株式会社セガは12月17日、『龍が如く 維新! 極』のメディアおよびインフルエンサー向け試遊会をセガ本社にて開催した。
同作の試遊会は「東京ゲームショウ2022」でも実施されていたが、この度の試遊会では前回と異なる場面が用意されていたため、今一度チェックして頂きたい。
本作の概要を説明すると『龍が如く 維新!極』は、2014年にPS3、PS4向けに発売された『龍が如く 維新!』のリメイク作品だ。『龍が如く』シリーズのスピンオフ作品という位置づけで、桐生一馬と同じビジュアルの坂本龍馬が主人公となっている。
物語の舞台は幕末で、主人公の坂本龍馬は江戸での修行を経て土佐へ帰還した。しかし、自身より位の高い「上士」の悪逆非道な態度に立腹し、反逆したことで投獄されてしまう。そこで突如現れた吉田東洋に助けられ、激動の時代に身を投じていく。
すでに公開されているトレーラーのとおりに、坂本龍馬はあるきっかけで斎藤一と偽名を名乗り、潜入捜査を行っていく。シナリオは幕末をモチーフとするフィクションで、戦闘をはじめとする各コンテンツには「龍が如く」シリーズらしいコミカルな脚色もふんだんに盛り込まれた作品となる。
この度の試遊では前回と同じく昼と夜の2モード、そして新規のサブクエストがプレイできる4つのセーブデータが用意されており、20分間と限られた時間であったことから夜のモードを試遊させて頂いた。
ちなみに、筆者のゲームプレイではちょっとしたサブエピソードや特殊戦闘を行うイベントが中心となったが、今回の試遊では人気楽曲「ばかみたい」も収録したカラオケもプレイできたようだ。カラオケの全貌が気になる方は同時期に公開される他社メディアのレポートもあわせて見てみよう。
本作の見どころとしてUnreal Engineを使用したビジュアルが挙げられる。昼のシーンでは日中の透明感のある光の表現が印象的であったが、夜のシーンはポイントごとに設置された提灯の光がメインの光源で、また違ったビジュアルを堪能できる。
今回の試遊の舞台は伏見船着き場というロケーションで、水辺に建設された木造のアーケードの様な空間に設けられた繁華街が中心となっている。自由に探索することが可能で、探索中に遭遇する敵との戦闘やちょっとしたイベントが楽しめる。探索中には引き続きなぜか幕末に存在する「21世紀のチェーン店」に訪れることも可能だ。
とにかく酔っ払いが多いこともあり、酔っぱらっていたり、浮ついた心に乗じた罪人が登場するイベントにいくつか遭遇。例えば通りを直線に歩いていくと幕末らしく「ええじゃないか」と唱えながら踊る集団が登場し、間もなくイベントシーンが開始した。
イベントは「ええじゃないか」に乗じて軽犯罪を行う者に出会い、成敗すべくバトルが勃発するというもので、イベントシーンでは相手の誘いに乗ってしまい「ええじゃないか節」を唱え踊る龍馬の姿も見ることができた。
本作の戦闘は複数のスタイルを切り替えながら戦う『龍が如く』シリーズおなじみの形式を採用している。竜馬らしく銃と刀を併用する「乱舞」、刀のみを使用する「一刀」、銃のみの「短銃」、素手で敵を討つ「格闘」の4つのスタイルを状況と好みに合わせて使用できる。
ゲームプレイは敵の配置を意識した立ち回りや回避、スキをついて畳みかける連撃が要点で、スピード感のあるデザイン。また、『龍が如く 維新!』では特定の場面のみで発動できた「隊士スキル」が本作では通常戦でも使用できる。今回はゲームの進行度にあわせたスキルが装備されており、倒した敵が自身の隊士となる場面も確認できた。
武器は「長めのちくわが刺さった薙刀」でシュールだが長いリーチがバトルを有利に運ぶ。大技を決めた時の派手な演出や、上手なプレイをする度に出るボーナスは爽快なアクションの快楽をさらに高めてくれることだろう。
イベントはええじゃないかのほか、街で人気の白人のお爺さんと排外主義の侍を描くものなど、ちょっとしたイベントながら時代設定を活かした充分なボリュームのサブシナリオも用意され、本作ならではのゲーム内コンテンツが多数楽しめる。
さらに、イベントによっては多人数の集団線を行いながら特定のキャラクターを護衛する特殊なバトルを伴うミッションも存在し、ゲームプレイを豊かにする工夫も伺えた。
ちなみに、筆者はキャラクターを護衛するバトルに2度挑戦したが、2度失敗してしまった。キャラクターコントロールの問題も懸念されるが、状況に応じて隊士スキルの組み換えや装備などの強化を行う必要もあるだろう。ぜひゲームの正式版では未完のミッションをクリアしたいところだ。
2023年2月22日に発売予定で、対象プラットフォームはPS4、PS5、Xbox One、Xbox Series X|S、PC(Windows、Steam)。Xbox Series X|S、Xbox One、Windows、Steamはデジタル版のスタンダードエディション、デジタルデラックスエディションの販売のみとなる。
興味がある読者はぜひ本商品を予約して発売を待とう。