは」とアイデアを出し合いながらメニューを作っていただいています。

――プロデューサー的はイチ押しのポイントはどこでしょうか?

渡辺氏
 家庭用ゲームと現実がリンクした遊びは、なかなかありませんよね。本イベントではそこをしっかりやろうと考え、等身大のキャラクターパネルを作っています。渋谷ロフトでコップ売場を探すなど、現実世界で主人公になった感覚を味わっていただくことを目標にしていました。

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――渋谷ロフトのカードを置く場所はどのように決めたのでしょうか?

渡辺氏
 どこなら設置できるかなど、施設側の担当者さんと話し会いながら決めていきました。MAGNET by SHIBUYA109では、「もともとあるアートを使うのがおもしろいのでは?」と提案をいただいて、「じゃあ、どこどこのアートを使おう」と決めていったんですね。

 デジタルの場合、「このマップにあるアイテムをこれにしよう」と制作側の意向だけで決めることができますが、リアル店舗と連携しているため、消防法的に設置が難しかったり、売場が変更になる場所も出てきたりします。そこで、何往復もしながら調整を繰り返してコンテンツを作っていきました。

 渋谷ロフトでは11種類のうちからランダムで6種類のアイテムが選ばれて見つけるというものでしたが、最初は12種類だったんです。渋谷ロフトと現地調整する中で11種類に変わったという経緯がありまして(笑)。お蔵入りになってしまった幻の12種類目があるんです。

――リピーターの方もいらっしゃると思うのですが、その場合、前回のプレイ状況などは反映されるのですか?

渡辺氏
 まっさらの状態で新たにゲームを遊ぶことになります。そのため、渋谷ロフトのアイテム探しも完全にランダムです。アイテムによってキャラクターのセリフが異なりますので、コンプリートを目指すにはかなりの運が必要ですね(笑)。

――では、運要素としては渋谷ロフトがいちばん大きいと?

渡辺氏
 そうですね。それ以外の場所では、基本的にゲーム体験は変わりません。「謎解き」といってしまうと難度が高まったり、「難しそうだからやめておこう」という方も出てきたりします。そのため、難度はかなり低く設定し、どちらかというとキャラクターといっしょに冒険して歩き回る感覚が体験できるようにしています。

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――オペレーターがいらない工夫もされていますよね。

渡辺氏
 「どこに行けばいい」、「何をすればいい」ということは、アプリ側でつねにアナウンスされるように心がけています。マップのようなものを作って用意したのも、視覚的にわかりやすくするためです。

 「渋谷を歩いてまわる」ということを考えなければすべてソフトウェアで作れますし、デジタル上、スマホ上で完結しますよね。本イベントはデジタルとリアルの融合のバランスがすごく大事で。アプリのテストプレイを会議室だけで試すのと、実際に現地でやってみるのとでは、まったく体験が異なるわけです。リアルでテストプレイを行うことで「ここに設置する必要がある」、「本当はここに置きたいけど場所的にダメだ」というものが見えてきて。そのあたりは試行錯誤の繰り返しで、マップが書かれた冊子を用意する必要性も、そういったテストプレイの中で感じました。

――そういった知見、作り上げた仕組みを別の機会で利用される予定はあるのですか?

渡辺氏
 決まっている情報としてはありませんが、ゲームやアニメとの親和性は高いと思っているので、好評であれば第2弾、第3弾とやっていきたいなと思っています。つぎは東京ではないもしれませんし、街ではなくて商業施設やテーマパークで行うかもしれません。「新しい遊びとして広げていきたいよね」と、チーム内では話し合っています。

――なるほど。本イベントに期待されている方へ、最後にひと言お願いします。

渡辺氏
 『新すばらしきこのせかい』というたいへんおもしろいゲームがあって、それをベースに本当の渋谷でリアルに冒険するという体験を作りました。自分が主人公になれる、唯一無二の体験が渋谷で味わえます。イベント開催期間中に、ぜひお越しください。

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 街歩きイベント「新すばらしきこのせかい」×「FIELD WALK RPG」は、11月23日まで開催中だ。まだまだ日程に余裕はあるが、1日だけで回りきるのは難しいだろう。実際、今回の体験会も説明を受けながら4つの施設を回るのに、2時間半ほどの時間が掛かった。イベントに参加する場合は、そのあとに予定を入れず、時間的な余裕を持っておくといいだろう。

 いずれにしても、ゲームの世界をリアルな渋谷で体験できるというのは、かなりすばらしいことである。『新すばらしきこのせかい』のファンならずとも、ぜひイベントに挑戦してもらいたい。

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