ブラックなだけでないリスペクトに満ちた作風
また、そうしたブラックネタだけでなく随所に元ネタを匂わせる要素が仕込まれているのもうれしいところ。
例えば3章で強敵として登場するアルカノイドは戦闘中にブロック崩しのような攻撃を仕掛けてくる。
これには「うおおアルカノイド要素!!」と唸らされたね。ただこの攻撃がまさにブロック崩しのごとくこいつらを「壁」としてくるのには参った。後述するけど、こいつめちゃめちゃ強いんですよ。
そしてとくにお気に入りなのが4章ボスのゼビウス。
パッと見の印象は「腕が生えたアンドアジェネシス(元ネタに登場するボスキャラ)」という印象なのだが……。
こいつが必殺技を放つときに下部からミサイルランチャーを展開し……
作中で印象的な「ナスカの地上絵を象る」というクソかっこいい攻撃を放ってくる!!
技名がファードラウトなのもシビれるぜ。
ただこの攻撃自体はSTGの常識を超越した「味方全体に確定ヒット」という凄まじいものなので食らう方は叫ぶ。歴史あるSTGの金字塔のひとつがとんでもないことしてくれるなお前ッッ!!
バーチャファイターとバーチャレーシングがAM2研のバーチャ繋がりで仲良しだったりとかちょっとした会話も楽しいものになっており、このあたりは今後も参戦ゲームが増えれば増えるほど充実していきそうなので楽しみです。
ホームのランダム要素や周回スキップは気が利いてる
あと地味にすばらしいと思ったのがホームの「ランダム」機能。
この機能を「カスタマイズ」画面から「ON」に設定しておくと……
ホームに登場するキャストが完全にランダム選出になる!!
え、これすごくない? この手のゲームでホームに設定できるキャラってさ、ついついすごいお気に入りのキャラ固定にしがちなので、ランダムで色んなキャラに出会えるのとてもいいしこれをキッカケに「こいつ結構おもしろい奴だから育ててみようかな…」みたいなきっかけになるのでチョーいいシステムだと思う。
個人的に初めて見たんだけどほかのスマホゲームでもこういうのあったりするんでしょうか。めちゃめちゃいい。
また、育成要素はかなり多岐に渡り色々やる必要があるが、周回をスキップ機能の使用で速攻終わらせられるのもうれしい。
レベルアップとか報酬でスタミナが溢れてるし、不足してる素材を集めるぜ〜ッ! というときにスキップ機能を使えば……
23周もの周回が5秒で終わる。楽すぎ!
おい! 聞いてないくらいゲーム部分がガチなんだが
さて本作は冒頭でも述べた通り「シューティングライクゲーム」。
遊び方は昔ながらのSTG的な雰囲気ながら、体力制で、なんならオート機能まで実装されている。初見のステージであっても、一切スマホに触れることなくクリアすることも可能なのだ。
編成もおすすめおまかせ編成ができるし、しばらくのあいだは
「おっ これならたまにスマホタップするだけで作業しながらとかプラモ作りながらとかでも遊べるじゃん」
とか思ってたんだが……それはこのゲームが突如として牙を剥く、3章までのことだった……。
3章のボスキャラ、「アルカノイド」があまりにも強すぎるんだよお!
2章のボスキャラ「アフターバーナー」の体力が3万弱、推奨戦力1600だったのに対して「アルカノイド」は体力10万超え、推奨戦力4000と一気に跳ね上がる。
さらにこのステージはボスラッシュのような構成となっており、前座として「奇々怪界」「ダライアス」の2名が襲いかかってきて、こいつらを倒すのにも時間がかかる。
そのうえ先にも書いたとおり「ブロック崩し」をイメージした弾を防ぐブロックでこちらの攻撃を防いでくる。
このふたつの要素だけでも相当なタフさとなっており、ここまでまっすぐ進めてきた程度の戦力だとダメージを与えきれず時間切れは必至。だが、ヤツはこれだけでも飽き足らず必殺のバーストスキルでこちらを蹂躙してくる。
これがまたこちらのタンクキャラが一撃で瀕死になるほどの高威力となっており、回復が追いつかず焦っているあいだに次の弾が飛んできて各個撃破されてしまうという凄まじい破壊力なんだわ。
いや、マジで強い。強すぎる。STGだから3面で殺しに来るんですか?
