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“たった3000円” で生活の質が爆上がりした! 豆から挽いたドリップコーヒーがあまりにもおいしかったのでその方法と感動を伝えたい

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豆から挽いたコーヒーを淹れてみたいけど、やり方がよくわからない!

そんなふうに思ったことはありませんか?
筆者も3年くらい前までそう思っていました。しかしあるとき友人から「3000円くらいあれば豆から挽いたドリップコーヒーが毎日飲めるよ」と教えてもらったので軽い気持ちで実践してみたところ、挽きたての豆の香りとドリップされたコーヒーのおいしさに生活の質(いわゆるQOL)が爆上がりしたのです。

まずとにかくコーヒー豆の香りがいい。挽いた瞬間に立ち上る香りのよさに驚いて、二度見ならぬ二度嗅ぎしたほどです。香りでこんなに感動したのは初めての経験だったかもしれません。

「……でも、豆を挽くっていろいろ器具が必要でめんどうなのでは?」

そう思っている人も多いはず。しかし、必要なものは「コーヒーミル」と「ペーパーフィルター」と「ドリッパー」くらいです。あとは「豆」さえあればなんとかなる。“豆を挽く” というと敷居が高そうに感じるかもしれませんが、決してそんなことはありませんでした。

もちろん “これがあればさらに便利” という器具はあるものの、それらはドリップコーヒーの沼に落ちたあとで揃えればいい。

本稿では筆者が予算3000円ほどで始めたドリップコーヒーについて、器具の使い方から豆の選び方まで紹介させていただきます。思ったより簡単なので、ご興味があればぜひ試してみてください。

文/柳本マリエ


ドリップコーヒーを淹れる手順(ざっくり)

まずイメージしていただきたいのが、豆から挽いたコーヒーを淹れる手順です。のちほど写真つきで紹介するので、ここではいったん「こういう手順なのね」と思っていただくだけでOK!

筆者は下記の手順で淹れています。

①コーヒーミルを使って豆を挽く(砕く)
②ドリッパーをマグカップの上に置く
③ペーパーフィルターをドリッパーにセットする
④挽いた豆をペーパーフィルターに入れる
⑤お湯を注いで抽出されるのを待つ

コーヒーミルの使い方から豆の選び方まで解説。“たった3000円” で生活の質は爆上がりした!_001
それぞれの名称

どちらかというと手順よりも器具の使い方のイメージがつきにくいのではないでしょうか。そこでここからは必要な器具について紹介していきます。

ドリップコーヒーを淹れるための器具

冒頭でも書いたとおり、豆から挽いたコーヒーを淹れるために必要なものは「コーヒーミル」と「ペーパーフィルター」と「ドリッパー」くらい。まずは最低限のもので試してみて自分に合っていたらこだわって揃えていくといいでしょう。

コーヒーミル

「コーヒーミル」はコーヒー豆を挽く(砕く)器具です。手動と自動がありますが、手動のほうが安いので筆者は手動のコーヒーミルを買いました。相場としては手動だと1500円くらいから、自動だと3000円くらいから、だと思います。思いのほか安くないですか?

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当時筆者が買った手動のコーヒーミルはもう販売していないようなので、デザインも価格も限りなく近いものを貼っておきます。

ペーパーフィルター

「ペーパーフィルター」は挽いた豆をろ過して抽出するためのフィルターです。筆者はカリタというメーカーのものを買いました。というのも、このあと紹介するドリッパーをカリタのものにしたためです。

ペーパーフィルターとドリッパーは「このドリッパーならこのペーパーフィルター」というように推奨されていることも多く、筆者はドリッパーに合わせてペーパーフィルターを買いました。

Amazonでカリタのペーパーフィルターを探すと大容量のものが出てきてしまいましたが、近所のスーパーでは40枚入りくらいが200円前後で売られています。だいたいのスーパーでなんらかのペーパーフィルターが200円から300円くらいで売られているはず。

ドリッパー

「ドリッパー」はペーパーフィルターをセットするための台です。筆者はデザインが気に入ったのでカリタの陶器のものを買いました。重量もあるためお湯を注いでいるときも安定しています。

ここまでのだいたいの総額は下記になります。

①コーヒーミル(1500円くらい)+②ペーパーフィルター(200円くらい)+③ドリッパー(600円くらい)=2300円くらい

ペーパーフィルターとドリッパーについては100円ショップでも売っているので、安さを重視するならそちらでもいいかもしれません。そうすると上記3点を買っても1700円くらいに収まります。

ドリップコーヒーを淹れる手順(写真つき)

それでは実際に淹れるところを見ていきましょう。まずはコーヒー豆をコーヒーミルに入れて挽きます。

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豆をこれくらい入れて
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取っ手をぐるぐる回す(1分くらい)
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すると下に挽かれた豆(粉)が溜まる

挽き目(粗さ)もネジで調節できるのですが、最初は真ん中くらいを目安にしました。粗いとお湯がジャバジャバろ過されるのであっさりした味わいに、逆に細かいとお湯がゆっくりろ過されるのでしっかりした味わいになります。

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筆者の挽き目はこれくらい

つづいては、挽いた豆(粉)をペーパーフィルターに入れてお湯を注ぎながら抽出していきます。筆者はドリップケトルと呼ばれる注ぎ口が細くなっているケトルを使用していますが、少し前まで普通のケトルで注いでいました。個人的に、最初はケトルがなくてもお鍋などでお湯を沸かして注げばいいのではないかと思っています。

