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『ペルソナ3 リロード』で初めてP3遊んだら超面白かったので感想いっぱい書きました

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高校生くらいに『ペルソナ5』を遊んだ時、「このゲームの一番いいところは、友達が作れるところだ」と思ったんです。嘘を楽しむはずのゲーム、ファンタジーを体験するはずのRPGの中に現実があって、その世界の中で友達を作れる。嘘の世界の中に、本物みたいな「人との関係」が用意されていた。

そこで手に入れた関係は、嘘にならない。
そこで結んだ友情は、きっと本物だった。
そこで得た力は、現実に持ち帰れる。
これは、すごいゲームだと思ったんです。

だからずーっと……「ペルソナは友達を作れるゲーム」だと思っています。
そこが一番好きで、そこが一番すごいと思ってます。

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で、今回『ペルソナ3 リロード』をちょっと早めにプレイさせてもらいました。

ここでひとつ宣言したいのですが……私、『ペルソナ3』を遊んだことがありません。漫画版やアニメ版をチラッと読んだり見たりしていたのですが、実のところゲーム本編を遊んだことがありません。だからこの記事、いわゆる「初見の感想」になります。

普通この手の「発売前に出る記事」って、「リメイクされてここが変わったよ!」とか「リメイク版はここが違う!」とか書くべきなのに、そもそもやったことがなかったので「初見の感想」になってます。本当にこれでよかったのだろうか。でも『P3R』、めっちゃ面白かったです。めっちゃ面白かったところ、いっぱい書いていきます。

文/ジスマロック
編集/実存


岳羽がペルソナ3で一番好きなキャラです

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岳羽……好きだ…………。

「岳羽ゆかり」、『P3R』で一番最初に出会う女性キャラクター。正直、遊び始める前はなんとも思っていなかった。完全ノーマーク。でも、出会い頭で好きになってしまった。いや、出会ってからもさらに好きになった。岳羽ゆかりって、こんなにかわいいキャラだったんですか。

なんて言えばいいのだろう。そう、「等身大」

岳羽は、「等身大」なところがいいと思う。つまり、「本当にいそう」。なんだか強烈なインパクトのキャラクターばかり出てくる中で、岳羽はかなり「いそう」な感じがする。友達でも、同級生でも、隣のクラスでも、電車の中でも。いつかどこかの学校生活で、岳羽ゆかりとはすれ違っていたんじゃないか。

ただ私の人生で岳羽ゆかりと出会うことがなかっただけ。彼女は本当にどこかの学校、どこかの都市で暮らしていて、普通の学生として過ごしているんじゃないか。そんな風に思ってしまう。弓道部、料理スキルは一人暮らし特化、明るく前向きなようで繊細。この人、「いる」。岳羽ゆかりは、「いる」と思う。

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今回『P3R』をプレイするにあたって、私は物理ノートに日記を書いてみたりした。

事前プレイだから誰かに言うわけにも行かないし、ネットに書けるわけもないし、とりあえず物理のノートに思ったことをいろいろ書いた。いま見返してみると、何度も何度も「岳羽……」と書いてあるページがあって、自分でもちょっと怖い。家宅捜索に入られてこのノートを証拠にされたら何も反論できないかもしれない。

特に、特にこの「料理スキルがそこそこ」ってところが一番良いと思う。決して下手ではないけれど、なぜかちょいちょい失敗する。ひとりぐらし特化調理スキル。素晴らしい。どこかで「人間は食事の態度ですべてを語る」みたいなことを聞いた気がするけれど、岳羽ゆかりはここがすごい。リアル。

岳羽との料理イベントなんか本当にすごい。
ただ岳羽と料理をしているだけなのに、どうしてこんなにも心が浮つくのだろう。どうしてこんなにも、世界が色めきだって見える。そんなに美味しくないらしいチキンソテーを食べて、ふたりで笑いあってみる。こんな普通の日々を過ごせるから、このゲームが好きなのだと思う。「ゲームで現実(リアル)する」って、こういうことだと思う。

別に岳羽とは恋人じゃなくてもいい。友達だったとしても、すごく嬉しい。むしろ友達の方がいいかもしれない。岳羽には私の思い出の中で永遠になってほしい。終わることのない青春として保存させてほしい。

だけど……電車で、駅で、学校への坂道で、教室で、校庭で、廊下で図書室でキミと目が合った気がする━━━ってこれ最近何見たかバレるわ!

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マズい、本当に岳羽の話だけで書き切ってしまいそうだ。
一旦、真面目にゲームの話しましょう。

『P3R』というか……『ペルソナ3』と言えば、あまりにもイカした「世界観」こそが最大にして最強の武器じゃないでしょうか。月が満ちる日、襲い来る異形の存在<シャドウ>。満天の月下、少年少女たちは脳天に銃口を向け、「死を覚悟」することで恐怖を乗り越える力を獲得する。

この「銃でペルソナを発動する」って設定、やっぱり何年経とうがカッコいい。

しかもこれ、「死の恐怖を乗り越える」ために、自殺のシミュレーションを行ってるのが本当に……本当に最高……。このカッコ良さ、もう説明不要。なんか、「死」をメインテーマのひとつに持ってくるセンスそのものがすごいと思う。

現実に隣り合う最大の恐怖にして、必ず訪れるエンド。それは「死」。そんな恐怖を乗り越え未来へ向かう力こそ、「ペルソナ」……あぁもうめちゃくちゃカッコいい!

