『遊戯王 マスターデュエル』の「ソロモード」で召喚方法を学ぼう
ちなみに、『遊戯王 マスターデュエル』の「ソロモード」ではこれらの召喚方法を実際にデュエルをしながら学ぶことができます。
「ソロモード」でもエクストラデッキが光るなどのアシストはあるんですか。
もちろんあります。また、普通のデュエルとは違ってコンピューターとの対戦なので持ち時間を気にせずじっくり召喚に慣れていくことができます。
僕もさっそく触ってみましたよ。レンタルデッキも使えるから、始めたばかりでもとっつきやすいのはありがたいですね。
実際にソロモードをやってみて、ルールはわかりました?
細かいところはまだまだですが、「これはエクストラデッキから強いモンスターを召喚するゲームなんだな」ってことは理解できました。
毎ターン通常召喚できるのは1体までだけど、強いモンスターを召喚するには召喚素材となるモンスターをたくさん並べないといけない。だから特殊召喚が強いんだなーと。
だいたいあってますね(笑)。
さっき僕からは説明しなかった融合召喚や儀式召喚も、ソロモードでデュエルをしながら学ぶことができたと思いますがどうでしたか。
両方とも召喚するのに魔法カードを使う面白い召喚方法でした。召喚時の演出が派手でかっこよかったですね。
特に儀式召喚はいい味だしてますよねー。
あとCPUが手強くてビックリしました。
ほかのDCGでもソロモードみたいなものってありますけど、だいたいは簡単なチュートリアルになっていることが多いので。
経験者の自分でも、連敗しました(笑)。
レンタルデッキと持ち込みのマイデッキで報酬が変わるので、本当に歯ごたえありますよ。
ゴールするとシークレットパックが解禁されて、上のルートではジェムも貰えるので、気になるデッキがあったらすぐ開封できるのもいいと思います。
ソロモードを全部クリアするころになったら、もう『遊戯王 マスターデュエル』に慣れてるものですかね。
そうですね。全部ではなくても、真ん中のルートを一通りやれば特殊な召喚方法は全部出てきますしいろいろな召喚ができて楽しいと思いますよ。
いきなりランクマッチに潜るよりは、まずは歯ごたえあるソロモードをやったほうが身につきやすいかもしれないですね。
期間限定イベントはレンタルデッキでも参戦できるのがありがたい
ちなみに、2月には『エクシーズ フェスティバル』というイベントが開催されていました。
「エクストラデッキにはエクシーズモンスター以外採用できない」というルールだったんですけど、普段見ないデッキも見れて面白かったです。
へー。あっ、レンタルデッキもあるんだ!
そうですね、だから初心者でも参加できました。
報酬でジェムもけっこう配られたので、最初はレンタルデッキで、後半は自分のデッキを組んで参加することもできましたね。こういうイベントで召喚方法に慣れるのもアリだと思います。
あと、ただ「エクストラデッキをエクシーズモンスターに限定する」だけじゃなくて、専用のリミットレギュレーション(禁止制限)を用意していたのはすごいと思いました。かなり気合が入ってますよ。
1万枚のカードプールがあるのに、イベントのためにわざわざレギュレーションを!? それってけっこうスゴイのでは?
これを毎イベントごとに作ってると思うと本当にとんでもないですね(笑)。
ちなみに、現在開催されているイベントはレアリティがNとRのカードしか使えない「N/R レアリティ フェスティバル」です。
おお! ぜんぜん知らないカードが出てきそうで面白そうですね。
NとRのレアリティのカードだと突破が難しそうなカードは規制されてますね。経験者の視点からしても、かなり納得のいく調整だと思います。「エクシーズ フェスティバル」以上に多彩なデッキと出会う機会が多いと思います。
他カードゲームプレイヤーコントくんへのオススメデッキ
僕、ハンデスや打ち消しみたいな妨害を多用して、相手を締め上げていくようなタイプのデッキが好きなんですよ。
『遊戯王 マスターデュエル』なら、そういう戦術が好きな人にはどんなデッキが合いそうですかね?
デッキタイプでいうと、パーミッション【※】でいいですか?
※パーミッション
相手の除去や脅威を打ち消しなどでしのぎつつ、軽くて優秀なモンスターを展開して攻撃するデッキ。相手は「これ、通りますか?」とパーミッション(許可)を得ながら戦うことになるためこう呼ばれる。
パーミッションとかがそれっぽいですね。
本当に【パーミッション】って呼ばれるデッキもありますが、今の環境ではちょっと厳しいところがあって……となると、『崇光なる宣告者』(アルティメット・デクレアラー)ですかね。
天使族を1枚手札から捨てる代わりに、相手のあらゆるカードを無効にして破壊します。
完封系のやつなんですね。へー、ふーん……いいじゃないですか。
この『崇光なる宣告者』を召喚できるデッキ、組んでみようかな。
初心者にオススメのデッキ=少ないカードでエースが出るデッキ
さっきオススメしてもらった『崇光なる宣告者』は扱うのが難しいカードなんですか?
カードはそこまでですが、デッキが難易度高めだと思いますね。簡単に言うと、手札2枚から『崇光なる宣告者』にたどり着けるルートが20種類ぐらいあります。
このカードからあのカードがサーチできて、このカードからあのカードが出せて……っていうパターンがたくさんあるということですか。そりゃたしかに大変かもしれない。
そうですね。強いんですけど、だから難しいというか。
逆に初心者にも易しいデッキは?
