ここ自分語りしかしてないので興味ない人は次の段落まで飛ばしてください
電ファミから依頼が来た。なんでも新作スマホゲーム『404 GAME RE:SET ‐エラーゲームリセット‐』をやってくれとのこと。私はあまり深く考えずにいいですよと言った。お金が欲しかったから……。
でも正直、セガのゲームあんまり詳しくないんだよな。これ前のセガ関連作セールの時も同じこと言ったけどさ。なんつーかこう、セガのファンって濃いイメージあるじゃん昔っから。
でも私 メガドラ やったことないし
ドリキャス 9990円になってから買ったし
セガサターンはドリキャス買った後に買ったし(『ダライアス外伝』が遊びたかったから)
でも『電脳戦機バーチャロン』シリーズはずっと好きなんだよな。あとこのあいだ遊んだ『龍が如く7』もものすごくおもしろかった……。
だから私って「セガが好き」っていうより「いくつか好きなゲームの中にセガ製がある」って感じなんだけど、改めて考えてみたら私の人生だいたいいつもそうだったな。
昔は自分についてアニメや漫画が好きだって思ってたけど、世の中のあらゆるアニメを見ているわけでは当然ないし、みんなが読んでいる名作漫画を全然読んでなくてあるあるネタに全然ついていけなかったりとかよくある。
なんで私はあの辺のあるあるネタが全然わからないんだ?
なんであの頃みんなが読んでいたマンガを読んでなかったり、ゲームをやってなかったりしたんだろう……と己の生き方を省みてみたところ、単純にその期間ひたすら『ガンダム』と『アーマード・コア』と『バーチャロン』を繰り返し摂取していただけだった。だからどのオタクと会話してる時もロボットものしか語彙が無いんだな! すまん、私が悪かったわ。
だが……だが本当にそうだろうか?
本当に間違っているのは私なのだろうか?
もしもこの世界が誰かの思惑によって改変されたものだったら……?
あるいは自分の思い通りに改変させられるとしたら……?
前置きが長くなりましたが今回遊んだ『404 GAME RE:SET ‐エラーゲームリセット‐』はそんなゲームです。
※この記事は『404 GAME RE:SET -エラーゲームリセット-』の魅力をもっと知ってもらいたいセガさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
世界を支配するため、セガは自社IPを美少女化した!
本作『404 GAME RE:SET ‐エラーゲームリセット‐』(以下エラゲ)は4月25日よりスタートしたセガの新作スマートフォンゲーム。
ジャンル名は「闇堕ちした少女を救うシューティングライクRPG」となっており……いま原稿書く段階で調べて知りました。なんだそのジャンル名!
ひとことで言えば「美少女化したビデオゲームを操るSTG」となっている。
最初はジャンル名にある「シューティングライク」ってなんのことだろうと思ってたけど遊んでみると納得。動き回れるフィールドは限られており、また各キャラにある程度の耐久力が設定されてることもあって戦闘は被弾前提。いわゆる「シューティングゲーム」と比べると、手触りはそれっぽいけどプレイ感覚はけっこう異なる。
また、キャラクターにはそれぞれ「タンク」「アタッカー」「ヒーラー」「サポーター」といったロールも設定されており、それぞれには専用スキルも存在。属性も設定されているなどRPG的な要素も含まれており、まさに「シューティングライクRPG」となっている。母さん見てますか? 『頭脳戦艦ガル』から36年でゲームはここまで来ました。
そして本作でもっとも特徴的なのはその世界設定。
まず、プレイヤー=主人公が住む世界はセガに支配された管理社会である。
「そうはならんやろ」と思うだろうが落ち着いて聞いてほしい。
世界を牛耳る企業、セガに入社するため面接会場に向かう主人公。だがその道中、現実ではあり得ない交通量のなか、爆走するスポーツカーに轢かれ、死んでしまう。何故っ!?
だがそれは「『アウトラン』をバカ売れさせたい」というセガの陰謀により歴史が改変、道路交通法が制定されない世界にされてしまったのが原因だったンだッ! そうはならんやろ!!