やっぱり私、後ろ向きで生きることが許せない。
この世に生まれてしまった以上、無様に生き恥晒してきた以上、ガタガタ抜かさず気合と根性張って生きなきゃいけない。「病む」とか「死にたい」とか、そんなの言ってる暇があったら少なからずその状況を打開する手を考える時間に充てるべき。そんな風に思えるから、このゲームめっちゃ好きです。

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美鶴先輩がペルソナ3で一番好きなキャラです

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美鶴先輩……好きだ…………。

桐条美鶴。桐条グループの令嬢兼私立月光館学園生徒会長兼特別課外活動部部長兼フェンシング部所属。18歳が背負っていい肩書の多さじゃない。他のキャラも普通に考えたら結構奇抜なキャラが多いけど、この人がパワーバランスを崩壊させている気がする。

で、美鶴先輩は「友人」とか「恋人」とかでもなく……なんだろう?「戦友」

自分の中で美鶴先輩に対して出ている答えが、「思想に共感できる」「生き方に惚れた」って感じです。美鶴先輩、本当にカッコいい。私はこの人の生き方に惚れました。在り方を美しいと感じました。共に戦う戦友<とも>として、あまりに背中の任せがいがある。

やっぱり生きる以上、人は「上」を目指すべきだと思う。むしろ上を見ずに何を燃料とすればいい? 強さと美しさを指標としないなら、何を目指せばいいのか? 少なくとも私、死ぬ時に惨めなままなんて耐えられない。できるだけ綺麗でありたくない? できるだけ人生にベストスコア出して終わりたくない?

いやホント、職場にいたら一番リスペクトしちゃう。
桐条美鶴ファンクラブがあるのもよくわかる。

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ああッちょっと待ってポニテ素敵!!!

あんなに「美鶴先輩は恋人とかじゃないので……」とか抜かしてたけど、あれ大嘘です。このッ……桐条美鶴が家庭科で使いそうなエプロンつけてるの……なんなんだよこれッ……。岳羽もそうだったけど、食事イベントでコロッと行きすぎじゃないか? こんなに「食事」が自分にとって重要なイベントだったのか?

いやでも……いま理解した気がする。
美鶴先輩への気持ち、これは「素敵」だ。ある意味「憧れ」。届かぬ星。天上の星。まさに「美鶴先輩、素敵……!」と木陰からひとり見守るモブ女子生徒が、私なのだと思う。いや俺は主人公だよ! 自我がおかしいよ! だけど美鶴先輩へのこの気持ちは、直接伝えられない! 届かないものだから好き!!

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上の画像、いわゆる「総攻撃フィニッシュ」ってやつですが……これも美鶴先輩のフィニッシュが一番好きです。そしてもちろん、こういう「UI」も『P3R』はめちゃくちゃ進化しています。

メニュー画面、バトル画面、各種メールや演出……何もかも「リロード」の名にふさわしい進化っぷりです。この「リメイクとか言ってるけどほぼ別物なんじゃないの」感、個人的には『FF7R』に近い気がします。ここまで変わると普通に「別物」判定でいいと思います。

ただ単に「ペルソナ3を現代向けにリメイクする」というより、「ペルソナ3を“みんなが待ち望んでいる形”にリメイクする」という気概を感じます。いや、みんな思ってたでしょ。「P5みたいなグラでP3やりたい」って。『P3R』で大体実行に移されているので、期待してもらっていいと思います。

うーん、やっぱすごい。さっき「カッコ良さこそがペルソナ3の最大にして最強の武器」みたいなこと書きましたが、この「カッコ良さ」は、いくつか分解できると思っています。大きくわけて、3つ。

ひとつ、世界観及びアートのカッコ良さ。
ふたつ、ゲーム画面のカッコ良さ。
みっつ、音楽のカッコ良さ。

他にもキャラとかシナリオとか色々とあると思いますが、大まかにはこの3つな気がします。最初にイカしたアートが目に入ってきて、それをおしゃれなゲーム画面が包み込む。さらに音楽とムービーの演出がそれを引き立てる。「Want To Be Close -Reload-」大好き! こうしてできあがった総合芸術的な「カッコ良さ」こそ、今作最大の魅力だと思います。

とにかく、無条件にカッコ良い。無抵抗のまま、「カッコ良さ」で殴られる。
いや、「撃ち抜かれる」かな?
もう、全部カッコ良い。全部カッコ良いなら、抗えるわけがない。

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個人的にはこの「コミュ」の画面が好きです。

舞子とY子がペルソナ3で一番好きなキャラです

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舞子……好きだ…………。

そう、「コミュ」も忘れちゃいけない。ここでしっかりきっかり宣言しておきたいのですが、私は『P3R』のコミュキャラだと大橋舞子がぶっちぎりで好きです。もう、コミュエピソードだと間違いなくこれが一番面白いと思いました。ちなみに声優も新しく河野ひよりさんが演じています。放課後クライマックス課外活動部。

舞子は……舞子は恋人なんですかね……? いや、舞子はなんかもっとそういうのを超越した関係なんだ……舞子は私が守るから……。は? 二股? 別に岳羽とはそういうんじゃないんですけど?