このとき「温度」や「蒸らし」などいろいろと気をつけるポイントがあるのですが、最初からすべてをやろうとするとハードルが高くなってしまうため、最初は「とりあえずお湯を注いでみる」くらいの認識でよいでしょう。

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粉全体にお湯がかかるくらい注いだら30秒くらい待つと粉とお湯がなじむ(蒸らし)
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真ん中からくるくると円を描くように注ぐ(真ん中が膨れる)
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膨らんだところがしぼんだらまた同じように注ぐ

こうして1杯のドリップコーヒーが完成します。筆者はここに豆乳を入れてカフェオレにして飲むのがお気に入り。初めて淹れたときは右も左もわからず淹れてしまいましたが、それでも香りとおいしさに感動しました。

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愛用マグカップはTHERMOS

コーヒー豆の選び方

淹れ方はいいとして、肝心の「豆」はどこで買えばいいのでしょうか。
豆は種類もたくさんあるので迷ってしまうところだと思います。筆者も最初は「浅煎り」「深煎り」「酸味」「苦み」など、よくわかりませんでした。

そんなときはとりあえず知っているお店(スタバやカルディなど)の豆を買ってみるのがいいと思います。まずは聞き馴染みのあるお店の豆を基準にして、そこから少しずつ自分の好みを追求していきましょう。

スタバなら「ハウス ブレンド」、カルディなら「マイルドカルディ」あたりが人気です。

「手軽さ」でいうと、スーパーのコーヒーコーナーで探してみるのもいいかもしれません。だいたいのスーパーで200g前後のコーヒー豆が500円から1500円くらいで売られているはず。100gのコーヒー豆で8杯から10杯くらい飲めると言われているので、200gもあれば15杯前後のコーヒーが淹れられます。

また、もしお近くに業務スーパーがある方はぜひ下記の「ラグジュアリッチコーヒー豆」をお手に取ってみてください。こちらは360gで496円というコスパのよさだけでなく、酸味が少ないため牛乳や豆乳との相性が抜群です。カフェオレ派の人はぜひ。

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パッケージにだいたいこういう味覚チャートや焙煎具合が書かれている

コーヒー豆については奥深いのでここでは割愛させていただきますが、迷ったらスタバやカルディの豆でまずは試してみてください。このアドバイスは筆者が実際に友人から言われたもので、当時「それでいいのか!」と割と心強かったので参考になれば幸いです。

どのコーヒー豆を選ぶかにもよりますが、よほど高い豆を選ばない限り予算3000円ほどあればドリップコーヒーに必要な器具と豆が買えてしまいます。筆者は500円くらいの豆で生活の質が爆上がりしたので、ご興味のある方は豆から挽いたコーヒーを淹れてみてはいかがでしょうか。

手動ミルから電動ミルへ、そして

最後に現在のコーヒー生活についてご紹介しつつ締めさせていただければと思います。

筆者が初めてコーヒーミルを買ったのはいまから3年ほど前のこと。それから毎日毎日手動で豆を挽いて飲んでいました。しかし、半年ほど前から下記の電動コーヒーミルを使用しています。

やっぱり、電動のほうがらく!!!!!
いままで1分くらいかかっていた挽きの作業が数秒でできるようになりました。もっと早く電動にしておけばよかったと思っている一方で、手動のよさもたしかにあったと思います。

手動ミルが1500円くらいで買えることは初心者にとってかなりありがたい。

「器具とコーヒー豆の初期投資が3000円くらいだったから始められた」というのは紛れもない事実で、これが5000円くらいだったら始めていなかったかもしれません。挽きたての豆のおいしさがあらかじめわかっていたら5000円でもぜんぜん出せますが、当時はそれがわかっていませんでしたから。

よくわからないものに5000円は出せないけど、3000円なら失敗してもギリ諦めがつくラインでした。なので、手動ミルがあってこその電動ミルです。このステップが筆者には必要でした。

そして筆者はいま新たなステップを踏み出そうとしています。それが、デロンギの全自動コーヒーマシン。なんと、豆を挽くところから抽出・洗浄まで、ボタンひとつでやってくれるそうです。カフェで飲むようなふわふわのミルクも簡単に作れるとのこと。ほしい……けど高い……!

もう3000円とか5000円とかの世界ではなく、70000円の世界です。ずっと前から買い物かごに入れているけど購入ボタンはまだ押せていません。なかなか手が出せないもどかしさがありつつも、“まだ上がある” ことによろこびも感じています。極めようとすればいくらでも極められるところがコーヒー沼のいいところ。

しかしながら「初めて自分で豆を挽いたときのあの感動を超えるものはないのではないか」とも思っています。それは実際に全自動コーヒーマシンを試してみないとわかりませんが。そのときはまた記事を書きたいと思います。

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ここに電自動コーヒーマシンが加わる日は来るのでしょうか

筆者のコーヒー遍歴に長々とお付き合いいただきありがとうございました。在宅勤務なども多くなっているいま、自宅で香り豊かなコーヒーを淹れてみるのはいかがでしょうか。ゲームのおともにもピッタリです。

編集者
幼少期からホラーゲームが好き。RPGは登場人物への感情移入が激しく的外れな考察をしがちで、レベル上げも怠るため終盤に苦しくなるタイプ。自著『デブからの脱却』(KADOKAWA)発売中
Twitter:@MarieYanamoto

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