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魔法の知識とか全くないままいきなり『ホグワーツ・レガシー』で魔法学校に転入しちゃったけどなんか古代魔法使えるし死の呪文で無双しちゃってもいいですか?

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 マジで『ハリー・ポッター』知らなくてすいません!!!!! 

『ホグワーツ・レガシー』で魔法学校に転入したけど死の呪文で無双しちゃってもいいですか?_001

 ……はい、もう最初に宣言完了しました。今回プレイするゲームはなんかもう大人気すぎて多分1行の説明も要らないであろう『ホグワーツ・レガシー』です。
 ……で、私は映画の『ハリー・ポッター』をほとんど見てないのです。もう私のハリポタに関する記憶は「高校の修学旅行でUSJに行って親に『お前ハリポタの杖買ってきたら折るぞ』と言われていた友人が当然のような顔で杖を買ってハリポタエリアから出てきた」くらいしかありません。

 もう「映画知らないけどゲームはみんなやってるしめっちゃ流行ってるからやろう」という究極のミーハー精神で遊び始めてます。「お前言葉選ばなさすぎだろ」って感じですが、やっぱり「流行ってるからやりたい」この俗物じみた感性に嘘がつけない!

 でも、「完全に知らない」というと微妙に違うんですよね。1作目の『ハリー・ポッターと賢者の石』はちょっとだけ見たような記憶があります。この「確かに“見た”という記憶はあるのに子供の頃すぎて内容が完全に吹っ飛んでる」タイプの作品……ありますよね!? 私の中では『コードギアス 反逆のルルーシュ』とか『機動戦士ガンダムOO』とかがこれに該当したりします。

 なので、私の中でハリポタはギアスと大体同じですね。

 何の話????????????????????????

文/ジスマロック
編集/実存

※この記事は『ホグワーツ・レガシー』の魅力をもっと知ってもらいたいセガさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


指の先 声の鋒 リベンジャー・ジョーの鉄の錠 五条三鎖を連ねて静寂 笛の音色で眼を潰す

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 じゃあ、とりあえず陸八魔アルで……。

 えっ、別にそこまでアルちゃんに似てない?

 イギリスにいたらこんな感じなんじゃないですか? 名前もなんか「Aru Rikuhachima」ってグローバルでアウトローな感じでカッコいいでしょう?

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 Aru Rikuhachima:(苦痛の悲鳴)。

 ……で、まぁそんなこんなで(苦痛の悲鳴)を上げたりしながらホグワーツ魔法学校に入学することになるんですが……まさかの最初から5年生! いきなり5年生から入学とか……スキルツリーとかいじめとかそういう観点からめちゃくちゃ心配になりますよね……なんたるハンデ……

 そしてお馴染みの帽子によるクラス組分け 流石にこれは知ってます!

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 やっぱり初手スリザリンですよね。 

 スリザリン以外有り得ない。野心、権力、力のみがこの世を支配する。グリフィンドールやハッフルパフなんかに属す軟弱者はスリザリンが殲滅する。流石に私も「多分スリザリンがゲヘナ学園に相当する場所だろう」ということは理解していました。

 クラスの組分けが終わって本格的にホグワーツの生徒としての生活が始まるのですが……私が最も驚いたのは今作の「戦闘スタイル」でした。

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 この学校……「決闘」の授業が存在するんですよね。
 嘘でしょ? ここアスティカシア高等専門学園ですか?

 魔法による通常攻撃も可能ですが、やっぱり強烈なのが「物体や敵を浮遊させる」魔法ことレヴィオーソを相手にぶつけて空中で無防備の相手にひたすら攻撃を叩き込むというコンボ。急に格ゲーのトレモ始まってます? アークの格ゲーとかでよく見る動きですよね?

 それだけでなく「対象を自分の手元に引き寄せる」魔法のアクシオを人間に向かって発動すると、そのまま相手を無防備のままこちらに引き寄せて魔法を叩き込む……ってなんか大体無防備の相手に魔法叩き込んでますね!