主人公は謎の少女「リボン」によって意識を電脳空間に移し、諸悪の根源であるアウトランを撃破することによって歴史を修正。九死に一生を得るとともに、世界を有るべき姿に戻すためセガとの戦いを開始するのだった……。
ファンタジーゾーンとクレイジータクシーがかわいいです
なんだこれ。すげえゲームだな。
いや宣伝とか見てて「セガの自虐がすごいな!」と思ってはいたけど、やってみると想像してたより無茶苦茶なことしてた。タイムパトロールはなにをやっているんだ。
さて先述した通り、本作では数々の名作ゲームが美少女化されて登場、本ゲームでは「キャスト」と呼称される。
すべてのキャストには「アノード」と「カソード」というふたつの姿が用意されている。
キャストにより個人差はあるものの、概ねアノードが「メーカーに人格を与えられた姿」。
カソードが「セガに洗脳され、能力を悪用されている姿」となっており、いわゆる「闇堕ち」した状態となっている。
シナリオ中も、カソード化したキャストを撃破することでアノードに戻し、仲間にするという展開が多い。
だが自キャラとして使う分には別に闇堕ち状態のカソードでも問題なく、好きな方を(あるいは強い方を)使えば良い。
むしろ「同じキャラのバージョン違いがふたつあって……うれしい!」という感じになっている。
そんななかでも最初に「お!!」と思ったキャストが最初に紹介したファンタジーゾーン。
ファンタジーゾーンのカソードはレアリティが低いので最初のガチャで出たのだが、正直最初は「これファンタジーゾーンか!?!?!」って迷うようなデザインで困った。ゴスロリだし眼帯だし。いやファンタジーゾーン、ちょっと触ったことある程度で詳しくないんだけども。
だが戦闘に出してみるとエンジンを背負っていて必殺スキルがスマートボムでアッ! ファンタジーゾーン要素! となって元ネタに明るくないのにうれしくなってしまった。
あと眠たそうなキャラでかわいい。
カソードファンタジーゾーンはゲームでの「買い物」要素を反映し、軍事化したセガのために軍事費の徴収・武器発注などを行うキャストになっており、他人の金だからとジャンジャン金を使う浪費家。
また、買った武器をぶっ放すのに喜びを感じるトリガーハッピーなキャストになっている。いいね。私もお金使うの好きだし銃火器も好きだよ。私たち仲良くなれそうじゃない?
反面、いわゆる「闇堕ち前」であるアノードファンタジーゾーンはお金を貯めるのが好きな守銭奴。
最初はプレイヤーのことを「パパ」と呼んでくることに
「エッ! このゲームのネタが全体的にけっこうブラックなのはわかってるけどいいんですかこういうの!?」
って無駄に心配してしまった。これは多分元ネタゲームのラスボスがパパだったことが由来ですよね。そういえばカソードが撃墜されたときのセリフが「やだよ…」なのもBGMの「YADAYO」が元ネタだよね。細かすぎて伝わらないネタみたいになってるけどおそらくこのゲーム、私が気づかないだけで山のようにこういう小ネタが仕込まれてると思う。
そういった、なんか全体的にフニャフニャしてるけどよく見ると元ネタをしっかり取り入れてるし、あとカソードは低レアなので最序盤から存分にお世話になったので好きになってしまった。いやほんとフィギュア……とは言わんからアクスタとか出たら欲しいな。いいヤツだぜファンタジーゾーン! いやいいヤツではないな。
あとクレイジータクシーのアノードも好きだぜ……。ドリームキャスト版の1作めを死ぬほど遊んだ思い出もあるしなんといっても
えっ!?
いろっぽすぎる ヤーヤーヤーヤーヤー
なんで?
しかもギャルだし えっ うれしい
おそらくこれは元ゲームの、操作キャラが基本的にチャラく、サンフランシスコを舞台にした陽気で暑そうな雰囲気……を美少女にしてみたら露出度高い日焼けギャルになってしまったということだと思うのですが驚愕です。天才の手腕。
また、ゲーム的にも貴重な黄色属性+ヒーラー+最低レアということで序盤からずっとお世話になるのでとても愛着が湧く。いい子じゃな~。
気に入ったし育成コストも安いので贔屓してたら高レアリティキャラ追い抜いて最強になってしまった。もっと最強にしたいけど「これより強くしたかったら100万円よこしな!」になってるので手が出ません。ヨヨヨ
心配するレベルのブラックなネタにクラクラする
これまでも触れたように、本作はセガを中心にゲーム業界をネタにした妙にブラックな作風が魅力のひとつ。
あの手この手でセガをブラック企業呼ばわりし…
ときには自ゲームそのものを批判し…
バーチャファイターが自らのグラフィックを自虐し……
そんなバーチャファイターにファイティングバイパーズが陰口を叩く! よりによってお前が!! 妹みたいなもんだろお前!
さらに第3章からはバンダイナムコエンターテインメントとタイトーのキャストが登場。それぞれの世界が覇権を求め競い始めるという展開が始まり、ドキドキしますね。