ということでこの3-10はこのゲームで最初の壁とも言える高難易度ステージなのだが、逆にいうとここから「じゃあ……ちゃんと攻略するかぁ~~ッ」と身構えると急激に本作は旨味を増してくる。
というわけで以下に私が実践した具体的な攻略法を書いてみたよ。
まず編成でアルカノイドをメタることが大事。具体的には
・アルカノイドの弱点である赤属性のキャストを揃える
アルカノイドには赤属性が有効。弱点属性は与ダメージが増えるだけでなく被ダメージも抑えられるため超有効。ポケモンくらい大事。
これは染められればベストだけどアタッカーだけでもなんとかなる。ウチはラッキーなことに赤属性の高レアタンクのゼビウスがいたので比較的楽でした。・連射タイプのキャストをひとりは入れる
アルカノイドが召喚する壁はどんな攻撃を与えても1ダメージしか与えられないため連射タイプが有効。ひとりはいないと破壊に時間がかかってキツい。
また、育成においてはキャスト自身と、装備品である「フィギュア」のレベリングをするのは当然として……──実はわたしは3-10クリア段階では実践できてないんだけど──キャストの「バージョンアップ」を「ver.1.3」まで行うのもかなり有効。
というのもVer.1.3で新たなスキルが解放され、通常攻撃のDPSが一気に上がるからなんだよね。オススメです。
戦力も如実に上がる。
ただ、バージョンアップは結構な素材を要求されるし、それに伴って必要なスタミナも多い。3章段階だと全員に適用するのはちと厳しいかも? ごま塩程度に覚えておいてくれ。
これでもアルカノイドが倒せねえ! という人は諦めてオート操作に頼らず自分で操作しましょう。実際、ここらから敵の攻撃も激しくなってくるので、オート操作くんがさっぱり回避してくれなくなる。自分で操作するだけでグッと被弾が抑えられて継戦能力が上がります。
ともかくこのアルカノイド戦は本作の大きな壁だ。が、ここでコツを掴むと本作のゲーム性がグイーと上がってくる。対策され練られれば低レア・推奨戦力以下でも突破できるので各自試してみていただきたい。
スタミナさえあれば先にも語った「素材周回のスキップ機能」があるので育成自体は案外スムーズ。ただ、攻略で求められる特性が「ロール」「属性」「弾種」と多岐にわたっているので強いキャストにリソースを集中させるよりも広く育てたほうが良さそうってのはあるかもしれん。
ちょっとまだ☆1のメンツまで育成が回ってないんだよな~~このあたりはまだ私も遊んでる途中なのでなんとも言えないです。ただクレイジータクシーとファンタジーゾーンはとてもかわいいので育ててください。頼んだ。
このゲーム、深ぇ
まあそんなこんなで育成もガンバり、戦力も16000超えにまでなったぜ! あの日アルカノイドにヒーヒー言ってたのが懐かしい……。メインクエストも実装済みの5章までクリアしたしな(5章ボスのダライアスがまた強いんだわ)。
とか言ってたら4章クリアで解禁される期間限定のレイドバトル「開発課コロシアム」でケチョンケチョンにやられてしまいました。ゼビウスのバーストスキル一発で全員瀕死になるんだけど!?
この「開発課コロシアム」は開発課……他のゲームでいう「チーム」「クラン」「ギルド」的なもの……に所属することで参加可能なレイドバトル。ほぼ毎月開催され、用意されたボスキャラを倒せば倒すほど報酬がもらえるが、ボスキャラ自体も倒せば倒すほどエグいほど強くなっていくというもの。開発課同士でスコアを競うランキング要素としても機能している。
いやわかるぜ、わかるよ。レイドバトルだからな。そもそもエンドコンテンツだしひとりで倒すものじゃないし敵は倒せば倒すほど強くなるんだよな!? しかしあまりに呆気なく殺されたのであんぐりと大口を開けてしまった。推奨レベル75とか出てたんですけど!? 私まだレベル45なのに……。
開発課コロシアムは最大で1日3バトル挑戦できるのだが、一度出撃させたキャストとフィギュアは出撃不可能【※】! なのでなおのこと広い育成が必要になる。ちょっと「一生」すぎるかもしれん、このモード。
※敵を撃墜できた場合のみ体力や残り時間を引き継いで出撃可能
結局、私が所属した開発課は比較的まったり進行ということもありボス全撃破9周ではじめてのレイドを終えたのですが
トップ帯のランキング見たら18周とかしてて恐怖した。エリート戦士すぎる。
そんなわけで『404 GAME RE:SET ‐エラーゲームリセット‐』、想像以上に噛みごたえのあるゲームでございました。いやほんと、失礼ながら思ってたよりずっと「ゲーム」じゃん!
ストーリー面でもまだまだ実装段階ではオチャラケた雰囲気に包まれてはいるのですが随所に不穏すぎな雰囲気が散りばめられており、ネタバラシの段階が楽しみになるぜ。
これからCAPCOMとSNKのキャストも実装される【※】予定もあるらしいし参戦作品が楽しみだぜ。……さすがにアレですかね! 任天堂はムリですかね! はい。
今後もチマチマと見守っていけたらなと思います。ほんなら。
※5月30日から新キャスト「餓狼伝説」が登場。
【あわせて読みたい】
闇堕ちした“ゲーム擬人化美少女”が可愛いセガ新作の卑劣な誘惑に負けてはならない擬人化されたゲーム(「キャスト」と呼ばれる)たちが可愛い。しかも、これら美少女キャラクターたちの闇堕ちした姿も描かれるというのだから黙ってはいられない。卑劣。姑息。セガめ……許せない。