「少ないカードで簡単にエースモンスターにつながるデッキ」になりますかね。
それはたしかに。でも正直どのモンスターがエースモンスターなのか、あんまりピンときていなくて、デッキの主力となるモンスターってことですよね。
そうですね。たしかにどのモンスターがエースかと言われる難しいのですが、デッキの主力となるカードという認識で大丈夫かと思います。
あと、一概には言えないのですが、『遊戯王 マスターデュエル』ではエース級のモンスターに迫力のある召喚演出が追加されていて「何か強そうなモンスターが出てきた!」と分かりやすくなっているので、これも判断基準にしてもいいかもしれません。
確かにソロモードでも強そうなモンスターが召喚されたときに演出があったなー。そういうカードは強力な効果を持っていないか注意深く何回も確認しちゃいました。
それ、デジタルカードゲームならではのとても大事な癖だと思います(笑)。
なので、召喚演出と共にエースモンスターが頻繁に出てきてくるデッキを使用するのがありなのかなと思います。
あと、「同じストラクチャーデッキを3つ買って組み合わせる」という組み方は本当にオススメです。
前の記事でもオススメしてましたけど、それってなんでですか?
キーカードがひととおり揃っているのにくわえて、多少強弱はあれど、ストラクって相性の悪いカードが入ってないんですよ。
3つ買うと、1枚刺しのカードも揃うってのもあります?
それもありますし、特に強いURとSRが確実に手に入るのもいいですね。あとは最初ストラク1本で遊んでいると、「これ強いなー、これは使いにくいなー」ってのがなんとなくわかってくると思うんですよ。
そう思ったら「弱いカードを減らして、強いカードを増やす」ことができるんです。
なので、ストラク複数買いはありですね。さっき言った簡単にエースモンスターに繋がるデッキという意味でも、『リ・コントラクト・ユニバース』なら、「レベル4を並べてランク4を作るデッキ!」というデッキコンセプトもわかりやすいと思うのでオススメです。
ほかにも『エクシーズ フェスティバル』から販売された『レイジ・オブ・サイファー』もいいと思います。
こちらは「とにかくレベル8のモンスターを2体並べて、大型エクシーズモンスターを出す!」というパワー系のデッキです。
コンセプトはわかりやすいけど、「レベル8モンスターを2体」って、まずそこを並べるのが難しくないですか?
ところが、このデッキには「効果で自分のレベルを8にできるカード」がいくつも入ってるんですよ。
こちらも「レベル8のモンスターを並べて、ランク8を出すデッキ!」っていうエースの出し方が決まっているのでわかりやすいかと。
「なんでもいいからレベル8を2体」。それはたしかにわかりやすい!
エースへのアクセス手段が多いデッキのほうが強いのは間違いないですが、必ずしも「強いデッキ=初心者向け」ってわけではないので。
とりあえず、エクストラを使いたい場合は【エクシーズ召喚】がオススメです。使いたいエクシーズモンスターを決めて、同じレベルで特殊召喚できるモンスターを入れれば出せるので。
ロマンあるリンク召喚とシンクロ召喚
エクシーズ召喚のオススメデッキはわかったので、リンク召喚やシンクロ召喚のオススメも聞いてみたいです。
リンク召喚やシンクロ召喚って位置を考えて並べたり、特殊召喚しまくるデッキになるので……無闇に初心者に勧められる召喚方法ではないんですよね。
シンクロ召喚では、ほかにも素材が名指しやカテゴリで指定されていることも多いです。
なので、特にシンクロとリンクの場合は「使いたいエース」を決めてデッキを組むのがいいと思います。
たしかに、適当にエクストラデッキに入れても出せる気は全然しないですね。やっぱりエースを出すためのデッキを用意しないと。
でも、逆に使いたいエースさえ決まっちゃえば、それを出すためのカードを詰め込めばデッキが完成すると考えると、けっこうデッキも組みやすいかもしれないですね。
そうですね。召喚方法が難しいシンクロ・リンクモンスターも特定のカードと組んであげることで意外と出せますし。
『遊戯王 マスターデュエル』では1万種類以上のカードや世界中のデュエリストが作成したデッキをデータベースから検索できるので、そこから使いたいカードを探してデッキを組む手がかりにしてもいいかもしれません。
やっぱりカードの効果を見て「こいつ強くない?」と思うと使ってみたくなりますよね! 使いたいカードがあるとデッキを組むモチベーションにもなりますし。
いまはエクストラデッキを活用するのが主流なので、自然とそうなりやすいのも魅力のひとつかもしれませんね。
それじゃあさっそく、『遊戯王 マスターデュエル』で「ストラク3個」から始めて……
ゆくゆくは『崇光なる宣告者』デッキを回せるようになりたいですね。がんばるぞ!
さて、本稿では「『遊戯王OCG』だけ知らないカードゲーマー」と「『遊戯王OCG』を10年やってるプレイヤー」の双方の視点から『遊戯王 マスターデュエル』というカードゲームの面白さについて語ってみたが、いかがだったろうか。
他のカードゲームと違って「コストの概念が存在しないこと」によって、『遊戯王OCG』はその独特でエクストリームなデュエルが味わえるプレイフィールとなっている。そこから全体除去、打ち消しやハンデスといったカードゲームによくある概念の価値もかなり変わったものとなっているのが面白い。
また、最後に触れたように「使いたいエースカード」を軸にしてデッキを組みやすいというのは、他カードゲームプレイヤーにとっても嬉しいポイントだろう。
この記事を読んで、いままで『遊戯王OCG』に興味はあったけど手を出してなかったな……という方もぜひ『遊戯王 マスターデュエル』でデビューしてみてはいかがだろうか。