 このホグワーツ流・無防備の相手に魔法叩き込みスタイル、感覚的には鎖で相手を引き寄せてそのまま殴りかかるヤンキー闘法に近い気がします。

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カジュアルに「燃えている敵を痛めつける」というミッションが表示されるこの感じ、ホグワーツですね。

 ただやっぱり、「もしかしてこの魔法とこの魔法を組み合わせたらこういうコンボが発生するんじゃないか?」という妄想が比較的実現できてしまうのが『ホグワーツ・レガシー』の戦闘の面白い部分でもあると思います。

 特に私が好きなのは「物体や敵を別の姿に変身させる」変身術。本来は手紙をフクロウに変身させたりすることに使う魔法なのですが、敵に対して使うと相手をタルに変えられるんですね。相手がゴブリンだろうがクモだろうが人間だろうが無力なタルに変えてしまう。……冷静に考えたらこの時点でひどくない? 基本的人権とは? 最低限の文化的な生活とは?

 ちなみにこれ、スキルツリーで強化するとタルからタル爆弾に変えられます。そしてタルになった相手に「対象を強い力で跳ねのける(平たく言うと吹っ飛ばす)」デパルソをかけると……タルになった相手がそのまま壁に激突して木端微塵になります。ち、ちがっ……! 私、そんなつもりじゃ……!!

 ……とにかくこういう「こうなったらいいなぁ」というファンタジックな妄想が比較的実現してしまうんですね。もう倫理観は忘れてください。

 そしてホグワーツ魔法学校といえば、やはり校内に施された尋常じゃないオブジェクトやギミックのこだわり! 廊下の鎧は蠢き、壁の肖像画は動き、植物はうねうね生え散らかす! まさに映画で見た「ホグワーツ魔法学校」がそのままゲームの中にある。

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 ゲームって基本的に「あってもなくても変わらないようなオブジェクトに妙に力が入っている」と嬉しかったりするもんですが……今作はその極限に達してしまったゲームだと言えます。

 何の意味もないオブジェクトが超絶動く。しかもそれがプレイヤーの目の届かない範囲にまで際限なく配置されている。ゲームとしては別に必要はないけど、この空間を「ホグワーツ魔法学校」として構築するために必要な要素を限界まで作り込む。

 これは「ゲームの空間」を作ったんじゃなくて、「ホグワーツ魔法学校」を作った作品なのです。この「ホグワーツを作ること」に対する狂気じみた執念と熱意と開発力、ガチハリポタファンではない自分ですら圧倒されます。普通にヤバいゲームです。

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 ちなみに私が好きなのはこのオブジェクトです。触ると噴水の中央にある3人の人魚像がねっとり回転します。このオブジェクトにどれだけの労力が割かれてるのか想像できないくらいねっとり回転します。夢に出そう。これを「生徒が喜んでくれる」と思って配置した人がいるのが怖いです。

天光満つる処に 我は在り 黄泉の門開く処に 汝在り 出でよ 神の雷!

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 なんかさっきからホグワーツの危ない部分にばかり触れている気がしますが……ちゃんと楽しい授業も受けられます。個人的には薬草学のガーリック先生が好きです。アニメみたいな格好の人だから……。

 ガーリック先生の授業ではいろいろな植物を育てたりします。
 たとえばこの「噛み噛み白菜」とか。

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 「噛み噛み白菜……?」とか気にしてはいけません。
 そんなんじゃホグワーツで生き残れねえぞ!

 この噛み噛み白菜、その名の通りその辺のものに手あたり次第噛みつくからその名がつけられているのですが……実際に戦闘においても使用することができます。投げるとその辺の敵に噛みつきます。しかも鬼強い。ストーリー中で鎧の敵と何度か戦うシーンがありますが、この白菜は鉄製の鎧すら容赦なく噛み砕きます。

 もう下手な魔法より噛み噛み白菜の方が強いんじゃないのかとかそういう疑念が湧いてきます。なんで白菜が噛みつくのか? なんで鎧すら噛み砕くレベルで強いのか? なんでこんな危険植物を当然のように育てているのか? ……私に聞くなッ!!!