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……いや、冷静に考えるとこの「男子高校生が女子小学生とふたりきりで遊んでる」絵面のヤバさよ。ダメだ、舞子相手に冷静になってはいけない。舞子は私が守るのだから。普段、こういう少年少女キャラを好きになることってあんまりないのですが……舞子だけは全然違いました。

舞子の「刑死者」コミュで描かれるのは、母親と父親の「離婚」に納得が行かない舞子の姿。まさに「人間ドラマ」ってヤツですね。小学生で「離婚」と直面しなければいけないとか……。そんな舞子に、主人公は何をしてあげられるのか? どう接するべきなのか? どんなスタンスであればいいのか?

ある意味、最も強めに「人との向き合い方」が問われるコミュなんじゃないかと思ってます。おい、急に社会派RPGだぜ。急にクローズアップ現代みたいな味わいが出てきた。この「い、いやだああー!りこんはいやー!」のセリフが出た時、ホントにちょっと泣きそうになった。みんな、製品版で河野ひよりの名演を聞こう。

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「あいがなくなったから、いっしょにいられないんだって。」
「だけど、りこんしても、舞子のことずーっとあいしてるって……」

このセリフ、もしかしたら『P3R』で一番記憶に残ってるかもしれない。
わからない、自分にはまだよくわからない世界の話だ。

愛がなくなったら、一緒にいちゃダメなのだろうか?
ただ一緒にいるだけのことに、愛が必要だったのなら、愛がなくなったらもう終わりなのだろうか? 「愛」って、そんなに不定形なものなのだろうか。そんなにほどけやすいものなのだろうか。もっと、愛ってお互いが純粋で綺麗でありながら、保っていくものだと思っていたけれど。そんな簡単に忘れられないものだと思っていたけれど。

こんな話を見たあと、舞子とは、ある「約束」をすることになる。
いつか大人になった時、舞子は「愛」を覚えているのだろうか。

「これだけ遊んだんだから、もう舞子のこと忘れないよね!」
これは別れの言葉なのかもしれないけど、私にとっては救いの言葉に見えて……ウッ……舞子……。舞子、私たちずっと友達だぞ! 舞子ずっとお兄ちゃんのこと忘れないでよ!! アカンマジで泣きそう。

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Y子…………す、いや……好きか…………?

もう自分で書いてて舞子の感動が全部吹っ飛んでいった。
「隠者」のコミュ担当、「Y子」。この人、一応舞子の次ぐらいに好きです。

順平にすすめられたMMORPGに手を出して出会う彼女は、正体不明の誰か。いわゆる「ネトゲ仲間」というやつ。もしかしたら私と同じように『ペルソナ3』を遊んだことのない人が読んでいるかもしれないので正体は隠すけれど……もう遊んだらすぐに正体がわかります。Y子、とんでもないヤツです。バレバレすぎて面白い。

しかもこの……「隠者 インターネット」の表記もひどい。
なにかの悪意を感じる。いま私のこと隠者って言った?

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私、現代っ子だから「N島とY子って、このネタわかる人?」と聞かれた時即座にインターネットを使いました。Y子、俺ら「歳の差恋愛」ってやつだよ……ジェネレーションギャップだよ……。俺、P5世代だから……早くてもデビサバだったから……あ、デビサバ15周年おめでとうございます。

やっぱりY子はⅡコンにマイクがあった時代の話を延々と振ってくるだけあって、コミュを進めれば進めるほど「大人の愚痴」を聞かされます。正直「俺の貴重な休日がY子の愚痴で潰されていく……」と思わなくもないけど、逆に異質すぎて面白い。ネトゲで延々社会への愚痴を聞くハメになる。

その内、この「ネトゲだけで知り合っているはずの人の正体が、ちょっとずつわかってくる」シチュエーションそのものが段々面白くなってくる。そしてY子とN島の恋の行方に……なんか理由もわからず泣けてくる。悔しい。悔しすぎるだろY子に泣かされるの。純愛だよこれ。

こんなわけのわからない導入なのに、純粋に「MMORPGを使ったラブロマンス」として面白くなってくるのがすごいと思います。舞子とは別角度ですごい。舞子は人生。Y子は文学。この「コミュ」も、やっぱり『ペルソナ3』では外せない要素ですよね。『P3R』ではさらにパワーアップしてますよ。

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怖いよ……。

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ライター
転生したらスポンジだった件
Twitter:@yomooog
編集
電ファミニコゲーマーのデスク。主に企画記事を担当。 ローグライクやシミュレーションなど中毒性のあるゲーム、世界観の濃いゲームが好き。特に『風来のシレン2』と『Civlization IV』には1000時間超を費やしました。最も影響を受けたゲームは『夜明けの口笛吹き』。
Twitter:@ex1stent1a

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