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なんとなく空いたスペースに好きな写真を貼っていこうと思うのですが、これは「空中で無防備にされた相手が炎の魔法で苦しんでいる」ところの写真です。
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 そしてついに手に入れる時が来ました、「箒」を。

 そう、あの飛ぶやつ。箒で飛ぶやつ! このゲーム、箒で空を飛べる!!

 映画で見たアレ、ホントにできる!!!

 すご!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 もう流石にこれいろいろ書かなくてよくないですか? 仕事放棄しますけど……もういろいろ書かなくても十分すごさ伝わりませんか? 先ほども書きましたが、これはもはや「ホグワーツ魔法学校を作った」ゲームなのです。だからフィールドの完成度も尋常ではない。

 そのフィールドを縦横無尽に飛び回る。ひとつの「世界」として成立してしまっている空間をあなたの好きに駆け回れる。どこを飛ぼうとも、どこへ行こうとも、全ては箒の赴くままに。あなたの自由のままに。すごすぎ。だってこれもう……ハリポタじゃん! ゲームで遊べるハリポタじゃん!

 ……え、元からそういうゲーム……?

星の内海。物見の台。楽園の端から君に聞かせよう。

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 マーリンがホグワーツに通ってたって……知ってました?

 あの伝説の魔術師マーリン、どうやらホグワーツに通ってたらしいです。いろいろ調べたらスリザリン生だったらしいです。マーリンってあっちだとこっちの織田信長みたいな扱いになってるんですかね?

 このマーリンが各地に残した試練をクリアすることで装備のインベントリを拡張したりできます。

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 なぜか各地に大量の謎解きを用意してる時点で「マーリンお前……」感が高まってますが、私は謎解きがあんまり好きじゃないので『ホグワーツ・レガシー』で段々マーリンのことが嫌いになってきました。もう「バスターアップと全体無敵強いから許してくれ」とかそういう問題じゃない。マーリン許せない。

 まぁマーリンの試練とかをこなす段階になってくると、徐々に徐々にホグワーツの外に出るクエストが増えてきます。というか、なんかその辺に闇の魔法使いがウロウロしてたりします。なのでプレイヤーの戦闘スキルも必然的に磨かれていくタイミングというか……段々バトルスタイルの残虐さが高まってくる段階というか……

 アクシオで高台の敵を引きずりおろす!
 コンフリンゴで焼く!!
 空中に吹っ飛んだ相手にトドメとばかりにタル爆弾をぶつけてフィニッシュ!!!

 なんか思ってたハリポタと違う。

 こんな……こんな残虐ファイトだったか……? 確かに私の中の映画の記憶はあやふやだけど、タル爆弾なんか相手にぶつけてたか……? いやさっきの変身術デパルソの時点でヒロイックさの欠片もなかったけど……これはどっちが闇の魔法使いなんだ……?

 ちなみに今作の主人公は何やら「古代魔術」という常人では扱えない特殊なマジックパワーを行使できる体質なようで、戦闘中においてもゲージを消費する必殺技として使用できちゃいます。5年生からいきなりホグワーツ入ったけど古代魔術で無双できます。私、またなんかやっちゃいました?

 個人的にはクモ型のエネミーに対して古代魔術を発動した時の「古代魔術の力でクモを小さくしてそのまま踏みつぶす」という残虐フィニッシュが大好きです。これ『FFオリジン』とかで見たやつ! コラッ! 行儀悪いからやめなさい!! なんかもっと……カボチャとかに変えてあげればいいでしょう!?

 私はこの子の育て方を間違えてしまったのか? スリザリンに入ったせいでこんな戦闘スタイルになってしまったのか? そろそろ「陸八魔アルを名乗っている別人」だと思うようにしてください。この古代魔術はアトリビュートであり、本質ではない……。

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